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『異境備忘録』の研究(29) -海神- ●

#00344 2015.3.16

「出羽国秋田・男鹿島(おがしま)に神石窟と云ふ大なる穴あり。この穴に入る事十二間ばかりにして平地あり。奥の深き事知り難し。左と思ふ方にも穴あり。この穴は暖気なり。川丹先生の云ふ、この穴は海神(わたつみのかみ)の住み給ふ所なり。その神体を汝等拝し奉らば恐るべし。人形(じんけい)とは大に異に見ゆるなりと宣(のたま)へり。この石の質は大理石に似て白きに種々の色の径あるなり。このあたりの岩には珍しきがあるなり。」(『異境備忘録』)

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