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ドゥチーおめでとう!ところでミックステープとアルバムの違いってなんなのさ

2025年グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したDoechii。本当におめでとう!素敵なスピーチとパフォーマンスでしたね。

そんな彼女の名前、カタカナ表記はドゥーチーだが発音はどうやらドウチーだそうで。「ドゥ」って「キャンドゥ」のドゥのようにDoっていう発音に対する表記ですよね。ややこしい。わかりました。ちょっと一旦言わせてください。

そろそろアーティスト名のカタカナをきちんと整理しませんか?洋楽サイト、雑誌、編集・出版の皆様。かっこよくカタカナつけようとしてるのかもしれないですけど、反対に敢えて小難しく読みづらいカタカナにして洋楽ファンがマウント取って喜べるようにしているようにも見えるんですよ。Doechiiの発音はどうやらイエス・アイ・ドゥの「ドゥ」じゃないそうなんですよ。Doechii本人が発音してるとこ見つけました。どう聞いても「どうしたの?」の「どう」なんですよ。イベントとかでもカタカナ間違えると鬼の首取ったかのように喜ぶ奴がいたり「私調べてますよぅ?あなた調べてないんですねぇ?」って訂正してくる奴もいてうんざりなんです。ほんとに。俺お前らに嫌なことしたか?お前が英語間違えても俺は一度もマウント取ったことないし取ろうとも思わないよ?

ごめんなさい。2022~2024年の出来立てホヤホヤトラウマ発作が出てしまいました。

話を戻すと、Doechii(誰が何を言おうとドウチー)が最高なんですよ。オールドスクールへのオマージュであるDenial Like a Riverや、ベスト・ラップ・パフォーマンスでノミネートされているNISSAN ALTIMAとか。MVも可愛いので是非リンクからチェックしてみてください。

どちらの曲も2024年8月に公開された「Alligator Bites Never Heal(アリゲーターに噛まれたあとは消えない)」に収録されています。こちらも2025年グラミー賞「ベスト・ラップ・アルバム賞」にノミネートされています。

…が!実はAlligator Bites Never Healってアルバムではないらしいです。ミックステープとしてリリースしているそうです。そこでふと「あれ、アルバムとミックステープって何が違うの?」と思い調べてみました。

自由な「ミックステープ」に対し「アルバム」は全てが一つのストーリーに

ミックステープはどうやらアルバムよりも自由に組めるそうです。アルバムは大枠のテーマが必要とされ、組める曲が制限されてしまいます。それに比べてミックステープはほぼデモテープのような感覚で「こんな曲からこんな曲まであるよ!」と表現の幅をアピールすることができるそうです。

「ミックステープ」の定義が広がった

ミックステープの起源は1970年代まで遡るそうです。当時はライブを収録したものを配っていたそうです。カセットテープの普及でライブ以外にも、途切れなくDJミックスされた曲を数曲収録したものも出回るようになったそうです。売れるデモ音源のような感覚で、音楽ファンに自分のことを知ってもらうための名刺代わりのようなものでした。

今ではPRの理由でしか使い分けないのでは?

前述したように、ミックステープはアーティストをより多くの人に知ってもらうためのものという認識が広がりました。ストーリーもいらないためキャッチーな曲を連続で入れることもでき、現代ではシングルを売るためにミックステープという言葉を使うことが多いようです。他にも、アルバムとなるとハードルが上がり、レーベルもある程度の売り上げを想定します。そこで敢えてミックステープという名称で制作するとレーベルが静かになる利点もあるそうです。

デジタル配信が当たり前になった今ではアルバムもミックステープも境目が曖昧になっています。グラミー賞でミックステープが最優秀ラップ・アルバム賞を受賞したことがそれを物語っていますね。


今回掲載の無料記事は2025年2月2日に配信されたものの一部です。『日本語JōZUですね!』ポッドキャストのパトレオン有料会員向けに毎週日曜日にニュースレターを配信!気になる方は是非パトレオンをチェックしてください♪

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