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【寄稿】生き物の記憶 あなたと楽をしたい
著・三宅しげひさ
こんにちは、こんばんは、ごきげんよう 「副業出版」代表の竜崎です。
noteではスモールビジネス情報を主に発信してまいります。
今回も、岡山県で活躍中のサラリーマン兼フリーランスの三宅しげひさ様から寄稿を頂きました。
三宅様は、サラリーマンを続けながら、複数の副業を行ない、成果を上げている方です。
今回の記事は、楽をすることを推奨する記事です。
苦労をすることが尊ばれる現代社会に一石を投じた内容です。
苦労を強いられて今悩んでいる方にとって思考の一助になるはずです。
今回は全編無料です。
目次
著者紹介
1.最近叱られる事
2.叱る人の本心
3.ご先祖様がくれたもの
4.生き物たちの進化
5.何のために苦労する?
6.楽をすることは正しい
著者紹介
三宅しげひさ
高校卒業後、いろんな職業を渡り歩き、会社員をしながら、主に現場系のフリーランスを兼業している。
専門分野は、農業、造園、便利屋などの力仕事から、業務改善などの相談、最近では個人経済の執筆活動も行う。
最近のお気に入りはわらび餅だが、きなこが多すぎて残るのが悩み。
【メールアドレス】
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★を@に変えてお送りください。
【ツイッター】
https://twitter.com/shigehisamiyake
1.最近叱られること
僕は、基本いつも行き当たりばったりで、特に最近は少し余裕ができて、わりと好きに生きているけど、最近本当によく叱られる。
特によく言われるのが、働き方や生き方について、「そうやって楽をしようとするな」「お前は苦労が足りない、もっと苦労しろ」こんなお言葉をよくいただく。
きっと僕がいつも行き当たりばったりで、思い付きで日銭を稼いだり、いざとなったら拝み倒したりして適当に生きているように見えるのだろうが、実際その通りだからまあ仕方ない。
いつも、思うところはあるけど、口にしてケンカになるより、笑ってごまかす方が楽なので、そうする事にしている。
吾輩はクズである。
僕個人に限らず世間には、先輩が後輩に「これは伝統だから、お前らもやれよ」とか、年配の方が若者に「ふつうは君くらいの歳には…」とか、町内会で「今までそうしてきたから」とか、そんな場面はいくらでもある。
2.叱る人の本心
さて、ここで僕の小学生時代の教員が、オウムのように言っていた「相手の気持ちになって考えなさい」にしたがってあいての気持ちになってみよう。
うーん、そうだな。
(こいつは苦労する事によっていろんな事を身に着け、もっと良い人生を送れるようになり、まわりの人も幸せにできるようになって、裕福になり、異性にモテて、家族に恵まれ…だから嫌われる覚悟で私がこいつに言おう)
なんてそんなの絶対ない。
実際は、
(こいつ楽をしようとしてるな、私は苦労したのに、面白くない!こいつも苦労しろ!)
