【今更聞けない】芥川賞と直木賞ってなに?
こんばんは。PisMaです。
皆さま、直木賞と芥川賞をご存知でしょうか。
定期的にテレビなどで耳にする単語かと思います。しかし実際どういう賞なのか、恥ずかしながらよく分かっていなくて。
今回はそちらのお勉強した内容を軽くまとめられたらと思いますので、よろしくお願いします。
まず「芥川賞」と「直木賞」は、文藝春秋の創設者・菊地寛が創設した文学賞です。
どちらの正式名称もフルネームで、「芥川龍之介賞」と「直木三十五賞」といいます。
芥川賞とは?
雑誌(同人雑誌含む)の中から選ばれ、新進作家による短編・中編作品が対象となる賞です。
ジャンルは「純文学」であるため、文体の美しさや芸術性・形式を重んじる作風が選ばれます。
直木賞とは?
主にエンターテインメント作品の単行本の中から選ばれ、新進・中堅作家による短編集や長編小説が対象となる賞です。
ジャンルは「大衆小説」なので、芥川賞より比較的読みやすい分野です。
どちらも新しい作家を発掘する目的で作られた賞で、正賞には懐中時計、副賞には100万円が送られます。これは「直木賞」「芥川賞」両方とも一緒ですね。
正賞に懐中時計?というのも、作家はまだまだ貧乏な人も多いため、賞の発足当時はとても貴重だった懐中時計を送ることでお金に困ったとき質に入れて生活費の足しにできるようにとの意図があったそうです。
オリジナルの刻印が刻まれた懐中時計。価値があるとは思いますが、お金に困っても貴重すぎてあんまり売りたくないなと思ってしまいますね。
いつか見てみたいものです。
ちなみにこの賞は非公募制なので、「直木賞や芥川賞に挑戦するぞ!」という感じで応募できる訳ではないそうです。
年に二回、日本文学振興会の社員で選定され、上半期7月と下半期1月に決まります。会議の結果「受賞者なし」なんていう年も。
最新は2023年上半期、第170回。
芥川賞受賞作は河崎秋子の「ともぐい」
直木賞受賞作は九段理江の「東京都同情塔」
となっています。
171回目の候補作も既に発表されており、7月17日(水)に選考会が行われるのだとか。新しい芥川賞と直木賞の発表が楽しみですね。
詳しい受賞作候補はこちらのリンクから見れますよ。
本日はここまで。
芥川賞受賞作の「火花」を読んだことがあったのですが、どんな基準で選ばれていたのか知れてスッキリしました。
私は大衆小説がやっぱり好きなので、ちょっと気になっていた「地雷グリコ」が候補に選ばれていてドキドキです。誰が新しい受賞者になるかこれから楽しみですね。
お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
新しい文藝の光を見つける。
おやすみなさい。