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必至問題集のススメ

「長い詰みより短い必至」という格言があるように、必至は詰将棋と並んで終盤力強化に絶大な効果があります。
しかし、詰将棋と比べて必至問題集は数が少ないです。少ないのであれば全部紹介してしまおうということで、今回はAmazonで手に入る必至問題集を紹介していきます。

形で覚えよう!実戦で使える1手必至


始めて必至問題に取り組む人向けの一手必至問題集。必至のかけ方のコツや条件などの導入から丁寧に説明してくれる。問題も3択問題となっており、手が見えなくて困る人も安心。一通り解き終わったら選択肢を見ずに再確認すれば更に棋力が向上するだろう。

終盤が強くなる 1手・3手必至 

同じく武市先生の必至問題集。やはり必至のかけ方が導入として丁寧に説明されている。問題にヒントがついているので楽しく解ける。爽快な捨て駒のある問題が多く、読後感が良い本。

内藤のカンタン必至 

詰将棋作家としても有名な内藤先生の必至本。一手必至と三手必至が合計必至問題集195問収録されている。爽快な実戦形が多く、気持ちよく解き進めて力をつけることができる。

精選必至200問:実戦的な傑作問題集

一手必至100問、三手必至100問の計200問が収録された問題集。実戦形を中心にヒントともに基本的な筋を学ぶことができる。

1手・3手必至問題

上と同じく一手必至100問、三手必至100問の計200問が収録された問題集。不完全作が多いようだが私は特に気にならなかった(汗)青野先生の本とコンセプトはほとんど同じなので、青野本だけで物足りなかった人は買うと良いかも。

3手必至問題集

とりあえず必至本は買っといて損はないのだが、この本は手放しではオススメできない。三手必至なのだが、余必至が一部ある上、必至を掛けたあとの詰将棋がめちゃくちゃ難しい上にその解説も詳しく載っていない(汗)。読みの訓練にはうってつけなので今までの必至本では物足りない方にはお勧めの一冊。

必至基本問題集

一手必至10問、三手必至40問、五手必至66問の合計116問が収録されている。他の問題集と比べるとややコスパは悪いか。五手必至が多めに収録されているので、必至問題のステップアップとして使えるが、やや優先度は落ちる。

寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)

金子タカシ三種の神器の一つで言わずと知れた名著。必至問題集ではなく即詰みや寄せの問題も合わせて200問載っている。必至問題に取り組む最初の本としてこれ以上の一冊はない。初段までの方で持っていない方には絶対にオススメできる一冊。

必死道場 (マイナビ将棋文庫)

上と同じく同じく金子タカシ氏の本。金子氏が今までに出した必至本は「ザ・必死」「詰みより必至」「将棋・ひと目の必死」などがあるのだが、この必死道場にはそれらの本に収録された問題のほとんどが収録されている必至マニアにはたまらない一冊である。内容は一手必死38問、三手必死68問、五手必死51問、七手以上の必死53問の合計210問。

必至全集【一】

s将棋のあらゆる必至パターンを網羅すべく作られた一冊。内容は1手~3手必至35問、5手~11手必至24問、13手~23手必至23問、25手~45手必至26問と、物凄くヘビーな内容となっている。力の入れようはすさまじく、熱量の伝わってくる力作ばかりなのだが、解説に癖があり読みにくいのと、後半はほとんど観賞用という感は否めない。また、似たような形の問題が続くのでやや飽きやすいかのも欠点か。

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