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プリコネRを引退したはなし[2025/01]
Cygamesのソシャゲの一つプリンセスコネクトRe:Dive(以下プリコネ)を引退しました。
プリコネを始めて間もなく5年を迎えるという2025年1月、正直今でも後ろ髪を引かれる思いではあるのですが、限界を迎えました。
良い所も悪い所も思うところが色々あったので、心と頭の整理に思い出を好き勝手文字にしていこうと思います。
PC執筆のためPCのほうが読みやすいです。
私の大まかなデータですが、TLを作成したりディスコードでグループに入るようなガチ組ではありませんが、レベルカンスト、クランバトルは800~1000位安定クラン、プリフェスキャラのコンプ+環境必須の限定もそこそこ揃っている自称中堅層プレイヤーです。
引退時の総戦力は約2200万、プリンセスナイトレベルは約200です。
プリコネに出会ったのは2020年の2月で、プリコネが2周年を迎えていた期間に知り合いにアプリを勧められて始めました。
Cygamesのゲームは以前にブラウザ版のグラブルを勧められて挫折した経験があり、あの会社かぁと思ったら正直長続きはしないだろうなと思っていました。
モバゲーだったと思うのですが、ブラウザゲーってラグのようなものが常に付き纏い、ペラペラの紙芝居に似た独特なチープさを感じたんです。今は亡きAdobeFlashPlayerとかだったのでしょうか。
・・・いざ蓋を開けてみて驚きました。
・超美麗なグラフィックに魅力的なキャラ!
・エフェクトが散り音が出る、確かな画面のタップ感!
・見やすいコンテンツ、洗練されたUI!
・TVのようなアニメーションは当然フルボイス!
・立ち絵パートも差分が作り込まれ、これもフルボイス!
これめちゃめちゃ金掛かってるなぁと、当時の最先端のクオリティに感動したのを鮮明に覚えています。そんな感動とブラウザゲーの反動もあったものですから見事にハマりました。
当時のゲーム内は星6の実装数もまだ少なく、コッコロちゃんやユイの回復が猛威を振るっていた時代だと思います、ややうろ覚えですが。
あとはある程度やり込んだ人と同じような流れだと思います。
・効率2倍のイベントをこなしキャラを育成
・クランコインを求めて順位の高いクランへ所属
・ノマを進めてプレイヤーレベルも上がっていく
・アリーナの初登頂や、日々のジュエル報酬のため上位を目指す
気付いた時にはプレイヤーレベルが上限に達し、キャラ持ちも潤沢、星6キャラの解放クエストを待つような前線プレイヤーが出来上がっていました。
運営は細かな改良をするのが得意なようで、日々のデイリーミッションのようなものを効率的に行えるように細かいアプデをしっかりしてくれるんです。サクっと遊べる事もあり、非常に好感が持てていたポイントです。
また、ゲームテーブルから遊べるミニゲームも面白くてとてもクオリティが高いんですよね。
ゲーム外ではメディアミックスでアニメ化したり、周年やハーフアニバのイベントでは普通では見ないくらい沢山の声優を呼んで企画をしていたり、シナリオに王雀孫を起用した破天荒な大人気ギルドができたり(ユニちゃんズ)、そういえば期間限定ですがゲーム性の全く異なるプリコネゲームが無料配布された事もありました。
・・・改めて思い出してみると凄いなCygames。
間違いなくトップを往くゲーム会社の一つだと思います。
こんな感じで続けてきたプリコネですが、長く遊べば遊ぶほどやる事が減ってきます。プレイヤーのインフレを抑えるためなのでしょうが、たとえ課金しても一日に育成できることの上限が設定されています。私は余程じゃなければスタミナ回復にジュエルを割らなかったので、デイリーミッションとスタミナ消化をして終了のような日が徐々に増え始めます。
ゲーム内ではバトルスタジアムができたり、ストーリーの節目に全ユーザー参加型のボスが現れたりと色々なコンテンツが追加されたりしているのですが、何もかもが新鮮だった日々も過去の事、主だった日々の中に突き詰められるものが無いので徐々にダレが生まれ始めます。
私のような中堅層の人間がそう思うのですから、より突き詰めている重課金者や最前線をひた走るプレイヤーはもっと強く思っていたでしょう。
