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天官賜福 第157章~第159章 三十三人の神官、霊地を巡る争い
いっこまえの記事で書いた通り、先週は天官賜福のお部屋に泊まり~の、ラルクのコンサート二日間行き~の、東京を満喫しました。
そしてもうひとつ、イーボのロエベ広告が見られるということで(行ける範囲で)認証ショットを撮るという勝手な使命のもと、銀座、有楽町、渋谷をうろついていた はち です。
ネタバレNO!の方は目次の はちポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"
あらすじ
天官賜福 第157章~第159章 三十三神官争福地~晋江文学城より~
謝怜が霊地の使用権を主張する一方、三十人以上の神官たちは、彼を追い出そうと圧力をかけます。神官たちは彼が強盗を働いたという噂を利用し、道徳的に彼を非難します。その結果、謝怜は羞恥心と怒りを抱きつつも、「自分が先に来た」という正当性を主張して譲歩を拒みます。
さらに、神官たちは謝怜の過去を暴露し、「太子殿下」としての立場を尊重する素振りを見せながらも、事実上の追放を画策します。謝怜はこれに激怒し、木の枝を武器として応戦しますが、武神たちの嘲笑を受けながらも、その技量で次々と相手の武器を無力化します。
この状況の中で、突如として慕情が現れます。場の空気は一変します。慕情もまさかこんなところで謝憐と出会うとは思ってもいなかったのか、二人は顔を見合わせ愕然としました。神官たちは慕情に謝怜への攻撃を加えるよう要求しますが、彼はすぐには行動を起こしません。謝怜は慕情が自分を裏切らないと信じていましたが、最終的に慕情は刀を抜き、謝怜の唯一の「武器」である木の枝を切り落とします。そして冷静に「去ってくれ」と一言告げ、謝怜に退去を促します。
慕情のこの行動は、謝怜にとって大きな衝撃となります。かつての信頼関係が揺らぎ、孤立感を深める結果となりました。謝怜は慕情を見つめながら、「本気で強盗をしようとしたわけじゃない」と弁明しますが、その声は虚しく響きます。
慕情は、まるで謝怜を見たくないかのように目をそらし、「太子殿下、お引き取りください」と繰り返し告げました。謝怜は彼の態度を見つめながら、「君は私が嘘をついていないことを知っているだろう?」と尋ねました。この質問には期待と恐れが入り混じっていましたが、答えが返ってくる前に、謝怜は突然背後から突き飛ばされて地面に倒れました。
謝怜は、泥だらけの地面に倒れ込んだ自分を助ける者がいないことを悟り、自力で立ち上がって荷物を拾い集めると、誰の助けも借りずに山を下り始めました。怒りと屈辱を抱えながら走り続けた謝怜は、ついに転倒してその場に座り込みます。その後、彼の前に慕情が現れ、手を差し伸べて「大丈夫ですか」と尋ねました。しかし、謝怜は彼の手を取らず、泥を掴んで慕情に投げつけました。
慕情は、謝怜を助けられなかった自分の非力さを謝罪しましたが、謝怜はその言葉を受け入れませんでした。謝怜は怒りに任せて物を投げ続け、ついに慕情はその場を後にしました。謝怜は独りで座り込み、やがて夜になると、周囲には鬼火が漂い始めました。その中に突如現れたのは、白無相という恐ろしい存在でした。
白無相は謝怜に近づき、「可哀想だ」と憐れみの言葉をかけながら彼を抱きしめました。その行為には奇妙な温かさと異常な慈愛が込められていました。謝怜は恐怖と混乱で身動きが取れず、白無相が自分を支配しようとしていることを痛感しました。その後、謝怜は勇気を振り絞り、白無相の仮面を剥ぎ取ろうとしますが、その試みは無駄に終わりました。
白無相は「君は必ず私のもとに来る」と言い残し、去っていきました。その後、謝怜は白無相の恐ろしい力を感じながら意識を失います。目が覚めると、謝怜はすぐに隠れ家へと戻り、自分の大切な人たちが無事であるかどうかを確認しました。彼は両親や風信の無事を確認し、ひとまず安堵しますが、白無相の不気味な存在が彼の心に重くのしかかっていました。
