お菓子なら好き
外国籍の皆さんと話しているとき、
唯一全員の変顔を一斉に見られる機会がある。
それは苦手な日本の食べ物の話だ。
「納豆」「梅干し」
この2大巨塔はその語を発しただけで
皆さんの眉が中央に集まる。(笑)
最近は「生魚」や「生卵」にも
人をしかめっ面にさせる効能があることを発見。
2大巨塔ほどではないが生ものに抵抗がある人が
多くいることを知った。
しかし、この中で形を変えると受け入れられるものがある。
それが梅干しだ。
私は海外のミュージカルの招待券を頂いたことがあり、
少しでも気持ちを、と思い色んな味のおせんべいを出演者やスタッフの方に
差し入れたことがある。
その中に梅味が入っていた。
何年も経った頃に梅干しの不人気さを知り、
「あのとき梅味のおせんべい渡しちゃった!!」
と後悔を吐露していたら
「お菓子なら大丈夫大丈夫。」
とフォローのお言葉を頂いた。
安心したと同時になぜ?と疑問が沸き起こった。
そのままその疑問を投げかけたら、
ご本人たちには説明できないメカニズムのようで
「う~~~ん、梅はお菓子なら好きなんだよね」と
不完全回答が返ってきた。
私の勘だが、梅味のお菓子が全て好きなわけではないんじゃないかと思う。
男梅とか梅ねりも笑顔で食べられるのだろうか。
きっとどこかに境界線があるに違いない。
日本中にある梅のお菓子を用意して許容範囲を探ってみたい。
でも何だか申し訳なくてできない。(笑)
【タイトル画像は「みんなのフォトギャラリー」より
クリエイター:いのうえゆきさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。】