再度提出を求められる志望動機とは
東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
複数の大学で、日本語教育、キャリア支援、日本人のアカデミックライティングなども担当しています。
ある企業から、志望動機をもう一度提出するようにと言われた留学生がいます。
これをどう考えるべきか。
「もう一度」とは?
これをまず、疑問に思わなくてはいけません。
この「不可解な」再度提出に対して、なぜ再度提出なのでしょうか、と聞くのはまずいような気がします。
再度提出の理由を正確に掴むなら、聞くことはないはずです。
何も考えずに、似たような志望動機を再度提出するのはダメでしょうね。
なぜ、もう一度なのか?
それは、おそらく、いい線をいっているのです。喜ばしいことですね。関心を持たれていると思います。
けれども、再度提出と要求してきた側の意図を考えると、きっと、何かがまだ足りないのだろうと考えられます。
では、あと、何を書けばいいのか。
それは、おそらく、その企業をどれほど理解できたかにかかっています。
相手が望むことは何か。
どんな言葉を待っているのか。
そこに、自分は何を提供できるのか。
さあ、考えて、考えて。
あと一つのピースを見つけることができれば、いい結果が出るような気がします。
けれども、その正解を私は提示することができません。
その学生自身が答えを見つける必要があります。
そうしてこそ、内定に近づけるのではないでしょうか。
悩む価値のある問題でもあるように思います。
常に、相手の意図がどこにあるのかを考えましょう。
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