札幌の本屋さん
本屋さんが大好きだ。
あんなにたくさんの本に囲まれていると、くらくらしてしまう。
帰りたくない、ここに住んでしまいたい、と切に思う。
図書館も大好きだが、本屋さんの場合はお金さえあれば気に入った本を自分のものにできてしまう。困った。
新書は主に紀伊國屋のお世話になっている。
札幌市内の紀伊國屋なら、地下街のオーロラタウン店が一番好きだ。
本店とは別に独自のフェアを開催していることがあって、そのラインナップがまたいい。
在庫は当然本店には敵わないが、本当に本が好きな店員さんがいらっしゃるのだなと思う。
厚別店はしばらく行っていないが、以前は丁寧な店員さんが多かった。
一度、取り寄せた本を土砂降りの日に受け取りに行ったら「こんな足元の悪い日に、ありがとうございます」と気遣っていただいたことも思い出。
同じ厚別に文教堂もあるが、こちらはいつの間にか本より文房具を買う時に利用するようになっていった。
数年前のリニューアル以降、文房具の品揃えが良くなったのだ。
文房具といえば札幌駅西口の弘栄堂は非常にユニークな趣味で、つい色々買ってしまう。
文具置き場の裏側に展開しているおすすめの本も個性的で面白い。
また同じ名前の文教堂でも、南郷7丁目の古書店・文教堂書店さんも一時よく利用させていただいた。
昔札幌にあった北方書院という版元の本が手に入りやすく、さらに古い絵葉書やレコード、色んなものの時間という時間が静かに積み重なっていて居心地が良い。
古書店なら一駅離れて南郷13丁目のももねこ書店さんも面白い。
新しい本も古い本も童話も図鑑も一緒くたで、宝探しをしているようで夢中になる。
こちらにあった杉村寿三郎の人形写真集、まだあるのかな。ほしかったな。
どちらもとてもおおらかで物腰の柔らかそうな店主さんで、いつもお話してみたくてドキドキしていた。
西18丁目駅を出てすぐの並木書店さんも好きだ。
大通り~札幌駅近辺の古本屋さんは、北海道・アイヌ関連の品揃えがすごい(北大が近くなるほど顕著)。
並木さんは何気に美術関係の大型本も多くて、目移りしてしまう。
私はここで、角川の地名辞典(北海道編)を新品で購入した。
店主さんいわく、他所でデッドストックになったものを引き取ったのだそう。
とても重たい品物だったのに、耐えうる袋をご用意くださって感謝。
古書店の店主さんは、皆さん本への愛情があふれていて安心する。
ちなみに同じ建物に入っている中華料理屋「華鈴花」さん、おいしくて店員さんも優しくて好き。
どのお店も、現状が落ち着いたらぜひまたお伺いしたい。
在庫の多さに目が眩んで大型書店ばかり利用しているけれど、もちろん個人のお店も応援していきたい。
何年も前に白石から豊平に抜ける途中に古い個人経営の本屋さんがあったけれど、あれは一体どこで、今もあるお店なんだろうか。
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*今回の記事は本屋さんの写真がなく、札幌つながりで札幌に本社があるロバパン工場の写真。私を車に乗せてここを通るとロバロバ騒ぎます。工場裏に置かれたコンテナも味があって可愛い。