ただのアヒル

毎日、短いエッセイを投稿してます。

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最近の記事

転職支援師たち

youtubeに投稿した動画の脚本です。 https://youtu.be/K9QNWbYGoqQ 男 低い音「なんの疑いもなくホワイト高級企業に転職できると思っていた彼が、無残にブロック企業へ転職したんです」 男 低い音「そして、なんの疑いもなくハイレベル人材を獲得できると思っていた企業が、無残に無能を雇うことになったんです」 男 低い音「おそらく私は、あの時のエクスタシーが忘れられなくて、転職支援師をやっているのでしょう」 男 低い音「今度地獄に落ちるのは、あなたかも

    • もし上司がAIだったら

      https://youtu.be/2H4o2q-1p-4 男 高い音「おいN!こっちこい」 男 高い音「全くノルマ達成出来てないじゃん!」 男 高い音「お前営業として金もらってんだろ!」 男 高い音「年下に成績負けて恥ずかしくないの?」 男 低い音「すみません」 男 高い音「年下に成績も負けてるしさ」 男 高い音「給料泥棒だよ!泥棒!」 男 低い音「すみません」 男 高い音「突っ立ってる暇あったら契約取って来いよ!」 男 高い音「なんで数字出せないの?」 男 低い音「取引し

      • 悪口ファイトクラブ

        youtube動画の原稿です 男「俺はただの空虚な大学生」 男「なんとなく大学に行って講義を受け、適当な友人と中身のない会話を交わし」 男「しごいて寝るだけのクソみたいな生活」 男「空虚だ」 男「何もかも虚しい」 男「だがそんな俺にも唯一熱狂出来る生きがいがある」 男「それは他人の悪口を面白おかしくネットに書きまくることだっ!」 男「ただの悪口じゃエクスタシーを感じねえ」 男「ネットの有名人を徹底的に調査し、周りが直接言わないが薄々思っている不満を抉り出さなきゃいけないんだ

        • もしガチニートが異世界転生したら

          youtubeに投稿した動画の台本です。 母「コンコン」 母「とおるちゃん起きてる?」 男「うるせえクソババア」 母「起きてたのね」 母「扉前にご飯置いておくわよ」 男「わかったよ!とっとと失せろ!」 母「起こしてごめんなさいね」 男「はあああ」 男「飯を食うのもだるいな」 男「中学生に行くのがなんとなく面倒になって早20年。俺は立派なガチニートになってしまった」 男「どうしてこんなことになったんだろうなあ」 男「全部親のせいだ!遺伝子と家庭環境が悪いんだよ!」 男「もし俺

        転職支援師たち

          もし猫が総理大臣に選ばれたら

           YouTubeにアップした動画の原稿です。 委1、2→委員1、2 ナ→アナウンサー 委1「俺たちは与党J党最大派閥のリーダーだ」 委1「今度の総裁選で実質的に総理を選べる立場にある」 委1「次の総理大臣を決める総裁選、誰を支持する?」 委1「選挙が近いから国民人気がある奴にしようぜ」 委1「落選したら政策を前に進めるどころか」 委1「明日の飯も食べられないからな」 委2「国民人気、ねえ」 委2「大衆に人気の奴って大体実現不可能な政策を掲げるほら吹きか」 委2「与党を批判し

          もし猫が総理大臣に選ばれたら

          【短編小説】賽の河原

           いつの間にか、僕は見知らぬ河川敷に居た。夏の暑い日のことだった。数メートル先には小さな水の筋が薄く伸びていて、太陽を反射させていた。周囲は木々に囲まれている。どこかの森の中だろうか。  やけにだだっ広い河原には、小さな石がたくさん並んでいた。老若男女が間を開けて点在し、石を積んでいる。ただただ、石を積んでいる。なんだか奇妙で滑稽な情景だったけれども、その場に居た僕も何故か「石を積まなくちゃ」とそれがまるで義務であるかのように自然と体が動いた。  手近にあった小奇麗なもの

          【短編小説】賽の河原

          最近、ニュースを見ると精神的に疲れる

           ニュースを見て世の中について知るのは、とても重要なことだと言われています。私も昔から夜7時から始まるNHKのニュースを、テレビとかいう古代のメディアで視聴しています。色々な知識が増えたり、より考えさせられることも多いのですが、しかしながら最近ニュースを見るのが精神的につらくなってきました。  政治家の不祥事、戦禍に見舞われる悲惨な現実と泣き叫ぶ子供、強姦や殺人など理不尽な犯罪被害、日に日に悪くなっていくように感じる経済報道。そして大谷、大谷、相撲、サッカー、大谷のホームラ

          最近、ニュースを見ると精神的に疲れる

          読書という合法の抗うつ薬

           僕は非常に怠惰な人間なので、気を抜くとすぐ自堕落な快楽に耽ってしまう。休日は正午過ぎに起き、ベッドの上でごろごろ。スマートフォンを手にしてYouTubeを見始めたらおしまいだ。正直それほど興味ない動画を延々と見続け、気がつけば時間が飛んでいる。  無為に過ごした休日の終わりには、決まって憂鬱が訪れる。まるでどうしようもない僕を神が罰するかのように。いつのまにか気味悪い毛虫に変身してしまって、本当に床から起き上がれなくなってしまうのだ。なんのやる気もなくなり、ただただ人類が

          読書という合法の抗うつ薬

          YouTubeで10万再生を超える動画を作っていた時の話

           昔、ゆっくり解説動画の脚本を書いていたことがあります。霊夢と魔理沙という機械音声が、ちょっとした雑学や小ネタを楽しく解説してくれる動画のことですね。  僕がシナリオライターとして働いていたのは、あまり知られていない外国の魅力や歴史をわかりやすく解説するチャンネルでした。当時人気が高く、自ら手掛けた動画が数十万再生を達成したこともあります。  完全な下請けだったので大した給料はもらえませんでしたが、当時の何も知らない私は「興味があるトピックを調べて文章を書くだけでお金をも

          YouTubeで10万再生を超える動画を作っていた時の話

          AIが作詞作曲した歌が凄すぎる。「創作は人間の仕事」は時代遅れの考え方?

           AIがついに作詞作曲できるようになったらしいのです。まあどうせ大したことないだろ、と聞いてみた。こりゃ衝撃!音楽について何も知らない素人(楽器経験は幼稚園でのハーモニカだけ、カラオケはうまく歌えても八十点台)の耳では、なんかしっかりしてる曲だ!と思いました。Aメロ、Bメロ、サビという楽曲構成もきちんとしていて、メロディーやベースの音楽も入っている。  さすがにYOASOBIと比べたら見劣りしなくもないけど、(作者に失礼。いや、人間じゃないからいいか)さっと聞いてもまさか機

          AIが作詞作曲した歌が凄すぎる。「創作は人間の仕事」は時代遅れの考え方?

          死にたいけど死ねない僕らと「葬送のフリーレン」

           「葬送のフリーレン」のアニメを見ました。ストーリーもさることながら、とにかくキャラ造形が現代を生きる私達にぴったりで素晴らしい。千年以上生きているロリっぽいエルフってリアリティも何もないだろ、と言われればそれまでですが、実は彼女こそが今の時代を生きている人の生写しなのです。  なんとなあく日々を過ごしてます。夢や目標?ぼちぼち達成したんで食えれば良いですよ。暑苦しい説教ってだるいっすね。まあやることといったら、アニメとか漫画とかみることっすかね。あと使えない魔法も探してま

          死にたいけど死ねない僕らと「葬送のフリーレン」