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ことたまルポ✏️虚空蔵菩薩ゆかりの寺で針供養をしつつ、無尽蔵さながらの情報空間とAIに思いを馳せる!
先日2月8日に、虚空蔵菩薩をご本尊とする、京都嵐山の法輪寺に針供養に行ってきました。こんにゃくや豆腐のような柔らかいものに、使い古した折れた針を刺して日頃の感謝と裁縫の上達を祈って行われるこのご供養。
モノに魂が宿ると信じている日本人ならではの習慣ですよね。
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一方で、神社での針供養は、安産や女性特有の病にご利益があるとされる
全国の「淡嶋神社」にて行われることが多い。
法輪寺と言いますと、十三詣りで有名ですが、平安時代、清和天皇が廃針の供養塔をこの地に建てて以来、今でも皇室の針をご供養しているお寺でもあるのです。
かつて日本では、12月8日を「事納め」、2月8日を「事始め」として、農仕事や裁縫などの針仕事はこの暦を守って進められていました。それゆえ、法輪寺では現在でもこの両日に針供養の法要を続けています。
さて筆者も自前の折れた針を持参しまして、その供養に参加しましたよ。
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中には繊維関係の会社の関係者と思われる男性もちらほら。
法要の最中は、御住職の真言に聞きほれ、密教特有の所作(手印)や法具の扱いにすっかり見とれておりましたが、もちろんそちらは撮影不可。普段は本堂内も撮影不可なのですが、ご供養後は特別に、針とこんにゃく、そしてご本尊・虚空蔵菩薩を撮影させていただくことができました。
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式典用に誂えた専用の立派な針を参列者が順に刺していくスタイル。どこか雅な印象です。
ちなみに言霊の世界では「針」をこう読み解いております。
ハリとは、ハは正火の灵なり。燃(モエル)火の勢にして、尖たるを名として、針といふ。
つまり、ハリは「火」なのですね。
針供養では「長年働いてくれた針を休めるために、こんにゃくや豆腐などの柔らかいものに刺した」などという説明をよく見かけます。確かにそうした心理もあるのかもしれませんが…こんにゃくや豆腐とは、ほぼ水分。かつては川や海に流していた時代もあったとな。ひょっとするとこれは…ことたま的にはまた別の読み解きができそうです。
→ 「いろはうた」は生命誕生の原理を伝えていた!人生が変わる!太古から人類に伝わる言霊の法則
虚空蔵菩薩という仏さまをご存知でしょうか?
弘法大師・空海が高知県の室戸岬で修行中、虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えたところ、明けの明星が口の中に飛び込んできた! という伝説に彩られる「虚空蔵求聞持法」が有名ですよね。
虚空蔵とは宇宙を意味します。
その宇宙に存在する広大無限の叡智を有するというありがたい仏様こそ虚空蔵菩薩。
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果たして、本当に虚空蔵菩薩の真言を100万回唱えると、空海みたいな天才みたいになれるんだろうか、と思ったことはないですか? 1万回で6〜7時間かかり、100万回を唱え続けるのは、おおよそ50〜100日はかかるようですが。ちなみに筆者はその、難解な真言は覚えたものの100回続けてさえ唱えることなく月日が流れ今に至ります(笑)
さてさて、この虚空蔵求聞持法とは本当にその言葉通りの修行法なのかどうか。そして、そこから引き出される無限の叡智とは果たして一体なんなのか。
「日本ことたまジャーナル」は、主に江戸時代の国学者・山口志道の記した『水穂伝』及び『言霊秘書』という本をベースに、古代の叡智や真理を読み解く勉強をしている仲間たちで運営しているのですが。
→【解説】📖言霊の法則
こうした言灵(コトタマ)の法則を通じて「天地の気」のメカニズムを知ることで、虚空蔵菩薩に象徴される、仏教の教えの根源にある“叡智“に触れることができるのではないかと考えています。
進化し続ける電電宮でAIを思う
法輪寺がとりわけユニークなのは、明けの明星(電電明神・明星天子)を祀る「電電宮」なるお宮があること。昭和31年に現在のお宮が再建されてからは、電気・電波関係のお仕事ということで放送局や家電、通信関係の企業からの崇敬を集めてきましたが、昨今ではIT関連の業種も増えてきたそうです。しかも、こちらのお寺ではマイクロSDカードのお守りであったり、サイバー攻撃を防ぐためのシール型護符なんていうものも授与されています。
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さすが法輪寺。
現在でいうと、インターネット上の無尽蔵さながらの情報から生まれて、日々進化していく生成AI産業なんてどんズバリで電電宮の管轄ではないかと。時代を経ていく中で、信仰がどんどん本質に近づいていっていると考えると、興味深いですね。
(記事担当:千場ひろこ)
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「法輪寺」
京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町68-3
「言灵(コトタマ)の法則」は、カタカムナ学会が研究・普及に努めています。
カタカムナ学会公式HP
カタカムナ学会公式note