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#80 合理的配慮と「わかる環境」作り

理事長の臼井です。

新年度が始まりました。
能登半島で被災に遭った方々は、まだ新生活が送れていない実態があると伺っていますので、一刻も早い復興を願っています。
新潟市内も一部のエリアで、元旦の被災がそのままの状態になっており、他人事ではないと感じています。

さて、令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されました。
これを受け、ろう難聴者の職場における環境に変化が起きるかもしれません。
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

当法人も、ろう難聴者と聴者が一緒に働いているため、これは身近な話題です。
利用者の支援においては、手話を使うのはもちろん、手話だけに限定せず文字や写真、映像等の視覚的な工夫を行い、「わかる環境」作りを意識しています。
また、職員の中でも、手話や日本語の習熟度に差があるので、個人の努力に委ねるだけではなく、通訳したり個別にあらためて説明したりと工夫が必要です。

私が管理職として工夫していることの一つに、音声認識ソフトの活用があります。

私の立場上、契約や人事に関して、職員と話をする機会が多くあります。私から話をするだけではなく、職員から話してもらうこともあります。このように、重要度が高く、意思疎通の正確性が求められる場面では、職員の希望を聞いたうえで、職員には音声日本語で話してもらい、私は音声認識ソフトの文字起こしを見るという方法をとることがあります。

IT技術を用いることで、お互いが安心して意思疎通できる環境形成につながっています。これについてはまた別の機会に書いていけたらと思います。

今年度も当法人は、利用者及び職員の自己実現や「わかる環境」を大切に試行錯誤してまいります。
今年は何かと災害が続いていますが、少しでも良いことが増えますように。
今年度もよろしくお願いいたします。



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文:臼井千恵
Twitter:@chie_fukurou

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