
アメリカのヤバい「処方薬中毒」の話 【オピオイド危機】
最近やっと大手メディアでも取り上げられる様になってきたアメリカの「オピオイド危機」。
「フィラデルフィアでゾンビ化した人々が〜」的なニュースを見た人もいるかもしれません。
実はアレ、お医者様から出される処方薬が原因なんです。
この記事ではオピオイド危機について論文も書いた私が分かりやすく解説します。
オピオイド(処方薬)について
オピオイド (opioid) とは、ざっくり麻(あさ)由来の鎮痛薬の事を指します。
(※本当はもうちょっと細かい定義なんですが…)
麻と聞いて「およ?」と思った方もいるやもしれません。
実はこのオピオイド、大麻のラリる成分を人工的に生成して、さらに濃くしたものなんです。
その依存性はヘロインの約50倍、モルヒネの約100倍。
そんな桁外れの依存性を持つオピオイドは、超強力なカプセルの中に入っています。
このカプセルは「徐放性(じょほうせい)」という、カプセルの中身をジックリと出す特徴を持っています。
徐放性カプセルのお陰で人々は依存する事なくオピオイドを服用できるのです。
この徐放性により、効果時間が従来の鎮痛薬よりも飛躍的に伸び、半日以上つづきます。
今までは薬が切れるたびに服用する必要があったため、夜中に何度も起きる必要がありました。
しかしオピオイドは12時間ぐっすり睡眠を連続で取ることを可能にしたのです。
これは発売された1996年当時は大変、画期的なことでした。
オピオイドはなぜ広まったのか
①アメリカの貧富の格差
アメリカは医療大国でありながら、貧富の格差が大きい国でもあり、さらには医療費が高額なため、貧しい人々はマトモな治療を受けられていません。
貧しい人々は肉体労働者の割合が高く、彼らの多くは腰痛などの身体の故障に悩んでいます。
しかし高額な医療費のために身体を治す事はほぼ不可能です。
そこで出てくるのがオピオイドです。
オピオイドは安価であり、保険によってさらに割引されます。
(※ここで言う保健は『メディケイド』を指します。知らなければスキップしてOK)
実際の値段ですが、100錠で4ドル(約500円)なんて話もあります。
(オピオイドにも色々な種類があるのでもっと高額なケースも)
「働かないと夕飯を買えんのに身体が痛い…せや!オピオイドや!」
「身体が痛くて眠れへん…せや!オピオイドや!」
②ドラッグカルチャー
アメリカには特有のドラッグカルチャーがあります。
薬が処方されたらカプセルから中身を出して、
舐めてみる
静脈注射してみる
鼻から吸ってみる
などなど…
日本人からすると不健康そうで危なっかしい文化があるわけです。
オピオイドはぶっちゃけ超強力な大麻ですから。
そりゃあ言うまでもなくキマりますよね。
あと日本では注射器ってかなり入手が難しいのですが、アメリカでは薬局に普通に置いてあったりします。
スーパーで惣菜の横に銃が売ってる様な国にとって、薬局で注射器が売られてることなんて当たり前なのかもしれませんね。
③製薬会社の闇
オピオイドにも種類があります。オキシコンチン、フェンタニル、コデイン、MSコンチン…
その中で一番最初ににできたのがオキシコンチン(OxyContin)です。
オキシコンチンの「コンチン」は「コンティニュー」の略で、効果が長続きすることを表しています。
このオキシコンチンはサックラー兄弟が経営するパーデュー・ファーマー(Purdue Pharma)という製薬会社から発売されました。
パーデューは「正しく服用すれば依存する確率は1%未満」と提言していましたが、実はそれは真っ赤な嘘で…
とここで一旦ストップ。
実はこの記事が私の記念すべき1本目なのですが、まだnoteというものがよく分かっていません!
人気が出たら続きも書こうかなと思っております。
是非スキ👍でお知らせください!
コメントもお待ちしております!
ワタクシ高校生ですので日本語の拙い部分もあるかと思いますが、
そこは温かい目で見て頂けますと…
てな感じで筆を置こうかと思います。
また次回!(あるか分からないケド…)