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天官賜福 第140章~第143章 将軍剣を折りて、公主自ら命を断つ

もう12月も半分を過ぎました。今年も一年早かった…
2024年は好きなことが溢れた一年でした。
2025年もさらにパワーアップする予感です(笑)

ネタバレNO!の方は目次の はちポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"



あらすじ

天官賜福 第140章~第143章 将軍折剣公主自刎~晋江文学城より~

謝怜と花城がウ庸国の歴史的な遺跡で壁画を読み解くシーンから始まります。最初の壁画は、ウ庸国の太子が予知夢をもとに自国の火山噴火という危機を察知し、それを大臣たちに伝えたことを示しています。彼は戦争による領土拡張を提案する大臣たちに反対し、その姿勢が壁画に描かれています。

次の壁画では戦場の場面が描かれ、ウ庸の兵士たちが隣国を攻め、残虐行為を働いています。その光景を見た太子は戦場に現れ、彼らを止めるために天の力を行使します。これにより、兵士たちは空中へ引き上げられます。裴茗は太子の慈悲深さに感動しつつも現実的な視点から批判し、戦いを続ける中で国を守ることが合理的だと主張します。

最終的な壁画には、ウ庸国の太子が天へ通じる橋を築き、民を安全な場所に避難させようとする姿が描かれています。これには多大な法力を必要とし、太子の計画が並外れたものであることが示されます。花城はこの計画を擁護し、「凡人を天に引き上げる」点将の概念を持ち出し、その実現可能性を語りますが、裴茗はその法力の消耗を指摘し、疑問を呈します。

その後、謝怜と花城は神殿の奥深くへ進むことを決めますが、その途中、謝怜が拾った壺から異様な声が聞こえ、赤い光を持つ巨大なネズミ(食屍鼠)たちが現れます。彼らはかつての災害で生き延び、人の遺体を食べることで感情を吸収し、人語を発する能力を持っています。謝怜が「暑い」「助けて」といった言葉を理解できたことを花城は不思議がり、その理由を探ります。

花城は、謝怜がウ庸語を理解できるのは、死者の感情を感じ取っているためだと説明します。さらに、その感情を伝えた人物は、謝怜が絶対的に信頼するか深い畏怖を抱く人物だと推測します。謝怜は候補に君吾、白無相、そして「最も信頼する人物」を挙げますが、最後の人物を明かすのをためらいます。花城は冷静に見せつつも、内心ではその人物を気にしている様子を見せますが、最終的に、花城の問いに謝怜は曖昧に答え、互いに気まずい空気が漂います。

ちょうどその時、伝信銀蝶が花城に情報を伝え、裴茗が女鬼・宣姫に襲われたことを謝憐と花城は知ります。急ぎ現場に戻った二人は、宣姫が狂ったように笑い声を上げながら裴茗を拘束しているのを目撃します。宣姫は、自分を覚えていない裴茗への怒りと裏切られた愛憎から彼を襲い、怨念を爆発させます。

宣姫は裴茗に対し「私を愛すると誓え」と迫りますが、裴茗は屈せず、自らの誇りを貫く態度を見せます。彼の態度に激怒した宣姫が裴茗を締め殺そうとする寸前、遠くから蹄の音が響き渡り、黒牛に乗った青衣の女・雨師が現れます。彼女は冷静に状況を制し、雨師国の国宝・雨龍剣を用いて宣姫を動けなくします。雨師は穏やかに宣姫に手を離すよう促し、最終的に宣姫を壺の中に封じ込めます。

この間、謝怜は裴茗の無事を確認し、礼を言う裴茗に対し、雨師も謙虚に応じます。裴茗は気まずさを隠し切れない中、雨師が彼を助けに現れたことに皆驚きます。さらに、雨師が裴宿を保護していたことが判明し、彼女が寛容で公正な性格であることが再認識されます。

場面は、雨師が戦後の地に種をまいて農作業をする穏やかな様子に移ります。謝怜と花城はこの地を探索しつつ休息を取り、花城は雨師の首の古傷に触れ、彼女が過去に自刎(じふん)した経緯について語ります。雨師篁は皇族出身ながらも低い地位にあり、皇族の修行場で苦行を強いられた経緯を持ちます。彼女は強い意思を持ちながらも控えめな性格で、過酷な役割を担っていたことが明かされます。

雨師篁は、皇族の中で低い地位にありながらも、国を救うために命をかけた背景が明かされます。彼女は、宮殿内で他の皇族たちが命を惜しんで騒ぎ続ける中、国を守るために国主の位を引き受け、自ら喉を切って命を絶ったのです。この行動により、須黎国の攻撃は一時的に中断され、雨師篁は歴史的な犠牲を払って国の存続を図りました。彼女の死を目の当たりにした須黎国の将軍・裴茗は、想定外の事態に困惑し、結果的に宣姫が行った復讐心に絡む出来事に影響を受けることとなります。

謝憐はこの話を聞き、雨師篁が佩びていた鎮国宝剣が、彼女の自刎の際に使用されたことを理解します。その剣は神器であると同時に、悲劇的な記憶を呼び起こす凶器でもあるため、裴茗が受け取りを拒否した理由も明白になりました。

