FリーグとBリーグ 公式サイトのアナリティクスを比較してみた
今シーズンも全チームのリーグ戦の日程が終了しました。残るはプレーオフと全日本選手権のみです。
今年、Fリーグを初めて観戦してくれた方、どのくらいいるんでしょうか?
フットサルという競技にハマってくれることが一番、僕ら選手としてはうれしいことですが、会場に見に行くとなると多少ハードルが上がりますよね。汗
チケットをいざ買おう!と思っても、あれチームのページから買うの?リーグのページから買うの?とりあえず、調べてみるか!という作業が必要ですよね。
今回のFリーグの現状を知るためのレンズは、ずばり「WEBサイト」です。
さっそく、データを見てみましょう。
ユーザーとエンゲージメント
Fリーグ公式サイト ※2019年2月13日時点
月間アクティブユーザー(1か月間にこのサイトに訪問した数)
2018. 08・・・10万
2018. 09・・・13万
2018. 10・・・9万
2018. 11・・・11万
2018. 12・・・10万
2019. 01・・・9万
エンゲージメント
平均滞在時間(どのくらいこのサイトを見てたか)2分44秒
訪問別ページビュー(サイトに訪れた時何ページ見たか)3.29ページ
直帰率(このサイトに訪れたがすぐに出て行った割合)50.63%
ユーザー数を見ると、ここ半年間で最も多かった月が9月ですね。9月といえば、ピンときている方もいると思います。元サッカーブラジル代表 ロベルト・カルロス選手が、Fリーグ選抜の一員として参戦したのが9月です。いつもより2~3万ほど訪問数が多いですね。Yahoo!ニュースに取り上げられたり、注目度が高いときのひとつの基準になりそうです。
9月から徐々にユーザー数は減っています。2月に最終節のセントラル開催とプレーオフがあることを考えると、1,2月でもっと訪問者は増えても良さそうな気がします。
続いて、Bリーグ公式サイト ※2019年2月13日時点
月間アクティブユーザー(1か月間にこのサイトに訪問した数)
2018. 08・・・47万
2018. 09・・・57万
2018. 10・・・115万
2018. 11・・・105万
2018. 12・・・95万
2019. 01・・・91万
エンゲージメント
平均滞在時間(どのくらいこのサイトを見てたか)3分19秒
訪問別ページビュー(サイトに訪れた時何ページ見たか)3.39ページ
直帰率(このサイトに訪れたがすぐに出て行った割合)48.49%
ユーザー数が最も多い時が昨年の10月で、115万トラフィックを記録しています。FリーグもBリーグも、直帰率や訪問別PV数はさほどかわらないようです。エンゲージメントで差がみられるのは、平均滞在時間が30秒ちょっと違います。これは、長いとか短いとがどっちが良い悪いという話はできません。サイトで欲しい情報が見つからなくて滞在時間が長くなっている場合もあれば、載っている情報をつい見てしまって長くなっている場合もあるからです。
ちょっと比較してみましょう。バスケットボールの競技者登録人口は63万人、フットサルの競技者登録人口は4.3万人。単純に競技人口だけで考えると、フットサルはバスケの6.8%の規模です。人口の割合がそのままユーザー数の割合になったとすると、Bリーグの月間ユーザー数115万×6.8%=Fリーグの月間ユーザー数7.8万になるはずです。Fリーグの実際のユーザー数は10万なので、競技人口とWebユーザー数がもし関係あれば、Fリーグはいい線いってるのかもわかりません。
トラフィックソース
どこからWEBサイトに来たか、WEBサイトからどのリンクに飛んだかなどがわかります。2019年1月のデータをFリーグから見てみます。
流入チャネル(どこから来たのか)
ダイレクト(URLなどで直接訪問)56.8%
リファラル(他のWEBサイトのリンク)10.59%
検索(検索エンジンなどで検索して訪問)31.69%
ソーシャル(SNSからの流入)0.87%
続いて、Bリーグの同期間のデータです。
流入チャネル(どこから来たのか)
ダイレクト(URLなどで直接訪問)66.02%
リファラル(他のWEBサイトのリンク)3.51%
検索(検索エンジンなどで検索して訪問)28.72%
ソーシャル(SNSからの流入)1.6%
流入チャネルを見比べると、リファラルによる流入がBリーグよりFリーグの方が割合が大きいようです。Fリーグの公式サイトへ訪れる人は、日本サッカー協会のホームページやニュースメディアからリンクを飛ぶ人が多いようです。Bリーグの場合、ほとんどがダイレクトか検索エンジンから訪れているので「Bリーグ」というリーグの名前を認知している、または普及しているのではないかと思います。
割合でみると、ソーシャル(SNSからの流入)は2倍ほどの差があります。この差はなにか。SNSの種類を見てみましょう。
Fリーグ
Facebook 95.26%
Twitter 4.74%
Bリーグ
Twitter 76.9%
YouTube 15.4%
Facebook 3.9%
Instagram 2.68%
mixi 1.13%
Fリーグの公式WEBサイトでは、ほとんどがFacebookからの流入でした。一方、Bリーグの公式WEBサイトはTwitterが最も多く、他にもYouTubeやInstagramなどからも流入がありました。YouTubeなどの動画共有サイトはかなり影響がありそうですね~。Facebookはユーザーの年齢層もかなり高くなってきたので、Fリーグも若年層をターゲットにするならFacebookだけでは不安です。各SNSによって、ボリュームとなる年齢層も変わるので各SNSで使い分けていきたいところです。
今回のまとめ
今回は、公式WEBサイトのトラフィックを見てみました。比較対象として、同じ屋内競技のBリーグを載せましたが、他のリーグのサイトもチェックしてみると何か発見があるかもしれません。
Bリーグの公式サイトに訪れたユーザーがどのリンクに飛んだかを見てみると、Bリーグのチケットサイトに飛んでいることが多かったです。公式サイトは、試合会場の玄関口みたいなもの。何か調べる時、試合を観ようと思った時、真っ先にたどり着くページです。スポーツ観戦は、この公式サイトに訪れた時から顧客体験は始まっているものだと思います。
Fリーグをより多くの人に知ってもらうには、フットサルをやる→Fリーグを知る→WEBで調べる→観戦するという順序でなくてもいい。WEBでFリーグを知る→なんか良さそう/面白そう→観戦する/フットサルやるという順番もありえなくはないはず。いろんな人を惹きつけられるリーグになって欲しいです。
このnoteを見るまでフットサルやFリーグを知らなかった方、是非「Fリーグ」を調べてみて下さいね!!では。