初めて推しの創作活動を行った話
インターネットの海を揺蕩うオタクならきっと誰しも推しという存在がいるのではないだろうか。有形無形、年齢性別に関わらず自らの心の支えとなりうる存在があるのではないだろうか。
私の推し、Perfume、マキシマム ザ ホルモンの上ちゃん、kidori kidoriの川元さん、泉まくら、サカナクション山口一郎、幽夏レイ、月舘おもち、夕陽リリ、式部めぐり、スヌーピー、カービィetc挙げるとキリがない。、
そんな推しを応援していますという活動の一つに創作活動というものがある。イラスト率が圧倒的に多いが、コスプレ、小説、手紙等々表現方法は様々だ。創作できる人間のほうが推しを想う気持ちが強いだとか推しにかけた金額が高い方が偉いだとかいうことは全く思わないが、好きという気持ちを表現するという行為に憧れを持っていた。
その中で私の中に猛スピードで突っ込んでくる暴走トラックが如くこの人を推したい!という気持ちにさせたのが幽夏レイだ。
顔面の強さ、歌唱力の高さ、配信プラットフォームでの毎日の活動、取り繕わない等身大の女子大生感、少し狂った内面、まだ推し始めて3ヵ月程(推している期間に優劣なんてないぞ!)だが最推しと言って過言ではないほど私の支えになってくれている。
彼女を推している気持ちを何らかの形で表現したい!!!という気持ちが心の奥底で膨れ上がりこの度彼女の身に着けているアクセサリーを作ろう???????????という考えに至った。
アクセサリー作りの原点
何も考えや道具無しにアクセサリーを作ろうと思ったのではない。
決してヒプのオタクではないが当時の熱に押されてコンテンツを覗いた際に一人の男性に出会った。白膠木簓だ。彼の顔面、もとい耳に惹かれた。あのひょうきんな顔にバチコリの軟骨ピアス。カッコよすぎる。
しかし当時も今もピアス穴というものを開けることができず、何かあの恰好良さに近づけないかと思っていたところとあるハンドメイド作家の作品に出合った。トラガスに挟み込むカフスだった。幸いトラガスは人に比べて広い方だったので耳にしっかりと収まり私を着飾ってくれた。
耳赤くなってるの笑う
ただカフスなので絶対紛失するだろうなという考えが頭をよぎり、自分で予備を用意しないと???という考えに至り一通りのレジン用品を揃えたのだった。総額1万ちょっとだったのでそこまで厳しい出費でもなかった。
そうして見よう見まねで作成した作品がこれだ。右が私の作品だが完成度が全然違う。ここから練習を重ねてレジンの形状は異なるが遜色ないカフスを作成するに至った。(しかしながら最初に買ったトラカフは未だに紛失していないので本末転倒ではある)
そんなわけである程度の道具は揃っていたので彼女のキービジュアルを見てピアス作れそうだな.......と思い早速行動に移した。
幽夏レイのキービジュアル、参考にした写真がこちら。
いや衣装デザインえげつな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
作成に取り掛かる
写真をもとにビーズ、チェーン、デザインピン、座金、チェーン等の材料を買い揃えてきた。材料費はだいたい2000円くらい。
素材はビーズ、ガラス球、レジンと迷ったが耐久性、重さの観点からビーズを選択した。片耳に10数個の球が乗っかるので少しでも軽い方が良いかなと。
基本の作り方は非常に簡単で、ビーズと座金にピンを通して輪っかを作っていく。これを個数分作っていくだけ。
通して、
7mmくらいで切断して、
丸ヤットコで良い感じに輪っかを成形する。
このとき一番悩んだのが座金の種類。自分が用意できた座金が写真の3種類なのだが、キービジュには映り込んでいないところだけど右の座金が一番解釈に合った。しかし買える店がない。地元の滋賀にある地域密着型の手芸屋に置いてあって物凄く解釈一致で使用することを決断したが安定供給がマジでないのでどうしたものか。2組分確保できただけ良しとする。社名を調べても全く出てこない謎のメーカーで怖すぎる。
推しの配信を見ながら少しずつ進めていく
思えば推し始めて怒涛の3ヵ月だった。本人曰く引退の瀬戸際だったらしく、1年以上続いた毎日配信を継続できなくなってリスナーみんながどうなるんだ~~~~ってなってる最中だったみたいで新参者の自分はそのドラマでREALITYという配信の空気感、リスナーとの距離感なんかにぐっと惹かれてそのままずるずると沼に落ちていった。今は毎日殴り合いしてるのなんでだろうな。推しとDMするとか解釈違いだったのになんだかんだ嬉しい気持ちの方が勝ってしまってる。
月舘おもち、推し。
沼に落ちていく最中で幽夏レイを取り巻く人たちも面白い人達ばかりで、月舘おもちさん、楽生れたさん、諸星ツキナさん、もこチャン、その他リスナーさん達をどんどんフォローしてしまっている。
まじでオリ曲も凄くいいんだよな。それぞれの人にとっての夏を感じさせてくれる、そんな曲を歌ってくれてる。ファジーブルーの僕らは、炭酸水のようにシュワシュワした曲調の中で思春期の中の葛藤を表現している。
思春期の中で思い苦しむ悩みに焦り、苦しみを覚えながらもそれも自分自身だと吹っ切って前に進もうという素晴らしい曲になっている。オタクも歌って悩みを乗り切ろうな。
そんなこんなで透明、金色、あとカルセドニービーズで基本パーツの完成になる。推しのカラーコードが有ればなぁなんてにじさんじ推しも経験した人間だから思ってしまったけど、そこは仕方ないので専門店で商品とにらめっこしながらこの色を選択した。#67A2A0あたりの緑と青の要素を孕んだ色味が欲しかったところだがこればかりは仕方ない。そのうち幽夏レイのカラーコードのビーズ作りました!とか叫んだら末期です。
あとは写真と照らし合わせてチェーンに丸カンで繋げていくだけ。だが場所によっては1個のリングに複数個繋げる必要があり、精密な動作と酒の影響で手を震わせながら作業した。左右とも繋げる向きをしっかり揃えて見た目も非常に良くできたと自負している。
最後は耳に付ける為の金具を取り付けて完成になる。今回自分用も依頼頂いたものもイヤリングだったのでクランプ金具を選択。実際はパールキャッチが採用されているのでピアスも安定しそう。
そんなこんなで完成したアクセサリがこちら
泣く
推しじゃん
指輪も作った
着用感はこんな感じ
先日DJイベント創奏音楽祭に出演した際、しっかりとオタクアピールをさせていただいた。
長さもしっかり首の間に収まって肩にもかからない丁度いいサイズに作ることができた。首を振るとしっかりと存在感のある音が心地良い。イヤリングで装着しているがプレイ中頭軽く振るくらいでは何もズレる感覚もなかった。
簡素な感想
材料を調達するにあたって10数件手芸用品店を巡ってどうにか忠実に再現できないものかと考えを巡らせてきた。自慢ではないが腕はあるので酒で酩酊して推しの配信を見ながら4時間ほどで作成することができた。もし次の機会があれば指輪のほうも作っていきたいところではあるが、1個市販品を上手いこと利用できそうにないデザインの指輪があるのでどうしたものかを頭を悩ませている。銀粘土デビューも検討してて自分で笑ってる。この時間も楽しい。
最初にも言ったが推しを想う気持ちに優劣なんてないのでこれはただの自分の自己満足!承認欲求の塊です。皆さんも自分の推しを好きなように推して心の支えにしてもらえたらと思います。
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