ロッテアライリゾートから学ぶ!地域一帯で取り組む新潟のインバウンド対応
こんばんは!
新潟県地域おこし協力隊の長島りょうへいです。
新潟県地域おこし協力隊221日目。
本日のテーマは
新潟のインバウンド対応を考える!です。
上越市(上越市観光地域づくり実践未来塾)、
妙高市、糸魚川市の共催で
インバウンド見学会&セミナーが2月9日に行われました。
上越、妙高、糸魚川市内の事業者等の方々を
対象としていて、
3地域でインバウンド受入大手であるロッテアライリゾートでの取り組み事例や、インバウンド向け体験プログラム造成のポイントや事例などを学べて非常に勉強になり、今回いくつかまとめてみました。
施設見学
今回の参加者は約50名。
県内各地から参加され、インバウンド向けの旅行会社を行っている方や、英語での現役通訳案内士の方など様々な方とお会いすることができました。
ロッテアライリゾートのロッジ棟に入ると1番最初に現れる階段。
この階段1つとっても日本ではなかなか見られないものですし、
日常では味わえないエレガントなつくりになっています。
屋内施設の設備もすごかったです!ステーキハウスやバーがあったり、
こちらではカラオケができる個室の部屋になっています。
ファミリーやグループなど大人数で楽しむのにもピッタリです。
スキーを滑り終えて夜の利用者が多く、人数が多ければ多いほど料金もお得になっています。
ロッテアライリゾートではジムもあります!
海外からロッテアライリゾートで1週間や3週間など長期滞在が多く、
ずっとスキーやスノーボードなどをするわけではないとのこと。
こういった屋内施設のほかにも温泉やプールもあり、
毎回家族揃ってではなく、お父さんはスキーをして、お母さんは読書や温泉を楽しむなど色んな過ごし方で滞在されているのをお聞きしました。
館内はラウンジのようなスペースが各所にあり、飲食も可能です。
非常に巨大な暖炉もあって、みんなで温まりながら集える場所があるのも魅力的でした。
海外向けのスキースクールもあります。
今年から香港や台湾の方にもスクール対応できるようになったそうです。
このモニターも非常に便利でした!
現在のゲレンデ状況が一目で分かり、
どこのコースがクローズになっていたり、滑走可能なのかパッとわかるのも利用者に優しい点です。
また、ロッテアライリゾートでは
安全管理を徹底しているのも素晴らしいです。
こちらは事故多発スポットがわかるマップ。
英語、中国語、韓国語など多言語で
インバウンド向け対応を行っているのも良いです。
こちらは滑走上の注意喚起。
ロッテアライリゾートのコースは、
圧雪していない自然のまんまのコースも多数存在し、
しっかり自分の実力に見合った滑走ができるように段階分けをされています。
これが手書きで案内しているのも個人的に温もりを感じ、
嬉しい点でした。
こちらはリフト乗り場になります。
ロッテアライリゾートでは新潟県内でも珍しいファーストクラスのリフト乗り場があります。
日本円にて+2,000円でファーストクラスにランクアップでき、
通常の利用者より早くゲレンデで滑ることが可能で、
1番雪質が良いときに滑りたい!ニーズに応えていて人気とのこと。
海外の人にとっては日本円で換算よりも安く、
+1000円くらいでランクアップできるため、
1000円くらいなら安くていい!という人も多いみたいです。
こちらはレンタルコーナー。サロモンやアトミックを中心に置いてあり、
驚いたのが3年に1回新しくモデルチェンジしていること。
常に安心して滑れるようにしてもらいたいという想いがあり、
個人的に感動しました。
スキーやスノーボードのほかにも、
今年からスノードライブのレンタルも始まりました。
10分くらいですぐ乗れるようになるそうで、
スキー場初心者にとっては手軽に楽しめるアイテム。
雪遊びの幅が広がり、お子さんがいる家族連れにも受けがよさそうです。
こちらはネストという施設にあるもの。
十日町の大地の芸術祭の作品かと一瞬思うくらい、心奪われます。
こちらでは定期的に琴の演奏会があったり、
今年から一般開放して利用できるようになったそうです。
最後はライブラリーカフェへ。
こちらは世界中の国から集めた本の宝庫。
この写真にあるのはほんの一部でこの他にもたくさんの本が置いてあります。
気になる本を手に取り、ソファーでのんびり過ごすのも良いですね。
ロッテアライリゾートの取り組み事例
さて、続いては(株)Lotte Hotel Arai代表取締役社長の中谷様より
今シーズンにおけるロッテアライリゾートの
インバウンド来訪状況や国別の動向等についてお聞きしました。
コロナ禍には一気に海外からの観光客が激減し、
大変な時期もあったなか、今年は大幅に回復傾向。
約250部屋ある客室も
この冬のシーズンは平日でも満席近くのご予約。
インバウンド需要に様々な観点から創意工夫して応えて、
結果に結びついている印象でした。
例えば、豪雪地帯ならではのパウダスノー、自由に滑れるフリーライディング、ホテルやスクール、食事などの安心のサービスなど。
中谷さまがおっしゃっていたことで、
1番大切だなぁと感じたのが、
「興味・目的を明確にし、
そのベースとなるインフラを合わせて提供している」ことでした。
お話のなかでよく「安心感」というキーワードが出てきて、
いかにインバウンド向けに安心感を与えられるサービスを行えるかどうかなんだと実感しました。
インバウンド向け体験プログラムのポイント
お昼休憩を挟み、続いては(株)北信越地域資源研究所の野添様より、
インバウンド向け体験プログラムの事例や造成ポイント等について、
学ぶことができました。
1番印象的だったのが、
今の外国人旅行者は日本人の日常体験を求めていることでした。
そういった体験をどこの地域で行うのか、
外国人からしてみると関係はないそうで、
例えば新潟で茶道体験をしても良いということです。
茶道体験の本場は新潟ではないとしても、
日本人が当たり前のように行っている営みに興味や関心があるということ。
そのように考えてみると頭が少し柔らかくなり、
例えば地元のスーパーに一緒に行くだけでも
海外の人からしたら楽しい体験になる可能性を持っているんです。
あとは「誰が」「どのように」
新潟での体験案内ができるのか、
案内人のコミュニケーション力次第で、
リピーターになるかどうかが決まるのが非常に心に刺さりました。
まとめ
今回はロッテアライリゾートでの事例を中心とした、
新潟のインバウンドを考える!についてでした。
中谷さまと野添さまのお話を参考に、
インバウンド向けに何ができるのか、整えていけるのか、
非常に見つめなおすきっかけになりました。
セミナー後の交流会では各事業者様と名刺交換と意見交換ができ、
今の上越市・妙高市・糸魚川市の状況や既にインバウンド対応を行っている方の貴重な経験談など様々なお話を聞くことができました。
主催の上越市(上越市観光地域づくり実践未来塾)、
妙高市、糸魚川市の皆さまに感謝申し上げます。
今のインバウンドの実情を知り、
事業者さまとどんな連携ができるかを考えることができました。
1個人、1事業者ではなかなか難しいことも、
地域一丸となって各事業者さまと取り組み合うことを
大切にしていきたいです。
おかげさまで非常に有意義な時間になりました。
開催を頂きありがとうございました。
今後のインバウンド向けの情報発信に活かしていきます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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