この頃、時勢的にはコロナ禍の真っ只中で、外出して外でも遊べるソシャゲよりは、大ソシャゲ時代に圧倒され萎縮していたCS機やPCゲームなどに徐々に復権の兆しが見え始めていたと思います。PS5の発売も後押ししたでしょう。
そんな中、私にプリコネを勧めてくれた知り合いが引退してしまいます。私よりもずっと課金し上位クランに所属していた彼曰く「やる事がない」と。
そう言い残して彼は独自のルートでミネルヴァの懲役を脱却し、シャドバの世界へと消えていきました。
彼だけではなく、ぽつぽつ最上位クランの解散や重課金プレイヤーの引退がツイッターで見え始めます。
この時「そういえばプリコネってセルランどうなの?」と売上面に対する疑問が浮かび始めます。
さて
ストーリー自体は普通に進んでいき、異世界交流の中で生まれた新コンテンツが「すごろく」です。一気に時が飛びます。
ダレつつもデイリー消化が日課レベルとなっていた私は、日々の消化項目が1つ増えたな程度にしか思っておらず、引き換え報酬にある重要アイテム目当てにコツコツやっていました。
加えてこの時の私は「無料の大型コンテンツ追加ってCygames凄いな、金にならないのに、グラブルもシャドバもウマ娘も信者が多いから儲かってるんだなぁ」なんて呑気に思っていました。
後から知った事ですが、すごろくって割と多くの人が面倒だと思っていたみたいですね。じゃなければサイコロ15個で区間スキップなんて発想は絶対に出てきません。多くの人がサイコロを溜めていたのでしょう。
私がそれを知ったのは、プリコネ界隈の有名配信者の画面に映ったサイコロの数が99になっていたからです。
それを見たからという訳ではありませんが、時間が経つごとに私も段々とすごろくが面倒になっていき、サイコロを溜めるようになっていきます。
他のデイリーミッションに比べて消化に時間が掛かるんです。
更にゲームの本質部分であるバトルとは一切関係なく、必要なアイテムさえ引き換えが終われば用無しなので、魅力がなくなっていくのも早かったように感じます。
変化の乏しいデイリーに飽きの早い新コンテンツ、モチベも下降線をたどります。
そろそろ引退前後の話になります。(お察し)
結論から言いますが、「属性」「全体強化要素」「限定ラッシュ」の三本柱です。
2024年は怒涛の年でした。
まず2月の6周年大型アップデートで「属性」が追加されました。
運営も自社の他ゲームと比較し、現状の売上を打破するためのテコ入れとして導入してきたのは誰の目にも明らかでしたね。
この時の私は新規要素が加わったことで、ちょっとはモチベも戻るかなと期待していました。
課金要素のないすごろくを追加する運営ですから、ナナカやミソギ、ミフユやネアといった金にもならない永遠の倉庫番キャラ達が最前線に戻り輝きを取り戻す日が来るかもという期待です。(推してる人はゴメン)
・・・そんな訳なかった、現実はこんなものです。
端的に換言すれば、既存キャラの復活ではなくこれから追加するキャラ達の就職先確保のようなアプデでした。
言っておきますが、私は企業が利益を求めることは至極当然だと思いますし、特に無課金で文句ばかりを垂れ流す人は甚だお門違いだと考えているタイプです。ゲーム運営は慈善事業ではありません。
ただ、楽観とはいえ自分が想像していた方向と完全に逆を行ったことで、少なからずショックは受けました。既存キャラの扱いは今までと変わらないというか、もはや捨て置かれたかと。
考えてもみて下さい。私(達)が育成に心血や愛やジュエルを注いできたのって、これまで一緒に冒険し、遊び、時間を共にしてきた既存キャラ達じゃないですか。新たな世界には新たな出会いがあるでしょうが、その過去が変わる事はありません。よってこれが原因①。
※一応、専用装備2が実装された事でバレシズやサマーカオリなど息を吹き返したキャラも多数います。原種キャルもアリーナで復活しましたね。(とか書きながら属性に無関係な話題と気付く)
大型アップデートで追加された要素が他にもありました。
原因②となる「全体強化要素」です。
6周年前後のアプデ情報を見ながら、
「アストラルスフィア?ああ、属性レベルを上げる素材ね、OK,OK。」と
その時はまだ、ありもしない希望を持っていた私に突如、
アストラルシャード?
マスターピース?
プリンセスナイトランク?
