【毒書感想】褒められなくてごめんなさい。「四月になれば彼女は」川村元気氏
映画の予告はとっても良かった。
ウユニ塩湖、カメラを持つ佐藤健、藤井風の歌。
大人のちゃんとした恋愛をドラマチックに描いてくれるのではないかと期待大!
なので本を読んでみた。
しかし・・・・・以下、毒のネタバレ
雰囲気イケメンの主役。
女性たちは彼が気になり、すぐに惹かれていくのだが、付き合ってみると男のはっきりしない部分に嫌気がさして去っていく。突然ポツンと残された男は「なんでいなくなったの?」と思い出フォルダを開いている。
あの子もいなくなったな・・
この子もいなくなったな・・・
あ、この人もだ!
というストーリー。
川村元気氏は映画のプロデューサーだからか、視感的な表現が多く、とにかく目に映るものを事細かに説明する。
的な説明。
…疲れます。
お願い、もっと見えない揺れる気持ちを伝えて!
本のカバーで、映画のハイライトでもあるウユニ塩湖やプラハ、アイスランドに、意味不明な手紙女子が行く深い理由もない。
ただそこで映画のシーンを撮りたかったから。
綺麗だから。絵になるから。
もしかしたら、マチュピチュやスフィンクス、モン・サン・ミシェルや万里の長城や通天閣からも手紙を出したかったのではないか?
そしてツッこみたいのがここ。
あんな妹、現実にいる?
あれはAVの中でしか存在しなくない?
「こんなシチュエーション、
一度はやられてみたい!」
のだろうが、
モテない男の妄想の度が過ぎる。
おしゃれでありたいストーリーを
安いエロ配信にしてしまっている。
全体の感想としては
50も半ばを過ぎると、
経験してきた人生がドロドロすぎて、
ふわっとした疑問系のストーリーは響かない。
公開されたら、映画はちゃんと観てきます。
それにしても藤井風クンを主題歌に据えるなんてずるいよな・・・
それだけで雰囲気7割出来上がってるよ。
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