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『愛おしいなぁ/トリサカ』ボカロ曲感想。~歌愛ユキオリジナル曲を新着順に聴こうカナ……!

どうもこんばんは。
あるいはこんにちは。
新見です。
ボカロP等をやっていて歌愛ユキというVOCALOIDのオリジナル曲を毎週金曜に投稿してます。

私以外が創る歌愛ユキの歌声はどのようなものなのか気になるので最近は毎日ユキオリジナル曲を聴いています。

今回は前々回でも紹介したアーティストさんの新曲の感想を書いていきます。

↑前に紹介した記事。
良い曲なので聴いて損は無いです。多分。あなたは私ではないので確実なことは言えないけれど。少なくとも私は損しない。


さて、過去記事の宣伝を終えたところで……。
今回の曲は、

『愛おしいなぁ』作詞作曲編曲、動画のイラストはトリサカ。
凄まじいパワーを感じる。
……。
箇条書きで感想を書いていきます。

・すっごい……こう、『表現』でぶん殴られるような力強い音楽です。ど直球にトリッキーな変化球を私の、リスナーの耳に目掛けてぶん投げてくるような曲。
パワーがすごい。
これ書いた後、燃え尽きてないか心配なくらいのパワー。
無駄なパートとかシーケンスが一切なくて、聴かせたいことだけで出来ている感じで表現として純粋で良いです。
純度が高い。
この曲のこのパワーを表現できる語彙力を私は未だ持ち合わせてはいないのでまあ……聴いてくださいとしか。


・パワーの要素を除いた感想……割りと今風な曲調。アタック感が特徴的な繊細かつ大胆なピアノがジャンジャンしててシンセとか効果音的な音がモダンな感じで……良いです。
細かいところを言うとドラムのフィルとかが良いですね。
ハイハットの刻みがトラップ?っていうの? ああいうののノリで刻まれてて4つ打ちのビート感を崩さずに綺麗にスネアとかと一緒にフィルインしていく感じが良いです。
あと、中盤のピアノとシンセが「ジャーン…ジャーン…ジャカカカカ カ カ ヵッッッ…!」みたいな具合にカットアップするとこが良いですね。
「”刻み”やがったな~おまえ~~~!」と、ニコニコ顔になります。

サビのピアノの装飾音も良いですね。
攻めの姿勢で。

・前回の懸念点とか……だった音圧が一定じゃない感じもこの曲はないですね。やっぱ何らかの機材のバグ的ななにかだったのでしょうかね。
むしろミックスが綺麗です。
とくにキックの処理が良いですね。
EDMっぽさとポップっぽさの中間の音というか、この曲にあってる音で良いです。
……しかしこの曲色々な音色がいっぱい登場するのでミックスが怠そうですね。
難しそうな、ピチカートの弦楽器っぽい音も綺麗に収めているのですごいな~と思います。(小学生みたいな感想)

・声……ユキの声はこう、ざらざらしてる感じです。なんというか歌愛ユキの声を弄ろう!って時に出てくる無難な3択のひとつ、正解の音って感じの声ですね。
まあ、こういう声にしていれば間違いはないという感じ。
(私の好みはもう少しハキハキさせてる方ですけど、こういう歌愛ユキの声が好きな人もいっぱい居ると思う)

・歌詞とか……なんか愛おしいらしい。

・動画……一部アニメーションだわ手書き文字だわですげえ気合入っててかつ、良い感じで……良いです。
最初のグリッジっぽいエフェクト掛けてるとこから引き込まれますね。
あとこれは、なんか誤解を招きそうな例えだし作者の方がもし読まれたのなら「そういう意図じゃないのだが……」とおもわれるかもしれませんが、別に作者の方やこの動画のファンの方々に媚びたいわけではないので書きますが、なんか、基本の祈っているような絵の表情が頭悪そうで好き。

ちょっと間が抜けているような顔を愛おしく思うタイプの人間なので。

・声2……フィルで入る「あー……あ!↑あ!!↑」が良いですね。曲のフックにもなってますし感情的だし。


……。
そんな感じですね。
パワーがすごい曲です。
……ひとつ個人的に気になるとこがあるとするなら最後の転調がどうなんだろうとかは思う。
こう……パワーが……一瞬減衰してる気がする。
もうちょっと自然だともっともっと良いかと思うし逆に転調感を出したいのならもっともっと転調しまくっても良いんじゃないかな~と思う。
パワーがあって。

