
#03 上司と部下/マネジメント3種を理解すれば対処できる
部下の上司への不満、上司の部下への不満の声は絶えない
一方、できる上司の部下は育たない、ダメな上司の部下は育つと言われる
実践的マネジメントの現場に、その訳が潜んでいた
マネジメント3種を理解すれば対処できる
マネジメントと一言でいっても、実践現場における役割と求められる能力は明らかに違う
組織の現場におけるマネジメントを3つに分類して整理してみると腑に落ちる
① 人事マネジメント
勤怠、安全衛生、ワークライフバランス、精神的な安定性などを管理するため、部下の心と健康に寄り添った指導ができることが求められる
② 業務マネジメント
スケジュール、タスク、課題と能力のバランスなどの管理によって業務を確実に遂行するため、高い業務知識、課題発見と解決能力、先を予測する先見性が求められる
③ 戦略マネジメント
プロジェクトやイノベーションなど、まだ見ぬ未知の領域にチームを導くため、分析力・洞察力、ビジョン設定能力、リーダーシップの発揮などが求められる

こんな整理をすると、始めからすべてを満たす完ぺきな上司など存在し得ないことは一目瞭然
しかし、現実は、漠然とこのすべての能力が上司には備わっているとの幻想を抱いている
上司は、自身がどのマネジメントに向いていて、不足する能力は何かを自覚し、背伸びをして偉ぶらず、謙虚に自己研鑽する
部下は、上司に足りない能力を自身の能力で補い、自身の成長に利用する
どんな上司でも、完ぺきな人材など存在しない
そんな上司を ”従うものではなく利用するもの” と考え踏み台にする
部下は、上司にあこがれることなく、卑下することなく
上司は、自分を超えていく部下を歓迎する
そんな関係が、あらゆる人材の成長につながるのではないか
そして、上司と部下の良好な関係を築くのではないか