見出し画像

AIが作詞作曲した歌が凄すぎる。「創作は人間の仕事」は時代遅れの考え方?

 AIがついに作詞作曲できるようになったらしいのです。まあどうせ大したことないだろ、と聞いてみた。こりゃ衝撃!音楽について何も知らない素人(楽器経験は幼稚園でのハーモニカだけ、カラオケはうまく歌えても八十点台)の耳では、なんかしっかりしてる曲だ!と思いました。Aメロ、Bメロ、サビという楽曲構成もきちんとしていて、メロディーやベースの音楽も入っている。

 さすがにYOASOBIと比べたら見劣りしなくもないけど、(作者に失礼。いや、人間じゃないからいいか)さっと聞いてもまさか機械が作ったとは思えないクオリティ。「結構楽器かじってるけど作曲は素人です」って人が作った習作って感じ。

 正直、めちゃめちゃ驚きました。少なくとも僕よりは作曲うまいんですもん。AI、ここまで来たか。このペースで進化すればヒットソングを作り出すのも時間の問題かもしれません。間違いなく、音楽技術的にはいつか人間を超えるでしょう。(何を持って”超える”とするかはともかく)

 創作をするのは、人間だけが行える高尚な行為だ。そんな価値観が時代遅れになる日も近いのかもしれません。そう考えてみると、ものすごく不安な気持ちになります。寂しいような、もどかしいようななんとも言えない拒絶感情。何かを作り出す、表現することこそが人間性なんだ!と心のどこかで信じているのに、その当たり前が覆される恐怖。

 AIを使った創作物に拒否感を感じる人は一定数います。ゲーム会社が広告用にAI生成画像を使った結果、バチバチに炎上したニュースを見たことがあるのです。なんてけしからん!人間の仕事を奪うな!と声を上げたくなる気持ちはわかる。

 だってなんでも作れるAIが出てきたら、自分の仕事が奪われるかもしれないし、なにより”人間の尊厳”が冒涜される気がするから。キリスト教においても”創造”は神聖な概念。しかも、生成AIってデザイナーベイビーを作り出す気持ち悪さに似ている気がしますよね。人間よりも高性能な人ならざるフランケンシュタイン。それを生み出すことに対する生理的な恐怖感はめっちゃわかるよ!

 ただ、もしかしたらAIの登場によって「人間性」そのものが問い直される時代が来るのかもしれません。芸術や創作表現はむしろAIでも出来る”動物的”なことであって、肉体を使うことこそが何より人間的なのだ!みたいな価値観。将来は画家や作家よりも、スポーツ選手やウーバーイーツ配達員が尊敬される。そんな世界が待ってるかもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?