日本酒紀『姫路タコピィ(姫路市)』
日本酒紀7本目です。今回は僕の地元兵庫県姫路市の「姫路タコピィ(旧称タコピア)」
僕が18歳まで育った姫路の三大ソウルフードと言われるのが和風だしに中華麺の「まねきのえきそば」、御座候の「担々麺(ゴマ味噌がおすすめ)」、姫路タコピィの「姫路名物明石焼き風たこ焼き」
まねきのえきそばはカップ麺になったり姫路土産としても有名なのでご存じの方も多いと思う。
残り2つはぜひ姫路を訪れたときに食べていただきたいソウルフード。
今回のテーマである「姫路名物明石焼き風たこ焼き」播磨の地名が2つ入った謎のネーミングである。
しかし、これがもうとにかく美味い。とにかく美味い。とにかくだ。
実家は姫路駅からまた10分ほど電車に乗る町なのだけれど、姫路に帰ったときはわざわざ姫路駅へ出て、このたこ焼きを食べに行くくらい僕のソウルに刻まれたフード。FESTAという駅ビルの地下の飲食街にあるフードコートにある。
明石焼き(玉子焼き)といえばふわふわのたこ焼きをお出汁につけて食べるイメージであるが、タコピィの明石焼き風たこ焼きは、ソースに付けてからお出汁にもつける。
つくね芋が入ったふわふわのたこ焼きにソースをはけでどっぷり塗り付け、鰹の効いたお出汁に浸してハフハフ言いながら10個のたこ焼きを一気に食べる。夢のような時間。
「お出汁かソース、どっちかじゃないの??」と思われる方、あなたは人生の半分、、いや全部を損しています。今世をまだ生きていない。
実は明石にある明石焼き(玉子焼き)のお店にもソースも置いてあるお店は多い。
けれど姫路で50年愛されたタコピィの「明石焼き風たこ焼き」は姫路名物、唯一無二の存在であると信じている。
タコの旨味、たこ焼きの油、ソースの甘味・塩味など複雑な味の要素がどんどんお出汁に溶け込んで、10個目のたこ焼きを平らげたころのお出汁の成長ぶりは半端ではない。何味と表現できない。とにかくうますぎる。
姫路の日本酒「龍力」の社長に聞いたが、最初からお出汁にソースだけ入れても美味しくないらしい。やはり10個のたこ焼きを食べていく流れが必要である。
20年ほど前、学生の頃は10個で350円だった記憶があるが、やはり小麦、たこ、油など原料、人件費の価格が上がり、現在は480円。
いや、480円でもめちゃくちゃ安いと思う。地元の姉さん方が粛々と、少しおしゃべり(めっちゃ播州弁)もしながら焼き続ける光景も好きだ。
ここでは缶ビールと姫路の地酒「龍力」の特別本醸造の1合瓶が飲める。
種類、チョイス、それでいい。それがいい。最高!
しかもお値段も優しい。龍力の1合瓶もたしか300円するかしないか。龍力の旨味とキレの良さがたこ焼きと本当にいい組み合わせ。姫路に生まれて良かったと心から思うセット。
姫路へ訪れた際はぜひ一度タコピィでたこ焼きと龍力を。
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