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天官賜福 第152章~第153章 花灯の夜、一銭で買う孤独な魂
来週はついにサンシャインシティプリンスホテルの
天官賜福 貮 のお部屋に泊まりに行きます。シングルなのでどんな感じなのか全くわかりません(笑)
ネタバレNO!の方は目次の はちポイント に飛んでお読みいただけるとうれしく思います(* .ˬ.)"
あらすじ
天官賜福 第152章~第153章 花灯夜一钱买孤魂~晋江文学城より~
(場面は過去へ移ります)
謝怜は飛び起きて目を覚ましました。冷や汗をかきながら夢の余韻から抜け出し、自分の首に触れて咒枷を感じると、その現実がさらに彼を苦しめました。それでも身なりを整え寺を出る準備をします。国主と王后は後殿で休んでおり、風信と慕情はすでに外で待っていました。
三人は仕事を探しに出かけましたが、よい仕事が見つかるわけもなく、一日を終え、川沿いを歩いている中、慕情は突然謝怜に「離れたい」と告げました。彼は「現在の困難な状況において、考え方の違いが泥沼に陥る原因になっている」と説明し、一時的に離れて道を探したいと願い出ました。この言葉に、風信は「恩知らずだ」と皮肉交じりに激しく非難し、謝怜も一瞬、予感していたものの、その言葉を実際に聞いて大きな衝撃を受けます。
謝怜は「自分は人を強制するのが嫌いだ」と言い、慕情に自由に行くことを許します。慕情は一礼してその場を去り、彼の背中が夜の闇に消えていくのを、残された二人は呆然と見つめることしかできませんでした。
風信は「本当に行かせるべきだったのか」と憤りますが、謝怜は「彼の心がもうここにない以上、無理に引き止めることはできない」と諦めの言葉を漏らしました。風信は怒りと悲しみの中で「困難を共にできないなんて、これまでの恩を忘れたのか」と慕情を責め立てますが、謝怜は「過去の恩を覚えてほしいなんて思っていない」と冷静に答えます。
この慕情の離脱は、謝怜にとって非常に大きな心の痛手となりました。彼は「友人が永遠に共にいる」という信念を抱いていましたが、それが現実には通用しないことを痛感します。彼の心は大きく揺さぶられ、慕情との別れは、友情や信念に対する彼の考えを改めざるを得ない瞬間となったのです。
そうして歩いていると、ふと川面に金色の光が反射していることに気づきました。最初はただの水面の輝きだと思ったのですが、よく見ると、それは無数の花灯が川を流れていく光景でした。川辺では小さな子供たちが楽しそうに笑いながら、その花灯を眺めています。子供たちの笑い声が響き渡り、その穏やかな情景は謝怜の心を少しだけ癒してくれました。
謝怜は流れてきた花灯の一つをそっと手に取り、その灯火に込められた願いや思いを想像しました。子供たちや人々が花灯に託した祈りを感じ、自分もかつてはこんな純粋な願いを抱いていたことを思い出しました。「花灯夜一钱买孤魂」という言葉が頭をよぎります――たった一銭で孤独な魂に光を与えることができる夜。しかし、その光景は謝怜に穏やかな癒しをもたらす一方で、かつての栄光の日々との対比によって、彼の心にかすかな悲しみをもたらしました。
それでも、川の流れに乗って漂う花灯の優しい光は、謝怜に一瞬の安らぎを与えました。遠ざかる灯火を見送りながら、彼はそっと祈りました。それは、自分自身の孤独な魂だけではなく、離れていった友や、まだ苦しんでいる人々すべてに、この灯火のような小さな希望が届くようにという祈りでした。
謝怜は川沿いを歩いているうちに、今日は中元節だと気づきました。かつて皇極観では、中元節に盛大な法会を行い、楽しみにしていた謝怜ですが、今ではその重要な日も忘れるほど生活が一変していました。
道端では、黒い袍を纏った老人が子供たちに「願いが叶う花灯」を売りつけようとしていましたが、その灯籠は中に小鬼の魂を封じた不吉な妖器でした。子供たちが買おうとするのを見た謝怜は、すぐに彼らを止め、老人と対峙しました。老人は生活のために花灯を売っていると主張し、「買うなら持っていけ」と言い放ちます。最終的に謝怜は自分のわずかな金で灯籠を買い取り、川辺でそれらを解放し、簡単な法事を行いました。
鬼火たちは天へ帰っていきましたが、その中の一つだけが残り、謝怜に「太子殿下」と語りかけます。この鬼火は、かつて仙楽国の兵士で、愛する人を守るためこの世に留まりたいという願いを告げました。謝怜は「君の心愛の人がその事実を知れば、罪悪感を抱く」と諭しますが、鬼火は「自分が守っていることを知られなければいい」と答えます。その純粋な忠誠心に、謝怜は胸を打たれます。
また、この兵士は「太子のために戦死することは名誉だ」と語り、かつての仙楽国でのスローガンをそのまま信じていました。この言葉に、謝怜は心を痛めつつ、「僕を信じても災いしかもたらさない」と返しますが、鬼火は「僕は永遠に殿下の忠実な信徒です」と誓いました。
一方、かつての仲間である慕情が去ったことや国主の病状が悪化していることなど、問題は山積みです。謝怜は王后から「咳血の病に効く薬を探してきてほしい」と頼まれ、父を救うために行動を決意しますが、永安の兵士に追われる危険の中で、困難な状況に立たされています。
はちポイント
鬼火…(泣)
慕情は去るし、とーたんは病気、自分も神と崇められた立場から転落…そんな中ただひとり忠誠を誓う鬼火の存在が謝憐の心を少しでも癒せてたらいいと思うのですが...まだまだ謝憐の苦難は続きますT꒳T
ではまた、しーゆ〜
※カバー画像は天官赐福动画より謝謝