YOHKOとめぐる旅㊾ マスクとめぐる旅④(完結)
上越の雪もようやく落ち着いてきました。
1月8日(金)の午後から急激に雪が降り積もり
※NASC事務所からの景色 15:00頃
車通勤はやばいと思い、歩いてきたら歩きもやばかった!
久しぶりに恐怖を感じました。
※1月8日(金)19:00頃 既に歩道にも1m近い積雪が
降雪が続いているため何もできず12日頃ころまで静観。
積雪2mくらいの位置から車を掘りあてました。ワイパーがあらぬ方向に。
※1月13日(水)16:00頃
特急しらゆきが復活しました。これで新潟市までいけます。除雪作業をしていただいた皆様、本当にありがとうございます!
※1月16日(土)10:30頃
歩道は車体より高いところを歩いていましたが、
※1月18日(月)12:00頃
開通しました!本当に朝早くからの除雪、ありがとうございます!
※19日(火)8:30頃
生まれも育ちも新潟だが、初の雪の洗礼。
自然の猛威に無力感を感じながらも、その間も雪かきや道のゆずりあいなどこれまでに見たことのない地域の風景を見ました。災害時だからこそ、みなさんより心が優しくなっている気がしました。
もうこりごりですけどね。
雪の状況報告ができすっかり満足したので、YOHKOさんとのマスク論争の締めは2行ぐらいでいいかと思ったが、時間があったので思い出せる範囲で書いてみたい。
※本人に承諾を得て書いています。
フォーラム開催までは、電話には一切出ずYOHKOさんとはメールで事務的なやり取りに終始した。普通のやり取りができることに驚いた。
前泊するホテルの支払いを済ませてほしいと連絡が来たので、展示会の設営を抜けて渋々支払いに行った。講師なのでその辺はしっかり対応したい。
フロントで用件を伝えると、従業員はすぐにピンときた様子だった。
スムーズに手続きが済んだのだが、きっと予約時の電話でも従業員にいろいろと言ったのだろう。
前泊をするのであれば、11月30日に間違いなく展示会場に姿を現すはず。その際にマスクの最終確認をしようと思った。
11月30日の16:00頃、YOHKOさんは予定通り展示会場に姿を現した。巨大な荷物を持っており、いよいよ来たかと思ったが受付をスルーしてコインロッカーに。戻ってくる前に死角に移動し様子を見ていた。
やはり受付職員によくわからない自己紹介をしてからんでいる。それにしても半袖・スカートで寒くないのか。
同じタイミングで、共生社会フォーラムの主催団体である糸賀一雄記念財団の職員の方が来られた。
良いタイミングだと思いマスクの話を切り出した。
N『YOHKOさん、明日はよろしくお願いいたします。今改めて、糸賀一雄記念財団の方にも確認しましたが普通のマスクの着用は必須です。大丈夫ですか。』
Y『大丈夫に決まっているじゃないですか。明日見ててください。』
N『約束を破ったら本気で帰らせますからね。あと会場は8:30にならないと空かないので9:00頃にきてください。』
そう言い残し、糸賀一雄記念財団の職員と会場準備に向かった。
翌12月1日
会場に着くと既にYOHKOさんが到着していた。9:00にならないと空かないと伝えるべきであった。準備の邪魔をしないことを祈るばかりである。
開口一番、着替えてきますとのことだったので早々に会場に移動した。
コロナ禍の影響で人数を制限してでのフォーラムの実施であったが、定員の40名に達し久しぶりに福祉従事者が顔を合わせる機会になった。
YOHKOさんからは、CDを2枚渡され再生のタイミングの指示があった。
厚生労働省のご挨拶が終り、いよいよここからがYOHKOさんの出番だ。
そして復讐がはじまった。
何を言ったか覚えていないが、音楽に合わせて独踊を披露する前に今回のマスク着用に関わる思いを強烈な言葉で語りだした。
まさしくクレーム。やりやがったと思ったが甘んじて受けるしかない。
ダンスが終り、一度会場の外に出て私との掛け合いでトークがはじまる。
