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天官賜福 第154章~第156章 一銭に倒れる英雄
先週、イーボの映画「FPU~若き勇者たち~」を観に行ってきました。
イーボファンになってからこれで4本目の映画です。
だいぶ増えたとは言っても、まだまだ浸透していない中国映画なのに、2024年から既に4本も公開されてるってすごい (๑´ω`ノノ゙パチパチ
ネタバレNO!の方は目次の はちポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"
あらすじ
天官賜福 第154章~第156章 一钱倒英雄~晋江文学城より~
謝怜と風信は、国王の薬代や生活費を賄うために奮闘していました。謝怜は、最後の宝剣「紅鏡」を質に入れる決心をしましたが、風信はそれに反対します。しかし、他に手段がなく、結局紅鏡を質に入れて薬を購入しました。その後も生活は困窮しており、謝怜は風信に自分が持っていた金の腰帯を給料として渡そうとしますが、風信は困惑しつつも受け取ります。二人は手段を模索する中で、大道芸をしてお金を稼ぐことを試みます。
初めての大道芸では、風信が弓術を披露し観客からおひねりをもらいましたが、誤って矢がある女性の庭に落ちてしまい、トラブルが発生します。その後も場所を変えながら芸を続け、一時的には収入を得ることができました。しかし、地元の芸人たちの縄張り争いに巻き込まれ、対立が生じます。
芸人たちとの話し合いで、勝負をして決着をつけることになり、その内容は「胸で石を砕く」というものでした。対戦相手はこの特技に自信を持っており、謝怜も挑戦します。彼はさらに挑戦の難易度を上げるため、胸に追加の石板を重ねるという大胆な行動に出ます。観衆や対戦相手は驚愕し、試合の結果に注目が集まりました。
胸に三枚の重い石板を乗せて砕くという危険な試練に挑みます。風信の助けを得て無事に石板を粉々に砕き、村人たちを驚かせますが、挑発したリーダーの男は更に自身に四枚の石板を積み上げようとします。この無謀な行為が命の危険を伴うことを理解していた謝怜と風信は、最終的にリーダーの命を守るために自ら試合を放棄し、立ち去る決断をしました。謝怜は「別の方法で道を探そう」と考え、風信と共に新たな活路を模索する旅に出ます。
旅の中で、二人は道端で困っている老婦人を助けたり、人々から感謝の言葉をもらったりと、少しずつ絆を深めていきます。その優しさは一部の住民からも認められ、ある女性の家で温かい食事を共にする場面もありました。謝怜は人助けの重要性を再認識し、困難に直面しても希望を持ち続ける姿勢を示します。
一方で、永安兵士たちに追われる危険もあり、謝怜と風信はまたもや窮地に追い込まれます。兵士に囲まれた際、風信は自ら囮となり謝怜を逃がそうと奮闘します。謝怜は彼を心配しながらも脱出に成功しますが、風信と一時的に離れ離れになり、不安を募らせます。しかし、夜になり風信が無事に戻ったことで、二人は再び共に困難に立ち向かう決意を新たにします。
その夜、謝怜は生活資金を得るために「義賊」のような行いをすることを決心します。道端で待ち伏せをするものの、行き交う人々の境遇を思い、なかなか実行に移せません。最終的に富裕そうな男に目をつけます。覆面姿で強盗を試みた謝怜でしたが、偶然にもかつての神官たちに目撃されてしまいました。
その神官たちは彼の正体に気づき、太子殿下であることを確認します。彼らは気まずいながらも、「大変な状況にあったのでしょう」と彼を庇おうとしますが、謝怜は恥ずかしさと恐怖で一杯になり、動揺を隠せません。彼らの気遣いに感謝を述べながら、謝怜はその場を離れることしかできませんでした。
その後、謝怜は荒野を無心で駆け続け、自分の行いが世間に広まるのではないかという恐怖に苛まれます。謝怜は墓前で供えられていた酒を見つけ、冷えた体を温めようとそれを飲み始めます。酒の影響で次第に意識が曖昧になり、体の力が抜けた謝怜は墓のそばで転倒してしまいました。穴に落ちてしまい身動きが取れなくなった彼は、怒りとやるせなさを吐き出し、穴の中から何度も罵声を上げます。それでもなんとか自力で這い上がり、泥まみれのまま帰路につきました。
帰宅した謝怜の姿を見た風信は驚愕します。謝怜が酒臭く、泥や血まみれになっている様子は、これまでの彼からは考えられないものでした。風信が理由を問い詰めても、謝怜は多くを語らず部屋に閉じこもってしまいます。その中で風信が発した「殺人や強盗じゃないんだから話せないことはないだろう」という言葉に、謝怜は深く傷つき、彼に真実を打ち明けることができません。
自分自身の行いに苦しむ謝怜は、この状況を打開するために再び昇天を目指そうと決意します。翌朝、両親と風信に別れを告げ、静かな修行の場を求めて旅立ちました。ようやく見つけた霊気に満ちた修行地に希望を抱いて足を踏み入れた謝怜でしたが、そこには既に数十人もの神官たちが集まっており、彼らも同じ目的でこの場所に来ていました。
神官たちは謝怜がこの修行地を独占してしまうのではないかと危惧し、譲るように求めますが、謝怜はこれを拒否します。霊気は平等に使うべきだと主張する謝怜でしたが、神官たちの間には不信感が広がり、緊張感が漂います。謝怜の心には再び怒りと孤独が募り、険しい状況の中で次の行動を模索することとなるのでした。
はちポイント
この章は謝憐が「義賊」という口実で強盗を働くのですが、悪いことはできません、絶対に見つかりたくなかったであろう神官たちに見つかってしまいます。こんな辛いことあります?泣くわ~~もし自分だったとしても、謝憐が感じたように恥ずかしさと恐怖でいっぱいになると思います。そして風信にも打ち明けられないだろうな…T꒳T
そしてここでもあの鬼火が現れます。
墓の前で供えられた酒を飲む謝憐。ぼんやりとした意識の中でそれに気付きます。
”どこからともなく小さな鬼火が現れ、自分の周りを飛び回っているのが見えた。謝怜は冷え切っていたので、自分のことで精一杯で、その鬼火を無視した。その鬼火は必死に彼に近づこうとしたが、虚無の炎のため、近づくたびに彼を通り抜け、触れることができなかった。”
結局穴の中に落ちてしまう謝憐ですが、助けを求めても手を差し伸べる人はいません。あるのは幽かな鬼火だけです。鬼火は謝憐の周りを飛び、舞続けますが、触れることができません。その後何とか自力で這い上がりますが、次に襲ってくるのは寒さです。
”謝怜は小声で、「寒い...」と言った。彼の声はとても小さく、誰かに聞かれないようにしていたが、その鬼火はそれを聞き取り、彼の体に近づいてきた。鬼火は突然明るくなり、自分を燃やすように見えた。
しかし、鬼火は冷たかった。いくら近づいても、燃え尽きても、生きている者に一片の暖かさも与えることはできなかった。”
助けたいのに触れることもできない鬼火なのです…
ではまた、しーゆ~
※カバー画像はweibo动漫安利様より謝謝