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【記者コラム】新潟の「サマーストック」は?

「今年の夏は暑くなりそうですね・・・」、取材先でこのような会話が増えている。

気象庁が発表した6月から8月までの3か月予報によると、高温傾向が続き、全国的に気温が高くなる見込みだ。地球温暖化やエルニーニョ現象の影響で、地球全体の気温も引き続き高いと見られている。

「暑い夏」は良いのか、悪いのか。経済、災害、社会活動などさまざまな側面があるため、一概には言えない。しかし、「暑い夏」によって消費活動が増えることは間違いない。その点を考えると、「暑い夏」が好影響をもたらす企業は多く、これからの気温に注目しているだろう。

猛暑になると買われやすい株式銘柄のことを「サマーストック」という。エアコンメーカーや、ビールなどの清涼飲料水、アイスクリームメーカーなどがその代表例だ。

新潟県内の上場企業で「サマーストック」に関連しそうな企業としては、エアコン関連ではコロナ、ダイニチ、食品関連ではセイヒョーが挙げられる。株価の値上がりが期待される一方で、企業の現場では需給調整に気を配らなければならないなどの苦労も絶えないだろうと想像すると、頭が下がる思いだ。

「暑い夏」は、サマーストック関連銘柄の企業だけでなく、映画館やプールなど、さまざまな事業にも影響があるだろう。そして、これをチャンスと捉えて新規事業に挑戦する企業も現れるはずだ。我々はそのような動きに注目し、頑張る企業に光を当てる報道を続けていきたい。

(編集部・中林憲司)

にいがた経済新聞 2024年6月2日 掲載


【にいがた経済新聞】


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