風信は謝怜が戻ったことに驚き、「殿下!どうしてこんなに早く戻ってきたのですか?」と尋ねましたが、謝怜は風信を無視し、風信の隣に立つ黒衣の人をじっと見つめました。それは慕情でした。慕情は目をそらしながら黙ったままです。
謝怜は「父王と母后はどこにいますか?」と風信に尋ねました。風信は彼らが寝ていることを告げ、さらに謝怜の汚れた服や顔の傷に気づき、心配そうに問いただしました。しかし、謝怜は答えず、両親の無事を確認してから、慕情に向かい「どうしてここにいるのですか?」と質問しました。代わりに風信が「彼は物を届けに来た」と説明しました。慕情が指し示したのは米の入ったいくつかの袋でした。慕情は「薬も不足していると聞いたので、後で届けます」と低い声で告げました。
風信は慕情に感謝しましたが、謝怜は突然「必要ありません」と冷たく言いました。その言葉に慕情は沈黙し、風信も困惑しました。謝怜はさらに強い口調で「私はあなたの助けを必要としていません。あなたの物も必要ありません。出て行ってください」と言い放ちました。その言葉を受けた慕情は謝罪しましたが、謝怜は聞き入れず、米袋を掴んで慕情に投げつけました。
風信は慌てて謝怜を引き止め、慕情が何をしたのか尋ねましたが、謝怜はただ「出て行ってください!」と叫ぶばかりでした。慕情は「私は間違っていました」と謝罪しつつ、仙楽の霊地を巡る状況が過激化していることを説明しました。慕情は、私が先に下天庭に戻ればまだチャンスはある」と。それでも謝怜の怒りは収まらず、慕情を追い払いました。
事情を理解した風信は憤り、慕情に地面にあった布袋を投げつけます。部屋の中の三人は皆息を切らしています。慕情は顔に怒りを浮かべ言いました。「こんなことをして問題が解決すると思うか?問題が解決しないからこそ、殿下は追い詰められて強盗をする羽目になったんだろう!」風信は「はぁ?強盗?誰が強盗だ?殿下が強盗を?お前、何を言ってるんだ?」と唖然とした。風信の顔に怒りから次第に困惑が浮かぶのを見て慕情は謝憐が風信に何も打ち明けていないことに気付くのです。
謝憐はついに我慢の限界に達し、拳を振り上げて崩壊しながら「出て行け!」と叫びます。謝憐の様子に後ろ髪を引かれながらも慕情は部屋を後にします。慕情が部屋を去った後、風信は謝怜に「強盗」という言葉の意味を問いただしましたが、謝怜は「もう聞かないでくれ」と拒絶しました。そして限界を迎えた謝怜は部屋に閉じこもり、外から風信がどれだけ呼びかけても出てきませんでした。
二日後、謝怜が少し落ち着きを取り戻すと、風信が王后が作った食事を持って現れました。その料理は見た目が恐ろしく、風信は冗談めかして片付けようかと提案しましたが、謝怜はそれを受け取り、味もわからないまま食べました。その後、謝怜は風信に「重要な話がある」と告げ、白無相が戻ってきたことを伝えました。風信は驚き、どうして白無相に出会ったのかを問いただしました。謝怜は「彼は俺を殺さなかった。それどころか、頭を撫でて『こっちに来なさい』と言った」と語りました。
この話を聞いた風信は困惑しながらも、「善意ではないだろう。注意する」と応じました。謝怜は、家族と風信に危険が及ばないように祈るばかりでした。
はちポイント
こいつらはぁぁ、、本当に「神官」なんですかね。腹立つぅぅ
謝憐のもとを離れた慕情が、こんな場面で現れるのも何ともやり切れない。
そりゃ手を差し出されても泥を投げつけたくなりますよ。怒りと恥ずかしさとで心はいっぱいいっぱいだったと思います。
そして弱まっているときに現れる白無相。何もせずに去りましたが「君は必ず私のもとに来る」という言葉が不気味すぎます。
まあそんな中でもまた「鬼火」は健気です。神官たちとの小競り合いに目を攻撃するなど加勢します。すぐ捕まっちゃうんですけどね。
ではまた、しーゆ~
※カバー画像はweibo金游子sn様より謝謝