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『異境備忘録』の研究(27) -神仙界の宴- ●

#00342 2015.3.4

「神仙界に入りたる人に食物を送らんと思へば、その人の名を呼びて何所にても供へる時は、神仙界に居る人の眼前へその物忽(たちま)ち現ずるなり。それを食ふ真似をして腹張るなり。これは供物の正気(せいき)を食ふとも云ふ。
 又、現世にて供へたる品は、調養司(ちょうようし)と云ふより、その供へたる品の替りとて寸分も違はぬ品を渡されて、真物を食ふ事あり。又、旅行したる人に後膳をするはこの理(ことわり)より起これるなり。」(『異境備忘録』)

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