ヒトラーのナチス入団 地獄の一歩
ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は元はちっぽけな組織でした。 そんな組織がどうやって第一党まで上り詰めたのでしょうか?
それは一重に、「ヒトラーのカリスマ性にあります」 この記事ではそのヒトラーの最初の一歩について解説します。
それではどうぞ。
1914年7月28日、第一次世界大戦勃発。 その第一次世界大戦にヒトラーは参加していました。
そこでヒトラーはスパイ工作やら情報を届けるなど、まあまあ活躍をし、戦後には「伍長」までのし上がりました。(ただし結構遅い出世です)
大戦後、ドイツは大軍縮を食らい主な活動が何もなくなっていきました。
そんな、何もない平和(?)に暮らしていました。
そんな普通にのほほんと過ごしていました。 そして1919年9月12日、ヒトラーはカール=マイル大尉に呼びつけられました。
ヒトラー「何でしょうか?」
マイル大尉「今日は君にスパイをしてもらう、ドイツ労働者党という組織を探ってきてほしい」
ヒトラー「何故でしょうか?」
マイル大尉「とっても小さな組織なのだが、言っていることが過激でな。 ウェルサイユ条約を認めないだの、売国奴政府を倒せだの、ほおっておいてもいいが、まあ一様な・・・・」
という感じにヒトラーはドイツ労働者党をスパイすることになりました。 本当に何事もなければ、ヒトラーは今日も何事もなく過ごすことになりました。
しかし、この日が人類にとって地獄と化す第二次世界大戦の始まりになるとは・・・・
さあ、ヒトラーは夕方に彼らの本拠地であるシュテルネッカブロイーにたどり着きました。 情報の通り、酒場で言いたいことをただぶちまける、口だけの小さな組織でした。
ヒトラーの仕事は彼らの言っていることをただ書くだけの仕事でした。 ヒトラーが書く準備をしていると、さっそく演説が始まりました。
「もお、ドイツを見限るしかない。バイエルン州が独立しオーストリアを併合することしかない!」
この発言を聞くやいなや、ヒトラーは立ち上がり、批判しました。
ヒトラー「何だと、貴様!ドイツから逃げるのか!?今やることはドイツから逃げることではなくドイツが結束し団結しなければいけない。寝言は寝てから言え、この売国奴!」
ああ、これではスパイした意味がありません。 普通スパイというのは敵に見つかることなく隠密に行動するものです。 これで仕事は失敗し、人生終了・・・・
と誰もが思いますが、ヒトラーは運が強い。 たまたま、この演説を党の党首(アントン=ドレクスラー)が見ていました。
ドレクスラー「さっきの演説を見たがなかなかだったぞ。さっきの意見はあのものの個人的意見で会って党の意思ではない。どうだこの党に入党してみないか?」
ヒトラーは今さっきスパイをしていました。 その敵の本拠地に入るはずもない・・・・と思ったら
ヒトラー「はい、入ります」
とあっさり、入党。 以後、ナチスに改められこの党がドイツをそしてヨーロッパを支配するのです。
第二次世界大戦という地獄はここから始まりました。