「さみしさ」が人を進化させた
■”さみしさ”とは何?
・”さみしい”気持ちというのはあまりポジティブに表現されることはありません。この気持ちが長く続くと心の病になったり、負のイメージがありますよね。
・”さみしさ”は人だけが感じる感情なのでしょうか。ペットと飼い主の関係を見ていると他の動物にも元来備わっている感情だと思われます。でも、人だけが心の病に罹っているようにも見えます。それは人が感じる”さみしさ”の物量が他のどんな動物よりもすごく大きいからではないのでしょうか。
・”さみしさ”にも色んな種類がります。
・単純に周囲に人が居ない物理的な孤独。
・他人から意図的に排他された(排他されたと感じている)孤独。
・親しい人が亡くなってもう会えないという”さみしさ”
・理由のわからない突然訪れる”さみしさ”
■ネアンデルタール人とホモ・サピエンス(人)
・ネアンデルタール人は約4万年前に絶滅しました。ホモサピエンス(人)との共存期間も約1万年あったようです。なぜ、ほぼ同時期に生きていた種の一つが滅び、一つが生き残ったのでしょうか。
・この2種を比較してみると、頭脳、体格共にネアンデルタール人が人に劣っていたとは考えられないようです。むしろ、人より優れていたのではないかとの見解もあるくらいです。一番大きな違いは一集団当たりの数だといわれています。人の集団がより大きなものでした。もう一つは行動力(ネアンデルタール人はユーラシア大陸で生活をしていましたが、人はアフリカ大陸より全世界に移動しています。)です。
■「さみしさ」が人を進化させた("にい"の仮説)
・人とネアンデルタール人の違いは”さみしさ”を感じる分量に違いがあったのではないでしょうか
・人はより強く”さみしさ”を感じるため、多くの仲間を求める。(多種の”さみしさ”に対応するため。)
・今いるこの場所に留まっていては、”さみしさ”から逃れることができない。かつて行ったことがない新しい場所を求めて行動し、そこで新しい体験や人と出会いたい。
■"にい"的 結論
・“さみしい”という感情は人の心を蝕む厄介なものですが、一方でこの感情がないと人はアップデート(小さな進化)することができません。”さみしさ”を感じた時は、新たな一歩を踏み出せというサインが自分より発せられたものだと捉えてみてははどうでしょうか。焦る必要はありません。ゆっくりなスピードで大丈夫です。
・新たな一歩は大したものでなくてもいいのです。今まで経験したことのないこと中から選んでみましょう。例えば、読書は全く別世界を経験できるとても容易なツールです。