みんなの日本語第17課・文型分析まとめ(パワポ画面PDF付)
こんにちは【日本語教師になる】ももこです。
この動画は、日本語を教える人のための動画です。この動画では、日本語の教科書「みんなの日本語」の教材分析をします。文型を分析し文型に関する知識、注意すべき点などをまとめ、動画視聴後、適切な教案・教材が作れる知識を得ている状態を目指します。
今回は、「みんなの日本語第17課」をまとめます。
今回の動画は
● 第17課の概要と学習目標
● 文型
① ターゲットの文型を確認する。
② 各文型の解説
● 隠れテーマ:病気の表現
● この課でできる活動例
● 教師が知っておくべきこと
という内容でまとめていきます。
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みんなの日本語 第17課 概要と学習目標
●第17課の概要
・第17課では「ない形」という活用形を導入し、「ない形」を使う3つの文型を学びます。
⒈ 「〜ないでください。」 禁止/お願い
⒉ 「〜なければなりません。」義務
⒊ 「〜なくてもいいです。」不必要 の3つの文型です。
・「ない形」という文法用語の定義、活用を確実に押さえてください。
ない形の他、目的語のとりたて「〜は」と、「病気の表現」も学習します。
・ これまで動作の主体をとりたてて「〜は」と言っていましたが、第17課では、目的語をとりたてて「〜は」という表現を勉強します。
・そして、隠れテーマとして、病気の表現も第17課で学習します。 (病気の表現について本冊にはあまり大々的に書かれていませんが、関連書籍の翻訳文法解説、そして、書いて覚える文型練習帳にしっかり掲載されています!) 病気になった時に使わなければならない表現ですから、日本で生き抜くには必要な表現だと私は思います。
これらを踏まえ、
●第17課の学習目標
・規則や禁止事項が理解できる。
・しなければならないこと、する必要のないことが確認できる。
と、教え方の手引きに書いてありました。
これをもう少し具体化できないかな?と、できる日本語を見てみました…
・トラブルを未然に防ぐために、ルールやマナーなどを友達に言うことができる。
とありました。なるほど、「トラブルを未然に防ぐため」という理由の提示、具体的な使用場面「ルールやマナーについて言う」が提示され、授業のイメージがわいてきたように感じます。
また、隠れテーマ:「病気の表現」を勉強する時はさらに
・自分の体調について、いつからどういう症状が出たのかを伝えることができる。と言う目標を付け加えるといいと思います。
皆さんはどんな学習目標がいいと思いますか?「こんな学習目標を考えました!」という、みなさんからのアイデアも教えて欲しいです。ぜひ、コメント欄で教えてください。お待ちしています!
● 文型
① ターゲットの文型を確認する。
・この課で教える文型を確認します。
教える文型は練習Aにまとめられています。学習項目一覧でまとめられている文は、
⒈ ない形活用
⒉ たばこを すわないで ください。
⒊ ほんを かえさなければ なりません。
⒋ なまえを かかなくても いいです。
⒌ レポートは あした かきます。
このターゲットの文型を文法説明風に書くとこうなります。
⒈ 動詞未然形
⒉ <ない形>ないで ください
⒊ <ない形>なければ なりません。
⒋ <ない形>なくても いいです。
⒌ 〜は(目的語のとりたて)
この課では、「ない形」という新しい活用形を覚えます。ない形は否定する場合に必要な活用形なので、使いこなせるようになる必要があります。
第14課のて形の時も言いましたが、教科書ではあとで見返すことを考えて1番上のA―1番に活用表が掲載されています。教えるときは、いきなり「ない形」の活用の話をするのではなく、先に場面設定とA -2番の文型の提示をしてから、「ない形」の存在を示し、その上で、活用表の確認をしてください。
A―2、3、4番は「ない形」を使った文型ですが、A―5番は異質で、目的語の取り立て「〜は」を勉強します。いきなり勉強する内容が変わると学習者が混乱するので、うまく移行する必要があるな、といつも思う箇所です。さりげなく「ない形」から「は」に視点をずらすために、
例文5:レポートはいつまでに出さなければなりませんか。
を使って説明するとよいと思います。
翻訳文法解説にも目的語の主題化について解説されていますので、学習者が理解できない場合には参考に読んでもらうといいと思います。
② 各文型の解説
ここから、この課で学習する各文型について確認していきましょう。
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