【就活生向け】就活の軸を問われ「会社の人、雰囲気です」と答えるのは、つまりこういうこと
僕は新卒採用の面接担当をしています。
それほど多い数ではないですが、年に二桁後半ぐらいの就活生と対話をしています。
職務に必要な行動再現性はありそうか、それを裏付けるだけの行動経験はあるか。理念の理解と腹落ち、職務への意味付けはできそうか(できているか)。
まあいろいろ聞くわけです。
で、いろいろな質問をするんですが、当然ながら
「どんな軸で就職活動をしていますか」
という質問もするわけです。
現在まで生きてきて、どのような社会人人生を望んでいるかを確認するんです。
誰を対象としたビジネスに携わりたいのか、そのビジネスあるいは会社を通して、どんな人間として生きていきたいか、を僕は確認するように聴いていきます。
就活生からとてもよく出てくる答えに
「会社の人、雰囲気を見るようにしています」
というものがあります。
みなさんの中にも心当たりがある人は多いんじゃないでしょうか。
いや、とても大切なことですよ。
僕だって「この人ら、ぜんぜん合わないわぁ」なんて職場で働きたくないですから。
大切なことではあるんですが、業界もビジネスモデルも、職種も、まったくノーケアの状態で
「会社の人、雰囲気を見るようにしています」
という就活生が少なくない。
少なくないんですよ。
確かに就活生にしてみたら「ナビサイト見ても山盛りの企業で、業界の違いも今ひとつ分からない。なんとなく業界のイメージはできても、じゃあその中でどの企業を??」という気持ちになりそうなことも想像できます。
ですが。
ちょっとシチュエーションを置き換えて考えてみましょう。
●
あなたは野球部のキャプテンです。
甲子園出場はムリでも、やっぱり目指したい。地区大会は去年より勝ち進みたい。
そのためにも多くの新人の獲得が必要で、いろいろな新入生に声をかけてます。
それなりに入部希望者もいる中で、とある新入生がこう言いました。
「バスケでもサッカーでも吹奏楽でも化学部でも、もちろん野球部でもいいですよ! 人と雰囲気が良ければ」
どうですか?
う、うん。てなりますよね。
さすがに「野球やりたい」ってことは伝えてよ。と思いますよね。
だけど確かにいるんです。
「業界も特に決めていないです。どこでも頑張れる自信あります!
人と雰囲気が良ければ」
●
特定の会社への志望理由である必要はないんです。
ただ、どういう事業に興味があるのか、どういった職業に興味があるのかぐらいは聞かせてもらいたい、というのが企業側の気持ちです。
「就活の軸はやっぱり、人とか雰囲気だよなあ」
と考えている就活生の方は、どうかその辺りにも言及していただきたいな、と思います。
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