が本音に決まっている。
まあ、気持ちは分からなくもないけど、それじゃあ進歩がない。
それどころか今後自分も楽になる可能性を潰している。
改善の邪魔である。
これじゃあ百害あって一利なしだ。
※ただし、その人たちの苦労があってこその今なので、苦労してきた事を絶対に馬鹿にするつもりはないし、敬意を払うべきだと僕は思う。
3.ご先祖様がくれたもの
人は、いつまでも同じ苦労をしてたら、きっと今でも原始時代のままだ。
パソコンもなけりゃ車もない。
家は洞穴、医者も薬もないのでちょっとした傷病でスペランカーみたいにすぐ死ぬ。
草や生肉をまるかじりの食事、それも食うや食わず。
サファリパークの動物以下じゃないか。
だけど現代には、便利な道具があふれている。
飛行機は空を飛び、1人にひとつ携帯電話があり、うちの冷蔵庫には雪見だいふくまである。
病気の原因も、栄養不足ではなく過食によるものばかりだ。
法律だってちゃんとしていて、暴力や略奪に会う可能性も比べ物にならないくらい少ない。
安心して暮らせる。
原始時代と比べたら、本当に天国だろう。
ハーバーボッシュ法により少なくとも先進国において人類は飢餓を克服し、食べ物欲しさに子供を人買いに売る事もなくなった。
これはわりと最近の事である。
これは全部、ご先祖様が楽をしようと改善してきた事の積み重ねだ。
おそらく、後の時代に遺す使命感とかいう不純な動機ではなく、自分が楽をしたり金持ちになったりするためという純粋な動機によって作られてきた技術の集大成なのだ。
そうでもなければ人は動かない。
そして、楽をする事を否定する人も含めて、何らかの形ですべての人にこの恩恵がある。
4.生き物の進化
人間だけじゃない。
地球にはいろんな生き物がいるけど、例えば鳥は飛ぶことに特化し、魚は泳ぐことに特化している。
だけど、もともとあんなふうに飛べたり泳げたりしていたんじゃない。
永い年月をかけて、進化、淘汰してきた。
飛ぶための羽や、泳ぐためのヒレが大きい個体が多く生き残り子供を残しやすく、そうでない個体は死にやすく、子供をあまり残せなかった。
それが繰り返されて、現代には飛ぶのや泳ぐのが得意な個体ばかりになったんだけど、これは生き物に組み込まれているプログラムみたいなものだと思う。
自然界では、飛んだり泳いだり狩りしたりするのにいちいち苦労してたら死ぬしかない。
楽にそれができる個体しか生存を許されず、進化についていけなかった種はまるごと淘汰され絶滅した。
つまり、自然界では苦労は許されない。
楽は生存、苦労は死である。
5.何のために苦労する?
それでも、人や生き物の一生には苦労が付きまとう。
食べ物が手に入らない時もあるだろうし、敵に襲われることもあるだろう。
だからこそ、対策を練り、改善していく。
食料の備蓄、安全な住処を作る。
これもかなりの労力だが、それでも人やそういう性質を持つ生き物も、将来の苦労を避け、楽をするための投資である。
特に人では、いざという時のための貯金や、収入を増やすための勉強などがこれにあたる。
こういった苦労なら比較的苦痛がなくできる。
そして、きっとこれが正しい苦労の仕方、意味のある苦労である。
そして、僕たちが意味のない苦労を嫌うのは、そんなことをしていたらエネルギーを消費したり、目立って外敵に襲われたりして死ぬので、生き物の本能として嫌がるのではないだろうか。
文字通り死ぬほど嫌ってやつだ。
6.楽をすることは正しい
つまり、苦労を避け、楽をすることは生き物の進化プログラムに組み込まれているものであり、その種の発展や進化のために欠かせない本能である。
食欲、性欲、睡眠欲と同じレベルの話なのだ。
あって当然のものを否定しようとするから話がおかしくなる。
そして特に人間は、自分が楽をするために作った道具や技術を、他の者と共有、さらに改善することができる。
楽をしたいという欲求には、無限の可能性がある。
楽をすることは、絶対に正しいのだ。
先日叱ってくれた方、僕はチキン野郎なのでとても面と向かって言えないが(言ったけど)、あなたがしてきた苦労を称え、ベースにして、あなたと一緒に楽がしたいので、どうか僕が楽をするのを見逃してくれまいか。
2018年 6月23日 三宅しげひさ
著者紹介
三宅しげひさ
高校卒業後、いろんな職業を渡り歩き、会社員をしながら、主に現場系のフリーランスを兼業している。
専門分野は、農業、造園、便利屋などの力仕事から、業務改善などの相談、最近では個人経済の執筆活動も行う。
最近のお気に入りはわらび餅だが、きなこが多すぎて残るのが悩み。
【メールアドレス】
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★を@に変えてお送りください。
【ツイッター】
https://twitter.com/shigehisamiyake
この記事は、ネット出版社「副業出版」出版された記事です。
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