霊魂の研究(2) -魂と心の関係- ●
#00643 2020.3.8
さて以上に弁ずる如く、この魂を本(もと)として性と云ひ意と云ひ智と云ひ情と云ふ如き活用(はたらき)の名あり。然れどもこの弁は専ら魂・心・気の三つを顕目とす。故に以下に、魂・心を合せ弁ず。
さて心はコヽロと訓ず。また心のことを古言にウラと云ふ。心をウラと云ふは裏の義にて、現(あらわ)に見えざるを云ふ。家のウラ、衣類のウラ等も同じく、表より見えざるに比して無形の心をも現に見えざるよりウラと云ふなり。
然れどもコヽロと云ふ名の古より貫きて広く聞こゆれば、コヽロと云ふ訓義を以て考ふるに、コヽロとはコリコヾルの義にて、神気のムスビコレル(結び凝れる)より名づくるにもあらんか。
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