軽い男じゃないのよ
面白かった〜。
私たちが今暮らしているこの世界は、当たり前だとおもっているけれど、決して当たり前じゃないんだよ、という視点を与えてくれる。
主人公の独身男は、普段から女性を見下す男尊女卑を体現する男。そんな彼が、ある日頭を打って気を失い、意識が戻ると世界が逆転していた。女が上に立ち、すべてを牛耳る、女尊男卑の世界。
女尊男卑の世界なんて想像したことありますか?(ちゃんと調べれば、現実にあるらしい。)
男性が女性に対して当たり前のように取っている行動が、もし全て逆だったら。
社会のトップに立つ割合が、女性の方が多かったら。
この映画では極端に男女の立ち位置が入れ替わるが、女性が偉い、男性が偉い、と優位性を求めるのではなく、ただただ平等だったらどうなるのだろう。
主人公の男は、男性の権利解放を求めて、抗議活動に参加するんだけれど、それが、今までのような男性優位の社会実現を求めてやっているのか、はたまた女尊男卑の世界を体験して、本当の意味での平等を求めてやっているのか、それはわからない。
まぁ、たぶん映画の途中までは前者で、結末を見ればその先に本当の意味での平等を実現しようと生きていくんだな、と思うのですが。
本当の意味でのイコールな存在を想像することって、凝り固まった既存の概念を持ち合わせていると、驚くほどに難しいもの。
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