『仙境異聞』の研究(12) -悪魔は存在する?- ●
#00147 2011.12.29
平田先生「山に住んでいる時に何か恐ろしいものを見たことはないか。」
寅吉「恐ろしいものといえば妖魔です。人の隙をうかがってその道に引き込みますから、これほど恐ろしいものはありません。
その他にはさして恐ろしいものはありませんが、ある日一人で山奥に行った時、足元から団子ほどの白く光るものが現れて、目の前を横にひらひらと飛んでいたのがしだいに大きくなって、よく見れば人のようにも見え、鬼のようにも見えて、見定めることができないうちに消えたり現れたりするために、気味が悪くて地面にうずくまり、額のところで十字を切ったところ、しばらくして消えたことがあります。これは狐や狸などの仕業です。」
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