2023年度共通テスト日本史B感想
共通テストやってみた
日本史とその考え方について見てみよう、と思っているのだからというわけではないですが、自分の日本史理解度を測るためにも何かテストをやってみようと思いました。
しかしいい感じのテストがないな、と考えていると、共通テストがあることに気付きました。
というわけで2023年度の共通テスト日本史Bを持ってきてトライしてみました。
結果は80点/100点でした。
平均点は今のところ60点前後とされているので、平均点は超えていました(ただし文系や理系の人も入っての平均点でしょう)。とりあえず平均点は超えていたので、謎の安心感を覚えました。
今回のテストを見てみると
さて、それでは今回のテストはどのようなものだったのか、簡単に見てみたいと思います。細かい解説や分析はさまざまな予備校でなされているでしょうから、あくまで簡単です。
第1問は恒例となっている通史的設問でした。「地図から考える日本の歴史」というのがテーマでした。資料の読解もありますが、政治・社会・外交などの歴史を理解しているとスムーズかもしれません。
第2問は日本古代の陰陽道がテーマでした。古代史にあたるでしょう。こちらも社会史や政治史に理解が重要と感じます。
第3問は中世の京都についてがテーマでした。中世史にあたるでしょう。政治・社会・宗教史などが重要と感じます。
第4問は江戸時代についてがテーマでした。近世史にあたるでしょう。近世史の理解と史料の理解が重要と感じます。
第5問は幕末から明治期についてがテーマでした。近代史にあたるでしょう。近代史全般の理解が重要と感じます。
第6問は「旅」をテーマとした日本の近現代史でした。これも史料の読みとりや近現代史の理解が重要と感じます。
全体を通してみると
歴史は、学習してテストに備えるという点では、基本的に暗記物であることは確かです。それはこのテストからもわかることで、穴埋め、比定、並べ替え、正誤などの問題が多く見られます。しかし、第1問が今回も以前に従い通史的であることや、史料からの理解、その時代(または歴史の大区分)全般への理解など、歴史をうまく捉えているかを訊いてきているようにも思われます。
また、今回は(以前の共通テストもそうかもしれませんが)高校生が歴史の課題研究や話し合いを通しての問が大問6つ中5つを占めており、「探究」を見据えてのもののようにも感じました。私としては以前にあった、今回の第2問のような歴史について述べた文章に従った問の方が、探求のし甲斐があるような気はするのですが。
おわりに
しかし歴史のテストは面白いもので、自分がどれだけ知っているか、知らないかを見るのにはいいものと感じます。また、その問いから深めていくことで歴史の深い理解や解釈を行うこともできるでしょう。以前出された問題からそういうものを見てみたいとも思いました。
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