さらに、裴茗自身の人生についても掘り下げられます。彼は数々の戦功を挙げ、不敗を誇った名将でしたが、国主への野心はなく、戦勝と美女との交遊を楽しむ人物でした。しかし、彼の古参兵たちは彼を王として擁立しようと計画し、その結果、彼を巻き込んだ陰謀が展開されます。裴茗はその意図を避け続けましたが、ついには一部の部下が先に行動を起こしてしまい、彼を逃げられない状況に追い込みました。

裴茗は忠実な兵士を引き連れ、皇宮に突入し、決死の戦いに臨みました。この戦いが彼の人生の最後の戦いとなり、彼は「将軍折剣」という運命を辿ることとなります。戦いと陰謀の交錯により、彼は一度は誇り高く活躍した将軍としての栄光を失い、苦難を味わいます。

謝憐が裴茗の運命について問いかけると、花城が「勝ったが、同時に敗れた」と答えるところから始まります。裴茗は反乱を鎮圧したものの、戦友たちを討たねばならず、その行動が自らを孤立させる結果となりました。戦いの後、須黎国の王からは「見つけ次第殺せ」と命じられ、彼の功績は裏切られた形で終わります。

謝憐と花城が裴茗と雨師篁の因縁に思いを馳せる中、雨師が銅炉の麓まで一行を送ることを提案します。裴茗は彼女が同行することを快く思わず、謝憐に説得を求めますが、彼の言葉からは複雑な感情が感じられました。裴茗が「雨師が銅炉山に来た本当の理由」を暗示すると、謝憐は護法の乗騎である黒牛の顔が裴茗に似ていることを思い出します。雨師篁が飛昇する前、雨龍観の金環を日々触れていた結果、乗騎はその顔を反映したものでした。彼女が「見知った顔」を選んだ理由は単純で、雨師が見た男性の中で、唯一「善良」で記憶に残る顔が裴茗だったからです。

この話を知り、謝憐と花城は裴茗には真相を伝えない方が良いと判断します。一行は黒牛に乗って銅炉へと向かい、その途中で花城が過去の話を謝憐に伝え、裴茗がさりげなく花城のことを質問するシーンもあります。やがて銅炉の麓に到着し、大殿に入った彼らは、歪んだ顔を持つ不気味な壁画を目にし、人面疫を連想させる光景に謝憐は震え上がります。

突然の騒ぎの中、黒牛が悲鳴を上げ、雨師が食屍鼠を一太刀で斬りますが、それでも群れは押し寄せてきます。食屍鼠たちは過去の仙楽国の人々を思い起こさせる声を発し、謝憐の心に深い影を落とします。花城は彼を守り、耳を塞いで声を遮りますが、迫り来る食屍鼠の群れに追い詰められる一行の状況は絶望的です。裴茗は殿後を務めようとしますが、鼠の群れは雨師を標的にして襲いかかるのです。


はちのポイント

謝憐がウ庸国の言葉を理解できる理由を花城が説明するシーン。
花城は二つの可能性があるとし「第一に、君がその人を絶対的に信頼し、完全に無防備であった場合。第二に、その人に対して深い畏怖を抱き、まったく反抗できなかった場合だ。兄さん、よく考えてみて、これまでに出会った人の中で、この二つの条件に当てはまるのは誰か」

謝憐は「三人いる」と言います。
一人は第一の理由で「君吾」そしてもう一人は「白無相」だと言いました。
そして花城は「三人目は誰だ?」と尋ねるのですが、謝憐はこう答えます。

「その人は、うん、前者の条件に当てはまるんだけど、でも、彼がそんなことをするわけがない」
「彼は非常に優れていて、とても賢い人だ。僕は彼を君吾よりも信頼している」
「恥ずかしい話だけど、もし僕が大きな過ちを犯したり、とんでもないことをしでかしたりしたら、真っ先に思い浮かべるのは彼なんだ」

謝憐の「告白」に花城は「兄さんはそんなに簡単に他人を信じない方がいい」と言うのです。(本当に自分のことだと思ってないの?笑)
謝憐は花城が気付いているのか分からない状態で照れくささも相まって、
「うん」とだけ答え何となく気まずい雰囲気になるんです。

しばらく歩き続けると唐突に花城は謝憐に尋ねます。
花「風信じゃないよね?」
謝「え?何の話?」
花「兄さんが言っていたその人だよ」
謝「違うよ」
花「慕情でもないよね?」
謝「もっとありえない!三郎、なんで今になってまたそんなことを聞くの?」
花「考えてみたら、その人が一番怪しいと思ったんだ。だから念のために、兄さんが最も信頼している、その非常に優秀で非常に賢い人が誰なのか教えてもらえるかな?」
(やだーーもーー///)

ここで銀蝶さんが伝言に飛んできて会話は終わってしまうんですけど、、
なんなんなんなん!このドキドキな展開は~~
読んでてずっとにやにやしちゃったぞw

ではまた、しーゆ~

※カバー画像はweibo 汀歌奏源曲様より謝謝
(本編とは何ら関係ありませんあしからず)

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