見出し画像

社内トレーニングが謎だった話

みなさんこんばんは!ニーナです。
今日は、私が会社員時代に受けた社内のトレーニングについて綴りたいと思います。

会社員時代、私はとあるトレーニングを受けました。(※身バレを防ぐために内容はボヤかして書いています)
そのトレーニングは数日間にわたってZoomで行われ、様々な部署から私を含む数十人が参加していました。

そのトレーニングでは、参加者が3,4人ごとにZoomのブレイクアウトルームに分かれ、そこでお題について話し合いました。時間が来たらメインルームに全員集まり、司会の人事に当てられたグループが話し合った内容を発表し、人事がそれについてコメントする。このサイクルを繰り返していました。内容は、普段仕事をするとき自分はどうしているか。忙しいときはどうしているか。みたいなことだったと思います。自分のやり方や多部署の社員のやり方について意見を交わし合って、新たな気づきを得る、みたいな感じでした。
最後にはトレーニングを通じて気づいたこと、今後気をつけたいことを参加者それぞれが記し、終了しました。

私はこのトレーニングを受けて、なんだか雑なトレーニングだなと思いました。最後に気づいたこと、今後気をつけたいことを参加者がまとめたものは、人事に提出する必要がないんです。つまりレビューを受けられない。もし各自が今後気をつけたいと考えたことが明後日の方向だったらどうするんでしょう?Zoomで人事からコメントする場面もありましたが、時間が足りないのでほんの一部のグループしか人事のレビューを受けられませんでした。当時私は自分が将来キャリアコンサルタントになるとは夢にも思っていませんでしたが、「もっと効果の出るトレーニングがあるのではないか」と漠然と考えていました。

時は流れ私は退職し、キャリアコンサルタントの養成講座に通い始めました。
基礎理論の講義で、私は「グループアプローチ」というカウンセリングの一形態について学びました。確かにグループで行うカウンセリングは個別カウンセリングに比べてコストがかからず、参加者同士でフィードバックを行う中で気づきが生まれたり、参加者自身も楽しめたりするなど、メリットもあるようです。
しかし、グループアプローチだけでは効果が不十分な場合があるので、個別のキャリアカウンセリングと組み合わせるとより効果が期待されるそうです。私はこの説明に納得しました。

人間はそれぞれ独自のものの見方(内的準拠枠)を持っており、他人には理解できないような認知の歪みも持っている場合があります。よって、一人で何かを考え決定したとしても、客観的に見たら間違っているような決定を行っている恐れがあります。例えば私は新卒入社時、会社から目標を立ててくださいと言われて考えた結果「1年で本を50冊読む」という目標を立てました。今思うとふざけた目標ですよね。

私は会社が社員にトレーニングを行うときは、専門知識を持った者ーつまりキャリアコンサルタントのような者がマンツーマンでキャリアコンサルティングを行い、客観的な目で社員の状態を分析し、適切なアドバイスをすることが必要だと思います。「自分で考えてね」と押し付けていては、効果は社員の力量に委ねることになりますし、無責任とすら思います。

企業で行われるキャリアコンサルティングはセルフ・キャリアドックという呼び方をされ、国も押し進めているそうです。キャリコンの学科試験でも頻出のトピックとなっています。

もっと多くの人たちがキャリアコンサルティングを受けて効果を実感してほしい。そして私もいつかキャリアコンサルタントとして、人々のキャリア形成に貢献したい。そんなことを考えている私なのでした。

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!