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Steamウィンターセールの下全力で薦めたい<人類史>のゲーム

 ここ数年ゲームの値段ってどんどん高くなってきてますよね。まあその一方ニンテンドーeショップやSteam, Epic Gamesのセールなど既存のゲームを大特価で売ってたりして、ここら辺マーケティング的に興味深いです。

 でもセール中だからこそ、これぞというゲームをやりたいですよね!!

 ということで今回全力で薦めたいゲーム。それは『Ancestors: The Humankind Odyssey 』です(リンク先はSteamのものです)。

人類の進化の追体験

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 このゲームは内容としては類人猿からヒトの祖先が分岐した約900万年前の時代に遡り、一族を率いて旅をするゲームです。

 その過程で彼らは道具を作り、様々な食物に適応し、やがて二本足で歩くようになってゆきます。

それら『進化』の過程を追体験してゆくゲーム……

 と書くとシンプルに聞こえますが、実際にプレイしてみるとこれがなかなか奥が深い。というのも、これらは全てプレイヤーであるあなたのプレイによって行なわれ明らかになってゆくからです。

 木の枝を手にしても、それをどうすべきか最初は全くわかりません。細かい枝を手でこすり取って太い一本にすると、なんだか棒状のものになる。石を叩きつけると少しずつ先がとがってゆく。

 そもそも手にするものすべてが未知のものです食えるか否か。それを調べるところから始まります。口に入れて、たとえ毒がなくとも最初は消化酵素がないために消化不良を起こします。そして消化できる食べ物でも中毒を起こす場合がある。

 目を凝らすと見える、あの動く物は何だ。一見目には見えにくいが耳を澄ますとシュルシュルと音がする。何も見えない水面だが、あそこからなんだか匂いを感じる。何やら危ない気配を感じる。

 読んでおわかりになると思いますが、すべて出来るだけぼかして書いています。それは、あなた自身がプレイして、その本質を発見した時の感動を出来る限りぼかしたくないからです。

 これは、あれか!ここをこうすれば!!あれはもしかして!!

手探りであれこれ調べた末にこれらをつかんだ時の感動は、おそらくほかのゲームでは滅多に味わえない感動でしょう。

Odyssey(冒険)の途上で手に入れるもの、経験するもの

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 かつてどこかの記事で書きましたが、冒険とは何かの目的のために行われ、その興奮は冒険の途中にこそ転がっているものです。

 このゲームにおいて冒険の目的とは何でしょうか。生物学的にいえばそれは「類人猿からヒトへの進化」でしょうか。

 そう。進化自体も大事な目的ですが、このゲームにおいて本当に僕たちの胸を高鳴らせるものは、進化のための冒険の、その途上で待ち受けるものの数々です。

ジャングルで一番高い木から見える、見渡す限り一面の木々
・そこから抜け出た瞬間の開かれたサバンナと荒野
・それらの土地を旅する上で出てくる様々な動植物
・一族の死と子供たちに受け継がれる遺伝子

 旅をしてゆく中で安定的に食料が得られる土地に来ると、思わずここに永住したくなることもあります。しかし、安定した環境において進化の発展は望めない。進化を求めてまた新たな土地へ歩みを進めます。

 旅の道のりも単純にはいきません。下手に肉食動物の縄張りに入っては一族もろとも食われかねません。一族の者には護身用道具を持たせるのもよいでしょう。川伝いに歩みを進めることはやはり堅実な動き方のようです。

 戦闘という言葉を知らない、完全に食われる側であった時期を経験すると、迎撃という言葉を知った時代になっても肉食動物を見ると背筋が凍ります。彼らへの恐怖は骨身にまでしみ込んでいるようです

ぜひやってほしい、ただそれだけ

 最後に、どうしても皆さんにお伝えしたいこのゲームの際立った特徴があります。それは

説明が無茶苦茶少ない

ということです。もちろんネガキャンではありません。

 誤解してほしくないのは、それを踏まえても全力で薦めたいゲームということ。

そもそも説明が少ないのは全てを手探りで薦めていくというこのゲームのコンセプトによるもの、その世界観を強めるためのもの。これによって解決策や新たな風景を発見した時の喜びがいっそう強められるのです。

 それに、もしこれが単なるマイナスポイントだったとしても、それを帳消しにするほどの魅力、楽しさがこのゲームには詰め込まれています。

 Steam, Epic Gamesいずれもセールで1600円強くらいになっているので、是非是非プレイしてみていただきたいなと思います!


 紹介しててちょっと僕もやりたくなってきたので、年末年始はAncestors、やり直そうと思います。

参考記事


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二時まで夜ふかし
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