なんと違うマスクをしている。スイカみたいで気持ちわるい。本人はおしゃれだと思っているのだろうか。
N『それでは、いよいよトークに入っていきます。改めましてYOHKOさんです。まず先に、さっきのマスクの話は私への当てつけですよね。てかそのマスクなんですか?』
Y『私の思い、これだけは言わずにいられるかですよ。マスクなんかくそくらえですよ。』
N『まあいいです。今日はなんの話をしますかね。パフォーマンスをやり続けている理由なんか聴いてみてもいいもんですか?』
この質問が良くなかった。
いつも電話越しで延々と聴いているうらみつらみの話がはじまった。家族観やいじめ、そばかす、嫌いな人の話など本気で聴き飽きている。勢いだけは凄い。
しかしフロアを見渡すと、頷いたり真剣な眼差しで話を聴きいっている方が多い。まじか。
時折笑い声も聴こえる。ただ、私自身が完全に飽きているのでいよいよ本題に入る。
N『じゃあこの間のマスク論争の話をしますかね。経緯を説明すると展示準備がクソ忙しい先週から、ずっとマスクの着用について喧嘩しているんですよ。』
Y『あたまごなしにマスク、マスクってうるさいからじゃないですか。』
N『じゃあ、この場でパフォーマンスを披露したくなかったんですか。最初からマスクしませんって人は呼べませんよ。』
Y『私にとってのマスクで良いじゃないですか!』
N『てか、そのマスクもなんなんですか!ギリギリアウトですよ。』
Y『猿轡!』
YOHKOさんがマスクを口に含んだ。
なめてんのか、こいつは。会場はまったくウケていない。
N『会場、ドンびきですよ。見てみてくださいよ。今のがウケると思ったんですか。なんすか、その中途半端な下ネタ。』
Y『そんな言い方、ないじゃないですか。』
N『今後もそのネタは封印することですね。』
早く終われと思いつつ、ようやくYOHKOさんの最後の一言になった。何を言ったかは覚えていない。
YOHKOさんが席を立ち、手を振りだした。
Y『それではみなさん、さようなら~』
N『おっ、帰るんですね。』
Y『戻った方がいいですか?』
N『とっとと帰ってください。』
以上でYOHKOさんのパフォーマンス&トークショーは終わった。
昼食休憩も用意していた弁当をスタッフに語りかけながら食べている。まるでスタッフ気取りだ。どこから来たのか片っ端から聞いている。
その後、YOHKOさんは前泊したホテルに後泊した。くしくもフォーラムのスタッフも同じホテルに泊まっており、YOHKOさんがフロント付近をずっとうろついているという話を聞いた。そして、必ず懇親会はないんですか?と問いかけられたそうだ。
なぜはYOHKOさんは研修終了後お上越に留まった。延べ6回、展示会場に足を運びスタッフやボランティアの方にからみまくった。特にボランティアの方は話を良く聞いてくれたようで、嬉しかった様子だった。
というよりもちゃんと展示を観ろよ。普段だったら観てほしいとは思わないが、会場まで来ているんならちゃんと観てけよと複雑な思いが湧いてきた。
スタッフとボランティアの方には、話しかけてきても無視してもかまわないと業務連絡を行ったが、それでもイケメンですねとか、かわいいですねとかやたら話しかけてくる。
上越滞在4日目。今日は高速バスで帰ろうかなと言い出したので、絶対に帰らせる決意で出口まで強制的に誘導した。
こうしてマスク論争は終結した。
オチとしては、一応、和解をしたということにしよう。
たぶんづづく(不定期連載)
YOHKO
パフォーマー。2017年に開催した当センター主催のパフォーマー公開オーディション事業「あしたの星☆」、2018年度の「あしたの星☆2」へ出演。2019年アースセレブレーション(佐渡市)のフリンジや、同年りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館のワールドダンスコンペティションに参加。新潟市内を中心に活動している。