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霊魂の研究(3) -大和魂- ●

#00644 2020.3.14

 「恩頼」と書いてミタマノフユと訓むは、これは幸魂奇魂の徳によりて魂徳の増加するを云ふを本(もと)として、その他冥々の中(うち)に神の神恵を受くるをも云ふ言詞なり。
 今時の人と雖(いえど)も知らず知らず魂徳は増加するものにて、幸福を受くる等の事あるも、又己の成さんと欲する事業の成就するも皆幸魂奇魂の幸ひに由るものなれども、幽顕隔たりたる人間はその魂徳の増加するを知らざるも尤もなることにて、大国主大神に坐しても御自らの魂徳の加はり給ふとは御名乗り合い坐す迄は知り給はざる程のことにて、幽顕相通の神代にても又その内に幽顕の別ありて、神と雖も顕事の業に就き給ふ時には幽事は御心の付かざることあるものゝ如し。 #0118【-大国主神の幸魂奇魂-】>>

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