・・・ん? 何やら不穏な雰囲気。
しれっとキャラ全体に影響を及ぼす超強化要素が追加されました。
意識スゥッ
「ま、まあ実際に遊んでみないとね・・・(何とか耐える)アストラルシャードは普通に遊んでいれば手に入るのね、OK。」
「・・・えっ、マスターピースは''ガチャの対象キャラが引けた時のおまけ''で入手!?」
意識スゥッ(昇天)
それまでは専用装備1・2追加などキャラクター単体毎の強化でしたが、ここにきて主人公の騎士クンが覚醒し、騎士クンにも成長要素が生まれました。
しかもその効能がキャラクター全体に影響を及ぼすステータス成長要素です。
・全キャラクターの物理(魔法)攻撃力(防御力)2.5%アップ×ノードn個
・全キャラクターの属性ボーナスが2%アップ×ノードn個
・・・は?・・・なんだこれは。
フルオートやセミオートでライトに遊んでいた中堅層にとって、この要素をこなしておくとおかないとではまるでTLどおりの動きができなかったり途中でキャラが落ちたりする訳です。総火力が落ちればダメージも減り、クランにも迷惑が掛かります。
それどころか、少なくともボス戦などの制限時間内は耐久可能な編成が組めなければボス凸する意味すらなくなります。プリコネはバフの重ね掛けで後半にダメージが伸びるゲーム性ですから。
代替キャラも豊富かつ完成状態が基本のガチ勢と違い、最も影響を受けてしまったのは育成に多数の穴がある2番手組以下や中堅層ではないかと思います。(もちろんガチ勢にはガチ勢の戦いもあるかと思います。)
運営「育成にとって超重要な要素です、欲しければガチャ引いてね」
私「・・・(白目)」
太っ腹で安泰と思っていた運営が、割と露骨めに課金要素を促してきたなと感じたのはこの時が初めてです。
一応救済はあり、引けなかったガチャの分のマスピはストックされ別のショップで交換可能、またイベントの報酬などでも手に入れることができます。
ただ交換に必要なコインもガチャを引いて稼ぐしかなく、オンタイムに比べ非常に割の合わないえげつない交換レートになります。
実装されたものは受け入れるしかなく、属性と強化要素も随分浸透してくるのですが、日が経つごとにプレイヤー同士の格差が目立ち始めます。
私の所属していたクランはプリンセスナイトランクをしっかり上げている人が多く、クランバトルの総合順位もアプデ前と比べて飛躍的に上昇していました。(相対的に他クランのモチベがわかりますね)
モチベーションの低下が続いていた私は当然の如くクラン内順位も落ち始め、アプデ前は1位~3位でスコア貢献していたものの、引退前最後の参加では10位前後のスコアでした。一応クランでの礼儀としてサポ枠のキャラ育成等は怠っていませんでしたが、ガチャ引きのマスピと持ち物検査で進行が詰んでしまう深域クエストの差分はどうしようもなかったです。
こんな状態ですから当然更にモチベも落ちます、これが原因②。
話は変わり、2024年に実装された限定キャラって24体いるんです。
対して恒常キャラはたった9体です。(一体どっちが限定なんだか)
約73%が限定という事実、ヤバいですね!
恒常実装のキャラは他のガチャでも対象に入りキャッチで出る可能性がありますから、単体実装してもガチャが回らない=売り上げにならないんですね。先にも言ったように企業は利益を求めてナンボですから・・・。
もういっそ全部期間限定実装でいいんじゃ・・・。
期間限定のキャラは引いておかなければ次の復刻まで入手方法がかなり限られます。更にマスピという育成に重要な要素がガチャに組み込まれてしまったことで、毎回引かざるを得ないという状況がずっと続いた一年だった気がします。
下図の赤丸は私が所持していたキャラで、プリフェスキャラは人権の確率が高いため必ず登場月に入手しています。今となってはグロ画像。
![](https://assets.st-note.com/img/1737367125-vbHa6sKARCi8gMxEFQVU7lI1.png?width=1200)
これだけ引かされたら愛もジュエルも尽きます、これが原因③。
これだけでなく、専用装備や★6の実装等で前線に返り咲いた限定キャラも復刻の際に狙いにいかなければなりません。
また、引いてもキャラクターストーリー未実装という規格に満たない製品も販売されていました。
・・・引退前まで未所持のスプキョウとアルノゾには苦労したなぁ。
愛とジュエルを底値で迎えた2025年、新年最初の実装はニューイヤーサレンでした。(限定)
あぁ、今年は25年だから限定は25体かな・・・と引退を決意。
クランを脱退し、二度と戻ることのないようにジュエル・秘石を全て消化、売却できる赤のEX装備を全て売却し、最後の別れを告げたその翌日、
新規実装されたのはメドゥーサ(限定)でしたとさ、おしまい。
ふぅ、大体こんな感じです。
書き忘れましたが、10月くらいに錬成が実装されましたね。
すごろくに続きまたそんな無料コンテンツ実装してお財布圧迫する位なら、別に課金してもらえる要素でも考えたら?とか思ってました。
最後に、プリコネRは間違いなく良いゲームだっ''た''と思います。
Xなんかで引退表明や引退報告を出している人って、総戦力がかなり高かったりするじゃないですか。
あれってきっと、「ここまで頑張ってきたけどもう無理だわ」っていう、ちょっとした口惜しさというか、無念さ的なものを含んでいると思うんです。私がそうなだけなんですが・・・。
ソシャゲ的な一昔前って、CygamesのUIを丸パクリしたようなゲームが乱立しましたよね。詳しく調べていないので以前に先駆ゲームがあったのかもしれませんが。(自社系列サムザップの''このファン''もそうでした。)
群雄割拠のソシャゲ業界で淘汰されたそれらのゲームを差し置いて今なお生き残っているんですから、サ終ゲームを多く出さないという企業理念と企業体力だけでなくそれなりの質があるのは間違いないです。
一言だけ苦言を呈すのであれば、2024年に乱発した限定ラッシュは流石にサ終前の集金と揶揄されて否定できないレベルだったと思います。
今後もそれが続いていくのでしょう。
もう引退したため垢はありませんが、願わくば新規垢を作ってでもまた戻りたいと思うような復活を遂げるよう、傲慢かつ自分勝手に願うばかりです。
乱筆乱文失礼しました。