ホットケーキミックスでスコーンをよく作っている話
noteを5日連続で更新したらバッジがもらえると知り、「5日ならできるかも!」と頑張って更新して無事にバッジがもらえたのですが、「次は10日」と示されました。「一度じゃ終わらない……?」と確認してみたところ、最大365日まであるのですね!?
さすがにメルカリネタだけで1年間毎日更新するのは不可能に思えたので、ときどき別の話題で更新することにします。メルカリネタはマガジンにまとめてあるので、そちらからご覧ください。
今回は邪道スコーン作りの話です。
まえがき
ここ2年ほど、たまに昼食用にホットケーキミックスでスコーンを作っています。家族からはときどき「たまにはホットケーキでもいいよ」と言われることがあります。でもじゃないんだよ。あたかもスコーンよりホットケーキの方が作るのが楽だとでもいうような口ぶりです。ホットケーキは焼いている間も焦げないように見張っていないとならないじゃないですか。スコーンは混ぜてオーブンに突っ込めばできるのです。私はスコーンの方が楽だと考えます。
焼きのことを言うと「じゃあホットプレートで」と提案されますが、裏返す面倒を見ないといけないのは変わらないし、うちのホットプレートは大きいので洗うのも重いです。ここまで言えば引き下がってくれます。うちでは作る人が絶対なのです。
とはいえ、「次はホットケーキがいい」と言われればホットケーキを作りますけど。
そんな攻防のあるスコーン作りですが、最初はいくつかのレシピを参考にしていました。そこから自分で作りやすいように改造していき、今ではレシピが固定されています。その分量や手順をスマホのメモに打ち込んでおいたのですが、故障でデータが飛んでしまったのでここに記録しておきます。
材料と調理器具
わかりやすいように、材料はうちでよく使っているもののリンクを貼っています。だいたいセールで安くなるやつや、もともと安いやつです。
基本の材料
・ホットケーキミックス 300g
・マーガリン 30g
・卵(鶏) 1個
・牛乳 卵と足して100gになるように(約50g)
量は多少増減しても大丈夫です(試行錯誤中にマーガリンを70gまで使ったことがありますし、牛乳を数g入れすぎることはよくあります)が、薄力粉が常備されていない場合は水分の入れ過ぎにだけは注意してください。取り返しがつかないです。
基本の調理道具
・耐熱ボウル(メイン)
・別のボウル(卵と牛乳を混ぜる用)
・ゴムベラ
・泡立て器
・はかり
・クッキングシート
・オーブンレンジ
手順
1.耐熱ボウルにマーガリンを入れ、600Wのレンジに20秒かけて溶かします。
長時間かけると溶けたマーガリンがはねます。溶かさずに作ったこともあるので、完全に溶けきらなくても大丈夫です。(むしろ、ちゃんとしたスコーン作りではバターは溶かしません)
2.1.にホットケーキミックスを入れてゴムベラで混ぜます。
3.別のボウルで卵と牛乳を混ぜ、2.に入れてゴムベラで混ぜます。だいたい混ざったら手でまとめていきます。「本当にちゃんとまとまるのか?」と不安になる粉っぽさですが、なじむとちゃんとまとまります。
卵と牛乳を混ぜるのに何を使ってもいいですが、やっぱり泡立て器を使うのが早いです。
4.オーブンを180℃に予熱します。この間に成形します。
5.クッキングシートの上に生地を出し、円形に伸ばして6分割します。
道具を増やすと洗い物が増えるので、手で伸ばしてゴムベラで縦・斜め・斜めに切ります。厚さは1〜1.5cmくらいでしょうか。薄くしたところで自然に戻っていってしまうので、そんなに頑張らなくていいです。等分はできないので分割です。
生地の表面に牛乳を塗ってもいいです。焼き上がりのツヤ出しの役割があります。ニスでいうと半ツヤぐらいのイメージです。(クッキーやバターロールのツヤ出しに塗る溶き卵はグロスバーニッシュ)
6.生地の載ったクッキングシートを天板に移し、予熱の終わったオーブンで18分焼いて出来上がりです。
うちの天板は反っているため、天板の上で作業すると天板が凹み、戻る勢いで生地が跳ぶので成形が終わってから載せています。
生地は間隔を空けて並べていますが、テレビで切ったままの形(ピザのような)で焼いていたのを見たことがあります。ちゃんと焼ければ並べ方はなんでもいいと思いますが、オーブンにはクセ(焼きムラ)があるので、その辺りは考えた方がいいと思います。強く焼けるところに厚めのを置くとか、避けるとか。
180℃なのはうちのオーブンレンジのデフォルト温度が180℃だから、18分なのは180℃と似ていて覚えやすいからという理由です。焼き設定は2回目から固定ですが、いつもちゃんと焼けています。
