さよならポエジーが沁みる深夜
この文は最後まで書き終えた後に書いているのだが、今回の文は滅茶苦茶真面目に書いている。どれくらい真面目かというと、高校の特進コースぐらい。ただの音楽レビュー。
今までの様なブログを読みたければ今回のブログは見ないことをオススメする。っていうか見ないで。恥ずかしいから。
正直、うんざりすることがある。自分の気持ちを完全に理解されない息苦しさ、自分の思い通りに行かないことに対しての憤り。その他諸々、もう沢山である。
憧れて始めたバンドだって、好きに始めたブログだって、例え友達であろうとその活動自体についてどうこう言われたくないのである。
活動自体に対して否定をせずに、今後の為に助言をしてくれる人には感謝しかない。ありがとうございます。
しかし、横からいらない小言を挟んできたり、活動自体、もしくは僕自体を否定してくる人には本当に正直な話、疲れてしまうのだ。
そんな人たちの為にエネルギーを使いたくない。
どうすればいいのか考え込んでしまう深夜。
そんな時に、さよならポエジーというバンドは曲で精神面を支えてくれた。
"誰にも頷かなくていいのにね"
サビでこんなことを謳われてしまったら心にモヤモヤがある人は泣いてしまうだろう。バンドサウンドならではの引き締まった演奏に僕の疲れた心は共鳴してしまう。
幸せの為の丁度いい諦め。僕は歌詞からこんなことを勝手に感じ取ってしまう。これからの人生をどうやって生きていけばいいのか。なんとなくヒントを得た気がする。他にも、
"でもそれなりの才能で 俺は俺を救ってやろう
苦悩の割に実りのない この感性を愛している"
薄暗い気持ちを持ちながらも、自分を信じるほんのりとした希望の光が見える歌詞だと個人的には思う。純粋なハッピーではなくビター。淡々と始まるギターと声には妙な現実味が帯びている。ラスサビ(?)の盛り上がりも、現実によって抑えられてた自身の感情が解き放たれた気がして心を揺さぶられる。もっと楽に自分を信じてみようと思える曲である。
"時代よ 僕を選んでくれないか"
夢を追っている人は必ず一回は思うはず。
「その一閃」という曲なのだが、しっとりとした演奏にこの気持ち剥き出しの歌詞。心に刺さる。
セカンドアルバム、「遅くなる帰還」の最後の曲なのだが、アウトロの"映画のエンドロールが終わった後の席を立つまでの時間感"が好きです。
フルは是非CDで。
「彼女とこんな別れ方をした物語を書きました!エモいやろ!」みたいな曲や、「お前はまだいける!諦めるな!いつか絶対夢は叶う!」みたいなことを何の根拠も責任もなしに歌っているのを聴いているとたまに「あぁ、僕とは違う人種なんだな…」と心が離れてしまう時がある。…別にそのような曲達を否定している訳ではないし、それで救われることもあるのだが、ただ受けつけられない時もあるってだけだ。
しかし、さよならポエジーの曲は「こんな辛いこともあるけど、生きているとそんなこともあるよ」とそっと寄り添ってくれるような感覚があるのだ。
いつでも相談に乗ってくれる先輩や同級生みたいに、無条件に心を許してしまう魅力がさよならポエジーにはある。
他にもさよならポエジーの曲を色々と聴いて救われたのだが、書くと長くなるので今回はこの辺で終わろうと思う。強いて言えば、前線に告ぐは勿論のこと、pupaや觜崎橋東詰、邦楽のススメは強く印象に残っている。是非寄り添って欲しい人に聞いてほしいバンドである。…まあ側から見れば趣味の延長線でやっているようなやつに紹介やされたくはないだろうが。
最後に。
こんな文も書けるんだぞ!!
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