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天官賜福 第113章~第116章 两分颜色大开染坊

タイトルの「两分颜色大开染坊」を日本語でタイトル風にしたかったのですが、いい言葉が思いつきません
( •︠ˍ•︡ ) 意味としては
少しでも色があると、それを染める染料店を開く
となり、何か少しでも資源や機会があれば、それを最大限に活用しようとすること、だそうです。

書き終えた時いい言葉が浮かぶといいのですが。
ネタバレNOの方は目次から はちのポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"



あらすじ

~晋江文学城より 第113章~第116章 两分颜色大开染坊~

謝憐は権一真に、私たちの任務は「錦衣仙」だと伝えます。

錦衣仙の伝説

錦衣仙とは妖怪ではなく一着の服ですが、銅炉山が開き鬼たちが騒がしい中この衣服が盗まれました。今この錦衣仙を銅炉山に行かせるわけにはいきません。最優先はこの衣服を見つけることです。

まずはリサーチのために街に出かけようと話していると突然扉を叩く音がします。出ると少女が立っており、古い服と交換したいと言いますが、奇英は瞬時に一掌を放ちます。

すると少女の顔があらわになり、なんと六対の目が現れます。この鬼女は即座に命乞いをします。この衣服が錦衣は盗んだのではなく鬼市で買ったと言いましたが、奇英は偽物だと断定します。

何故分かるのかと謝憐が奇英に尋ねたとき、霊文の通霊を受信しました。西方に錦衣仙を持つ小鬼がいるので確認に行ってくれと言います。

謝憐は霊文に、奇英は錦衣仙を見たことがあるかと尋ねると、見ただけではない、もっとすごいことをしていると言います。

かつて西方を守る武神は奇英ではなく引玉でした。街で放浪していた奇英を引玉が引き取りました。よく目をかけ、引玉が飛升した際には権一真を将に指名しましたが、天界では世間知らずで礼儀知らずの奇英を引玉は随分支えました。

奇英自身も飛升した時は、二人で西方を守っていましたが、ある年、引玉は奇英の誕生日に鎧を贈りました。そう、錦衣仙です。

錦衣仙の特性として、血を吸い呪い殺すだけでなく、着せられた人は着せた人の言いなりになります。権一真は疑いもせずその鎧を着ましたが、帝君が異常に気付き即座に停止させ、引玉は左遷されることになりました。この一件で二人は仲違いしたのでしょう。

謝憐は頷き別れを告げようとしましたが、霊文に止められます。なんと西北、東南など更なる錦衣仙の目撃情報を伝えてきたのです。四方八方から突然多くの錦衣仙が現れ本物の区別ができません。

とにかく近いところから潰していくことに決めました。五里先の廃墟の染坊です。到着すると黒衣をまとった鬼面の人物が現れます。「太子殿下」と謝憐を呼ぶ声は下弦月使でした。

染坊に入るとそこには様々な衣類が木の架台に掛けられていました。錦衣仙でなくても良くないものであることは間違いない陰気や邪気を含んだものです。そして庭には鎖に繋がれた妖魔鬼怪たちが。

最近鬼市で錦衣仙を売ったり使用している妖魔鬼怪たち、九十八匹を集めましたと鬼面の人物は言います。問いただしますが仮面の人物から仕入れたということしか分からず衣服のみを残し退散させます。

この九十八枚の衣服をどうやって調べようか、謝憐が奇英と着いてきた少年に、物を勝手に食べない、勝手に着ない、火遊びはしないと注意をしていると、架台に掛けられた布が揺れ始めます。

布には黒い無頭の人影が映り、謝憐が一太刀浴びせると布は真っ二つに裂かれますが、そこには誰もいません。するとまた別の布が襲いかかってきます。いつの間にか全ての衣服が架台から降りてきたのです。まさに万鬼の騒動です。

騒動が収まると全ての鬼衣を捕まえ一着も欠けていないことを確認し、更に試着してチェックしたところ錦衣仙は含まれていませんでしたので、霊文に報告し九十八枚の鬼衣の回収を頼みました。

