霊魂の研究(4) -魂と心と気の関係- ●
#00645 2020.3.20
さて又気(キ)は、息(イキ)活(イキ)等のキにて、息吹(イブキ)のキと同じく、正気なり、又活気なり。この弁は専ら人の気を弁ずるにあり。然れども天地の気と人の気と相通ずるを以てこれを合せ弁ず。
まず人にありては、この気なるものは魂の活発の勢ひより起こり、魂・心と相離れず。例へば魂は燈火の如く、気はその光輝の如し。心その間に位し、人心楽しまざる時は魂の発気を閉息し、人心楽しむ時は魂の発気も又晴れる。
恰(あたか)も日月に雲霧あるが如し。孟子の養浩の説も一言以てこれを云へば、心中の雲霧を撥(はろ)ふて魂の発気を天外に放ち、天地の正気と合せしめ神魂を養ふの外ならず。
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