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ヘレンドが運ぶ新年を年神様とともに

お正月に交す、「おめでとう」

お正月とは、年神様を迎えて、旧年の実りと平安に感謝し、新年の五穀豊穣と安穏を祈念する行事です。
年神様は、その家の1年を守り統べる神様のことで、年神様の霊魂は元旦に再生し、その生気あふれた息吹で人間を復活させると言われています。
お正月に「おめでとうございます」と挨拶を交わすのは、新たに蘇った年神様への言祝ぎなのです。

おめでたいものの象徴「松竹梅」

ヘレンド (HEREND) シノワズリ PFNB 黒地白梅 ティーカップ & ソーサー 3364

お正月のおめでたいものの象徴「松竹梅」。
中国では「三」という数字はめでたい数とされ、縁起を担いで三つの植物が好まれたそうです。

なかでも梅は中国原産の樹木で、春寒の中で花をつける百花のさきがけと言われ、 「希望」や「忍耐」を表す吉祥文様として親しまれてきました。
日本でも平安時代初期まで、花といえば「梅」を指すことが多く、まさに梅は春を告げる花です。

「花よし、香りよし、果実よし」と三拍子揃った花木、梅。
黒地白梅のティーカップ&ソーサーは、ヘレンドの職人たちの確かな技術が、繁栄・気高さ・長寿のシンボルであり、神託を授かるための依り代でもある「梅」の生き生きとした表情を捉えています。
年神様と一年の初めにお茶の時間をご一緒したら、神様が喜びとともに「ことほぎ」の楽音を鳴り響かせてくれることでしょう。
まずは、美味しく淹れたお茶を神様へお供えし、その後ご自分でそのお茶をお飲みになってください。
「直会(なおらい)」とは神事の最後に、神饌としてお供えしたものを下ろし、皆でいただくことから始まりました。
神様がお飲みになった分、そのお茶にはパワーが満ち溢れています。

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「高貴」「高尚」「高潔」を表す菊の花

ヘレンド (HEREND) シノワズリ CHRY 赤地菊 プレート 18cm 2518

桜同様、日本人にとって親しみある花が菊です。
菊そのものは、平安時代に原産地である中国や韓国から伝わり、 日本での起源は、鎌倉時代の後鳥羽上皇が自分の刀に菊の紋を入れたことが始まりと言われています。

菊の花の意味は「高貴」「高尚」「高潔」、古くから皇室で愛され続けている格調高い花です。
お正月には、年越しの夜に神様をお迎えし、お供えであるお節料理をヘレンドの赤地菊プレートに盛ってみてはいかがでしょう。
神様と寝食を共にすることで、神様の力を頂き、感謝の念とともに新年を迎える。
そこには生まれ変わった一年の始まりが待っています。

また、菊にちなんだ行事として、中国由来の旧暦九月九日の重陽の節供、別名「菊の節供」があります。
“九”は“苦”に通じると日本では忌まれていますが、
陰陽思想では最高の陽数 「天」を表す数として神聖視されているため、慶びの日として祝われるようになりました。
九月九日、重陽の設えには、赤地菊のプレートに菊のお菓子を盛り、菊の花と共に「菊尽くし」で祝するのも愉楽です。
赤地菊のプレートが、お正月とは違う一端を覗かせてくれることに、新たな悦びを見出されることと思います。

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百花の王、牡丹

ヘレンド (HEREND) PVI 牡丹 クリーマー 3345(マンダリン)

百花の王、牡丹。
その艶麗な花姿から、中国では「牡丹は花の富貴なるものなり」と言われてきました。
花言葉は「富貴」「高貴」です。
また、豊年の前兆となる瑞(めでた)い花、「瑞花」として牡丹は、様々な文様で描かれています。
牡丹の「丹」は「赤い色」という意味のほかに、不老不死の「仙薬」を示し、不老不死、不老長寿を象徴する縁起の良い花とされてきました。
日本では覇者の徴として、鎌倉時代に武具甲冑を飾る文様「獅子牡丹文」として好まれたそうですが、都々逸「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」は、女性の容姿や振舞いを形容する言葉として使われています。

ヘレンドの牡丹クリーマーは、寿命伸長を私たちにもたらすだけでなく、栄華富貴や家庭の幸福を祈る花である「牡丹」を、力強くも繊細なタッチで表現した名品と言えます。
お茶の時間にはクリーマーとして、キッチンでは一輪の花を挿して楽しむ、 ヘレンドの食器は、一味二味も違う、工夫をこらした空間作りにも、一役買ってくれます。
それは、いつもそばに置くことで、ご自分だけの世界に出会える魅力をヘレンドが備えているからに他なりません。

牡丹シリーズはこちら

from スタッフ榎本


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