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ロシアのウクライナ侵攻でウクライナ批判やプーチン擁護、どっちもどっち論を展開するヤバい人達

ロシアがウクライナに軍事侵攻(ロシアは特別軍事作戦と主張)してから、ロシア国内も含め世界各地で「戦争反対(No WAR)」の声があがった。

反戦の声をあげるのは良いとは思うが、その声をあげている人達の中には何故か軍事侵攻された側であるウクライナを批判する人達がいることに私は驚愕した。

どこそこの大学で教えてる人や現役の政治家、元政治家や言論人などが「ウクライナの外交の失敗」や「プーチンを怒らせた」「政治的妥結」などなど、好き放題テレビやSNSで感情論を発信している姿には一種のカルトちっくに見えてしまう。

そこで筆者なりにSNSやテレビ等で拡散されている、とんでも論について分かりやすく解説したいと思う。

NATO拡大について

日本維新の会の鈴木宗男が1ミリも東にNATOは拡大しないと約束した等と言っているが、そもそもウクライナはNATOに加盟すらしていないし、ウクライナはNATOに加盟しない事をロシアと書面で交わしてすらいない。

ブタペスト覚書や不拡散条約や日米同盟などなど基本的に国家間の約束事は書面に残る形で交わすものなので、個人間で交わされた話を国家間の約束事にできると思ってるのは世間知らずと言える。

ミンスク合意について

ミンスク合意をウクライナが履行しなかったのでウクライナが悪いと言う人がいるが、ミンスク合意は、2014年にウクライナのヤヌーコヴィチ政権(親露派政権)を崩壊させた騒乱(ウクライナ騒乱)がウクライナ国内で起き、発足した暫定政権をプーチンが認めずロシア上院でウクライナへの軍事介入を可決させ、当時ウクライナ領クリミア自治共和国(クリミア半島)に軍事侵攻した紛争を止める合意になる。

その為、合意の内容にはウクライナ側もロシア側も双方共に履行しないといけない項目があったのだが、双方とも履行しなかったのが事実だが当然、ロシアのクリミア侵攻がなければミンスク合意自体が無かった話である。

ウクライナとして主権侵害されて獲られたクリミア半島を手放すのはできないのは、日ソ中立条約の有効期限内に侵攻されて北方領土を不法占拠されている日本人なら分かるはず。
そもそもウクライナの独立はロシア(ソ連)も認めたのにだ。

外交失敗について

上記にも書いたが、ロシアがクリミア侵攻したのは親露派政権だったヤヌーコヴィチ政権がウクライナ騒乱で崩壊して発足した暫定政権をプーチンが認めずクリミアに軍事侵攻したので、外交もクソも無いのは分かるだろう。

そもそもウクライナはロシア傘下の国ではなく主権国家。ウクライナのことはウクライナ国民が選んだ政治家や大統領が担うので、例えロシアにとって都合が悪い政権が発足しても、その政権を認めないなんて何を勘違いしているのか。

このように外交をしろはロシア側に言うものであり、ロシアが外交をせずに武力行為をしたのは分かるだろう。

ウクライナが戦争を起こした

ウクライナ側から戦争を起こした等とウクライナも批判を見るが、そもそもウクライナの軍事ドクトリンは日本と同じ国家防衛になるので、ウクライナ領に入り軍事行為をしなければ戦闘は起きない。

ウクライナ東部のいわゆる二つの共和国の地域にウクライナが攻撃したと言うのもあるが、これらの地域は元々がウクライナ領土であり、まだ領土がどこまでなのかが決まっていない。

ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナとの停戦合意の新たな条件を示した。ウクライナ東部の2州の一部で親ロシア派組織が自称する二つの「共和国」の領土が、それぞれの州全体であることを認めるよう、ウクライナ政府に要求する内容だ。3回目の停戦協議は週末にも見込まれているがウクライナ側に受け入れの余地はなく、合意の見通しは遠のく一方だ。

プーチン大統領、停戦条件を追加 「親ロシア派に東部2州全土を」朝日新聞2022年3月5日15時40分

ロシアは二つの共和国を国家承認したが、国家の要件の一つである領土も定まっていない(国境が定まっていない)のに国際社会が国として認める事は無い。クリミア半島に対してもウクライナは同じ認識だろう。

その為、これらの地域にロシア軍がいる以上、ウクライナは主権侵害をされている状態になるので、この地域にいるロシア軍に攻撃するのは国際法違反にもならないのだ。

政治的妥結

これまでを見れば某弁護士がテレビに出てドヤ顔で、ウクライナに対して政治的妥結を唱えている姿が滑稽に見えるだろう。

妥結とは、意見の対立している両者が互いに歩み寄って交渉をまとめ約束を取り結ぶこと、なのでロシア側の条件をある程度、ウクライナが受け入れるという事になる。

何度も言うが、ウクライナは今回で主権侵害を二度も受けて民間人も殺され街を破壊された。
ましてやロシアはブタペスト覚書でウクライナに安全保障を提供すると署名しているのにも関わらず、軍事侵攻をして国際法違反をしているのに政治的妥結をウクライナ側に求めるのは意味不明だろう。

傭兵を募集した

ウクライナが世界に訴えて、各国からロシアと戦う人が集まったのをウクライナが傭兵を募集した国際法違反だ!と言う人がいるが、国際条約における傭兵の定義はら主として私的な利益を得たいとの願望により敵対行為に参加し、並びに紛争当事者により又は紛争当事者の名において、当該紛争当事者の軍隊において類似の階級に属し及び類似の任務を有する戦闘員に対して約束され又は支払われる額を相当上回る物質的な報酬を実際に約束されていること、になるので、当てはまらない。

これをドヤ顔で言ってる人と遭遇したら、こいつ本当に何も分かって無いで話してるのなと言うとプライドを傷付けるので暖かい目で見守ってあげて欲しい。

生物兵器施設など

ロシアが生物兵器施設などがあると言っているが、それらは日本で言うところの細菌(ウイルス)研究所やアメリカのCDC(疾病予防管理センター)になるので明らかな陰謀論である。

ましてやロシアはソ連時代から細菌・化学兵器を開発しており、ロシアに隣接してるウクライナとしても防疫の観点から、そういった施設や研究所を置くのは当たり前の話である。

日本も満州国に731部隊という防疫部隊が存在したが、それら部隊が細菌・化学兵器を撒いたなどと言い出したのはソ連とコミンテルン中国支部の中国共産党なのでウクライナが万が一敗戦したら、それがまかり通ってしまう。

ディープステートも陰謀論であり、Qアノン信者や幸福の科学(幸福実現党)、元ウクライナ大使の馬渕睦夫などが発信してるのは注意が必要だ。

特にロシアのモスクワに支部を待ち、日露友好60周年フォーラムに参加するほど親露派の幸福の科学(幸福実現党)やシンパ達は危ないと言える。

例えば下記のブログ主は子供オンブズマン等と活動して子供の連れ去り等を訴えてる幸福シンパだが、子供の連れ去りや親権どころでは無くなるロシアの軍事侵攻やウクライナ原発攻撃を上手い!などと賛辞している。

他にも一水会など、ロシアのプロパガンダや陰謀論を垂れ流す民族派右翼・新右翼がいるので、ロシアの肩を持ったり擁護したり、ウクライナ批判したり、どっちもどっちを訴える人達の情報は偏っているので参考にしてはいけない。



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