置き換え
・マーガリン→液体の油(サラダ油、オリーブオイルなど)
電子レンジで溶かす手間が省けますし、耐熱ボウルがなくても作れます。オリーブオイル30gで作った時に生地がベタついたので、ちょっとだけ量を減らした方が安心かもしれません。(季節も関係あるかもしれません。同じ分量でも夏は生地がベタつきます)
・卵+牛乳→プレーンヨーグルト
4Pのヨーグルト1個(75gくらい)でも、少しまとめるのが大変ですが作れます。卵と牛乳を量る必要がなくなり、泡立て器もいりません。加糖/無糖は不問です、そんな違いはわかりません。
ですが、卵がないと食感がかなりザクザクのガリガリで、たくさん食べたら口内が痛くなるレベルです。
スコーンの水分を牛乳のみ→量るのが面倒でヨーグルトに置換→卵+牛乳で作ってきて、いま卵+牛乳で固定になっているのは、その方がおいしいからです。
一度作って比べてみるのも面白いです。食感だけでなく、色も結構違うので。
味のバリエーション
これまで実際にやってきたアレンジ例です。複数を組み合わせてもおいしいです。ヘッダーのスコーンは紅茶の茶葉+チョコチップ+ひと口チョコです。
・グラニュー糖
成形した生地の表面を牛乳で濡らして、のり代わりにします。グラニュー糖は振りかけると余計なところに飛びます。生地を混ぜたボウルなどに出して押し付けるのは楽ですが、量のコントロールは難しいです。
・チョコチップ、チョコレート
製菓用だけでなく、普通の板チョコやひと口チョコを粗く刻んだものでもOKです。普通のチョコは焼きチョコになるので、食感の変化を楽しめます。
・レーズン
・オレンジピール、レモンピール
・ラム酒漬けミックスフルーツ
・くるみ
・インスタントコーヒー(顆粒)
最初は牛乳に溶かしました。薄茶色の生地は綺麗でしたが、味がぼやけていました。試行錯誤の結果、溶かしたマーガリンにインスタントコーヒー(大さじ2)を顆粒のまま入れるのが一番よかったです。コーヒーの粒が溶けきらないので、その部分が舌に触れるとコーヒーの味がダイレクトに伝わります。生地がマーブル模様になるので、見た目にも楽しいです。
目安に量を書きましたが、今では目分量で適当に入れています。入れすぎにだけは気をつけて、「ちょっと足りないかも……」と思ったらチョコを入れて「チョココーヒーでパピコの味だよ!」と誤魔化しています。
・紅茶の茶葉
「飲まないから」ともらったティーバッグを、うちでも飲まないのでスコーンで消費することになりました。うちでよく飲むのは麦茶です。
こちらも濃いめの紅茶液にしたりふやかしたりしたのですが、結局茶葉のまま入れるのが一番よかったです(手間と味のバランスが)。ティーバッグ1個だと紅茶感が弱かったので、2個入れています。
失敗談
・オイルベースのパスタソース
「パスタソースで油分担当、イケるのでは?」というひらめきから、バジルのパスタソース、ツナ缶、ピザチーズを入れて作りました。
味はまずくはないけどうまくもないという中途半端なものでした。ツナとチーズの存在感も薄かったです。
そもそもうちはチョコがけポテチを買わないような家なので、甘いホットケーキミックスにしょっぱいパスタソースを混ぜることから懐疑的なようでした。私も食は保守的な方なのですが、ひらめいたからやりたいという好奇心が勝ってしまいました。
「油分をパスタソースに置き換える」というアイディア自体は成功したので、薄力粉とベーキングパウダーで作ってチーズをがっつり入れ、トマト系のソースと合わせたら、ちゃんとおいしいような気がします。
・お好み焼き粉
「ホットケーキミックスの代わりにお好み焼き粉、イケるのでは?」というひらめきから、千切りキャベツ、長ネギ、紅生姜、ソーセージ(生肉はどれだけ火が通るかわからなかったので避けました)を具に作りました。野菜から出ることを見越して水分は少なめにしていたのですが、それでも生地がベタベタして成形がかなりしにくかったです。
味はしょっぱい!! 食べられなくはないけど、だいぶしょっぱかったです。塩味のあるソーセージを変更したとしても、粉に味がついているので変わらないでしょう。たこ焼き粉でも駄目だと思います。
こちらは薄力粉とベーキングパウダーと混ぜて粉の味を薄め、野菜の量の調整と水分をしっかり切れば、食事パン系スコーンになれる気がします。
あとがき
食感が一辺倒ではありますが、味のバリエーションがあるので「今日は何を入れようかな」と考えて作るのが楽しいです。スコーンはいいぞ。