そのとき謝憐は背中に寒気を感じます。顔を上げると風に揺れる白い布に黒い人影が映し出されています。今回は間違いなく人間です。「錦衣仙か!」謝憐が立ち上がり問いますが、人影は答えるわけもなく、しばらくするとため息をついたように溶けて去りました。

すると扉をノックする音がします。出ると男装の霊文でした。謝憐は霊文に言いました。
「錦衣仙が現れました」

霊文は驚きましたが、謝憐と話合い九十八着の鬼衣は再度チェックし、翌日霊文殿に送ることになりました。その際、謝憐、奇英、少年の衣服も追加し
百一着で送るよう指示されます。邪気が移ったものは処分しないといけません。

翌日、謝憐は鬼衣を霊文殿に運びます。もしかしたら少し抜けがあるかもしれないと言うと霊文は確認し、たしかに抜けているようです。あなたの側にいた少年の服がないようですが?と指摘します。

これで謝憐は確信します。この錦衣仙が盗まれたという騒動は霊文が仕組んでいたということを。
(推理は割愛)

霊文は、一日でいいから錦衣仙を見せてほしいと言いました。謝憐が昨日錦衣仙を見たと言いましたが、これまで霊文は白錦が姿を現したところを見たことがないのです。

謝憐は承知し二人は菩薺村に戻ります。



はちのポイント


①錦衣仙の目撃情報を元に、五里先の廃墟の染坊に向かう三人。謝憐は包帯の少年に危険だから離れるように言いますが頑として頷きません。困っているところに、四体の黄金の骷髅が一つの輿を担いで現れます。謝憐が急いでいるので助けると言います。
奇英はこの輿に乗りたがりましたが

“輿が突然傾き、権一真を振り落としました。謝憐も少し傾きましたが、誰かに支えられました。思わず「三......」と口にしましたが、振り返ると、いつの間にか輿に乗っていた少年が彼の腕をしっかり握り、無言で見つめていました。”(晋江文学城より引用翻訳)

思わず「三...」って謝憐はこうやってよく支えられてましたもんね。身体が覚えてる← 結局ひとり乗せてもらえなかった奇英お気の毒w

②廃墟の染坊に入ると既に怪しい九十八着の鬼衣が集められてるんだけど、これは花城主の計らいなんです。それは謝憐もわかっていて、こんなことで忙しい城主の手を煩わすのは申し訳ない、自分でできると鬼面の人物に伝えますが、

「城主はもちろん、殿下が簡単にできることを知っています。しかし、だからこそ、殿下がこうした誰でもできる小さなことに時間と労力を費やさないようにしたいのです。殿下の時間と労力は、もっと重要なことに使うべきです。」(晋江文学城より引用翻訳)

と、ちゃんと謝憐を立てて助けてくれるのです。
愛されてるな~

③まあすぐに気が付くのですが、包帯の少年は銅炉山が開いた影響で小さくなった花城なんですよ。能力めっちゃ発揮してるし(謝謝の料理を食べられる、鬼衣がまとわりつかない等)なかなか気付かない殿下がどうかしてるぜぃっ(笑)

④薄々少年が花城だと気付いた謝憐が、少年に色々質問するシーンも可愛らしくてキュンとするんですけど、

「この中で、君が思うに、誰が一番かっこいいと思う?」

少年は黙って菜を切り続けているようで、考えているようだった。謝憐は言った。「言ってごらん。思ったままに答えてくれればいいよ。」

すると、少年は答えた。「あなた。」

謝憐は笑って言った。「僕以外では?」

少年は言った。「赤い服の人。」

謝憐は笑いをこらえるのに必死だった。
「じゃあ、誰が一番すごいと思う?」少年はやはり「赤い服の人」と答えた。謝憐はすぐに次の質問を投げかけた。「じゃあ、誰が一番お金持ち?」「赤い服の人。」「一番馬鹿なのは?」「緑の服の人。」(晋江文学城より引用翻訳)

一番馬鹿なのは緑の人wwww威容wwwww
この後も少年に額の字を書かせようとして、花城を観念させます。触れたりいちゃいちゃしてるわけではないのにいちゃいちゃしてるところがほんと好き。

この章「两分颜色大开染坊」は113章~116章と少し長めなので、あらすじも感想も長くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

(そして結局いいタイトルは思い浮かばず///)


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