……まあ多分何かしらの意味があってああいう転調にしているのだろうから外野がどう言おうとそれが正解なのである。
我々リスナーは正解を甘んじて受け入れるのが良い。
気に入らないのなら自分で創れば良いのだから。
……というのは少し極論でDIYの精神に傾倒しすぎているのかな。

でもパンク精神が横行するボカロ界隈では特に大事な考え方ですよ。そういうの。
ボカロ曲を聴く時はココロの中にシドヴィシャスを飼っておきましょう。


さてわけわかんないことを書きつつ感想終わりです。
本当に力のある作品なので聴いたほうが良いです。
かと言って厚かましいというか、鼻につく感じもないし、等身大の目線って感じで良いです。
とやかく言わず、聴こう。





おまけと雑記

描き下ろし絵。

どうみても顔と体のつながりのデッサンが狂ってるけど、直さないのが私クオリティ……直さないから私クオリティ。
あと祈る手を描いたらベルセルクのゴッドハンドのアイツみたいになってしまった。

今日聴いた音楽。

なんかマッシュアップ的なヒラサワ曲のアレンジ。
この人のきりたんのカバーはとても良い。
シンセサイザーの使い方がとても最高。

ヒラサワへのリスペクトをすごく感じるしそういう、同人活動というかファンアート的な創作の摂取の仕方でも安心して食べることができる。
『美術館』とか『Big Brother』とか『Mother』以外のインターネットで有名な曲をほとんどカバーしている……気がする。
いや……そうでもないかな。如何せんヒラサワの曲は有名なモノが多すぎるので。

個人的にオススメなのは金星のカバーとスピードチューブ。あとコヨーテとHuman-le(DragonForceのギタリスト,ハーマン・リではない)とかがきりたんの声にとてもあってていいですね。
きりたん萌え~~。

あと一曲だけですがwowakaさんの曲もカバーしてたりします。

こういう切り口からwowakaさんの世界観が表現されることは割りと稀な気がします。良いですね。
途中に挟まれるシンセソロも良い。
wowakaさんのサウンドっぽさもちょっと出したりして深いリスペクトを感じる。



あとこんなのも聴いた。
ロストアンブレラの英語版。
……良い。

でも↑の方のと比べると、比較してしまうと若干本家へのリスペクトには欠ける気もしないでもない。
でも良い。
特に間奏でなんかヘヴィメタル的なクサイギター(褒めてる)が入るのが海外の人のアレンジだな~と思った。(いや、アレンジの方はもしかしたら日本の方かもしれないけれど)

稲葉曇さん繋がりで言うと、フロートプレイのカバーも良かったです。

というかこの歌い手?の人で一番好き。
情緒があって良いですね。


あとチェンソーマンEDの『錠剤』のカバーも良かったかな。

でもTOOBOEさんの曲ってTOOBOEさんが歌わなきゃ意味ない気がします。
……いや表現がどうこうってことではなくって、こう、TOOBOEというボーカルが歌うことで曲が完成するというか……。
うまくいえないけど。

『ラグトレイン』とかを歌愛ユキ以外の誰かがカバーしても『ラグトレイン』のままなのです。

ヒラサワの曲はいつも歌い方が特徴的だけどボーカルが変わったところで完成はしていると思う。
東北きりたんが歌おうと宮村優子さんが歌おうと。
ヒトリエの曲もwowakaさんが歌ってた曲をシノダさんが歌ってもそれはそれでカッコいいし別の意味が曲に宿る感じで良いです。

でもTOOBOEさんの曲はこう……TOOBOEさんが歌わないと聴く甲斐みたいなのが失われてしまう気がします。
飽くまで私の意見ですけど。

不思議な感覚です。
私はTOOBOEさんの曲が好きなのですが、そうというより、TOOBOEさんの曲を歌うTOOBOEさんの声が好きってだけかもしれません。
別名義のミクが歌う曲はそれほどハマらなかったし。

音楽というのは奥が深い。

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