お日様の恩恵、だな
─「いいお天気だあ!朝日が気持ちいいよ」
─「朝日とお似合いだな、にこかめくん!」
お日様の恩恵、だな
光には、体内時計のリセット効果があって、
交感神経を優位にする強力なスイッチだ。
太陽のもとでアクティブに過ごすと、ぐっすり眠れる。
それは体が疲労するからというだけじゃない。
光をたっぷり浴びることに、リズムを整える意味があるんだ。
目から入る光は、脳に「睡眠から覚醒に切り替えよ!」という指令を出す信号なんだ。
人は、脳内の視床下部の、視交叉上核というところに体内時計(生物時計)を持っている。分かり易くいうと、頭の真ん中あたりで見えない時計が「朝だよー」「お昼だよー」「夜だよー」なんて言っているようなイメージかな。
これは概日リズム(サーカディアンリズム)を形成するために、おおよそ24時間周期のリズム信号を発振し、体内環境を変化させる機構だ。
体温やホルモン分泌などは、この機構によってコントロールされる。
この時計の一巡りは、一般的に24時間より若干長い。
つまり地球上の昼と夜の変化に合わせることを考えると「ほっておくと少しずつずれて来る」ことになるよね。
そこで、この時計のタイミングを外界の昼夜変化(24時間周期の明暗変化)に同調させるシステムがあるんだ。
わたしたちの目の網膜から、脳内の視交叉上核への神経線維連絡もその一つだ。
朝に強い光を浴びると、体内時計は前進し、
逆に夜に強い光を浴びると、後退する。
午前中に太陽の光をたっぷり浴びることは、
体内時計と外界周期のずれを整えることにつながるよ。