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渡辺省亭

 今朝の日曜美術館は「孤高の花鳥画家 渡辺省亭」

 鳥の表現では羽のフワフワ、モフモフな質感が鳥がそこにいるかのように感じられ、自然体の生き物の柔らかさや愛らしさが伝わる。

 渡辺省亭は、後半生、展示会や美術団体とは距離を置き、注文に応じてに制作を続け、七宝作家とコラボし自身の絵を七宝に表現することに情熱を注いだという。類まれな技術とセンスを持ち合わせながら、地位や名声に関心を持たず、自身の好奇心のままに清々しく生きたのだろうか。

 生き物を大切に慈しむように繊細な眼差しを向けながらも、描くこと・表現すること自体を楽しんだ、潔い生き方にも深い感銘を受け、自分もこうありたいと感動した朝だった。


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