【研修の様子】「発達障害への対応力向上講座(2日目)」が開催されました!
本講座は、発達障害への具体的な指導・支援や関係機関との連携の在り方などについて学び、全校園体制で特別支援教育を推進するための資質能力の向上を目的としています。研修2日目の10月4日(金)は県立教育センターを会場に、幼稚園、小・中・高等学校、特別支援学校の先生方28名が受講しました。
午前中は、講師に宮城学院女子大学の梅田真理教授を迎え、「発達障害のある子どもの理解と支援」というテーマでご講義いただきました。梅田教授の温かくもユーモアあふれる語り口で、実態把握から学級集団における支援の在り方まで、具体的な事例を挙げながら分かりやすくお話しいただきました。途中、秋の冷たい雨が研修会場の窓を強く打ちつける場面もありましたが、梅田教授から心のこもったご指導をいただき、会場は終始、熱気にあふれた、和やかな雰囲気に包まれていました。
午後からは、長岡市立和島小学校の柿倉さやか先生から、「支援の充実を目指した校内体制づくり」というテーマで実践発表をしていただきました。柿倉先生からは、試行錯誤を重ねながら学校全体で取り組んだ支援の成果や課題についてお話しいただきました。研修後、受講者からは「勇気をいただけた」「また頑張ろうと思えた」といった感想が数多く聞かれ、多くの受講者が柿倉先生のお話から、今後の取り組みに向けたパワーをもらったようでした。その後の事例検討会では、4グループに分かれて、実際の事例について話し合いました。インシデント・プロセス法を用いた事例検討では、様々な視点から活発な意見が交わされました。
受講者の声
〇一見困っていないように見える児童でも、本当に困り感を感じていないのか、本当は困っているのではないか、不安を感じているのではないか、と本人の感情を一緒に確認していくことが大切だと感じました。クラスの児童への対応を振り返る大変有意義な機会になりました。
〇実際に学校で実践した研修の経過やその後の成果についての発表を聞いたことで、実際にやってみるとどのような課題があるのか、どのようなことを重視するとよいのかを考えることができました。担任1人に任せるのではなく、管理職にも協力を求めながら学校全体で取り組むことで、担任も背負い込まずにその子と向き合うことが出来るという部分が、特に印象に残りました。
〇手軽で効果のある事例検討の方法を教えていただきました。たくさんの視点で考えることの効果を実感できました。
〇来年もぜひ参加したいです。次は周りの人を誘って参加しようと思います!ありがとうございました!