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【文楽鑑賞】仮名手本忠臣蔵 五段まで 1




【文楽鑑賞】仮名手本忠臣蔵 五段まで 1




仮名手本忠臣蔵 五段まで鑑賞してきました。今さらながら、「仮名手本」とはなにか?調べたところ、「江戸時代の寺子屋で使う、文字の読み書きのお手本」なのだそうです。

赤穂事件にインスパイアされたけど「実在の人物とは関係ありません」というために、江戸時代ではなく室町時代での出来事という事になっている「忠臣蔵もの」ですが、よく考えると、「家老」とか組織形態は「江戸時代」じゃない?という疑問が沸きました。

江戸幕府は、室町幕府の組織形態と差異ないのでしょうか。日本史に疎いので、分かりません。

ドシロウトの意見で申し訳ないですが、仮名手本忠臣蔵の見所は、おかると勘平の恋模様です。

全体が復讐・切腹の暗い雰囲気ですが、道化役の伴内が、おかるに横恋慕するシーンはとってもうっとうしく、見ていて暗い気持ちになりません。

そして、この「勘平」、「主君の一大事に側にいなかった!」と切腹しようとする、そこまでは良いですが、恋人に説き伏せられ、その実家(姑・舅の家)に身を寄せ、おかるは復讐資金のために遊廓へ身売りすることになり、そのお金を持ち帰っている最中の舅を「猪と間違えて殺害してしまう」。

しくじり先生です。

私がおかるの姑なら、いかに娘が庇おうとも、二度と家の敷居を跨ぐな!?と追い払います。


こちら、皆々様に語り継がれ読まずとも分かる人も多いでしょうが、私もあらすじを書きます。

大序【鶴が岡兜攻めの段】

1338年、鶴岡八幡宮

舞台には、室町幕府をひらいた足利尊氏の代参・直義と尊氏の執事的な役割で高位の「師直(もろのー)」

その饗応(もてなし)役二人

「桃井若狭助」と伯耆国(ほうきのくに・鳥取県)の城主「塩冶判官」

先の戦いで討ったのは新田義貞本人か?検分のために、兜を取り次いだ、塩冶判官のお嫁さん「顔世御前」が呼ばれます。

【恋歌の段】

美貌の顔世御前に好色の師直は、恋歌を送り、引かれるやいなや権力を笠に着て迫りますが、若狭助が仲介に入り、顔世御前を逃がします。

逆恨みした師直は、若狭助を侮辱しまくり、激怒させます。

【桃井館 力也使者の段】

若狭助の館に、塩冶家の国家老・「力也」が、師直からの登城命令を伝えにきます。

桃井家(若狭助)の家老・加古川本蔵の娘・「小浪」は力也と恋仲で、それを知っている本蔵の妻は、具合が悪いフリをして、使者・力也の対応を、小浪に任せます。

【本蔵 松切の段】

主君・若狭助から、師直の侮辱に耐えられず、登城時に切り捨てるつもりであることを打ち明けられた家老・本蔵は、奥の戸無瀬と娘の小浪の止めるのも聞かず、急ぎ馬で駆け出します。


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