今だからこそ、Dota 2のすばらしさを語りたい。
どうも、ニグです。
よろしゅうお願いします。
いやあ、DFM戦、すごかったですね。なんというか、ジャイアントキリング感があって、日本中のゲーマーがサマーウォーズ状態になってた気がします。やっぱりeスポーツってすごいね。熱いよね。もっとeスポーツ盛り上がってくれ~!!!
てことで、LoLでうぉおおおお!!!ってなってる今だからこそ、その双璧を成す「Dota 2」というゲームについて語っていきたいと思います。
敷居が高すぎるゲーム、Dota 2
突然ですが皆さん、Dota 2というゲームを知っていますでしょうか。海外ではMOBAと言ったらLoLと双璧を成すゲームであり、今年の夏に開催されるTI10(世界最大の大会)の賞金総額は何と$40,018,195(約43億円)!!とてつもないですね。ルールとかわからなくてもいいので皆見ましょう。ホント。面白いから。夏休み秒で溶けるから。
しかし、悲しいことに日本ではあまり流行っていません。その理由がなんといっても敷居の高さ。まともに楽しめるようになるまでおよそ100時間かかります(Dota2内では「1000時間までがチュートリアル」とまで言われてるほど)。そりゃあ新規入ってこないよね。
Dota 2は、将棋とサッカーをごちゃまぜにしたようなゲームです。5vs5のチームで戦い、敵本陣にあるエンシェントを壊せば勝利です。
マップはこんな感じ。各チームは左下と右上に分かれて戦います。
覚えるマップは一種類。これならまあプレイできるかな...って思ったそこのあなた。甘い。本番はここからです。
1.ヒーローのクセが強すぎる
はい。LoLをやっている方にはよくわかると思うのですが、LoLと比べてDotaは個性のぶつかり合いのようなゲームです。例えば...
・背中へのダメージを40%減らすスキルを持つヒーロー
・スキルの組み合わせで10種類のスキルを使いこなすヒーロー
・マップのいたるところに地雷と爆弾を設置するヒーロー
...はい、これはほんの一部です。
強いてLoLと比べるとするのなら、LoLは洋食、Dotaはジャンクフードと言った感じでしょうか。食材ごとのハーモニーを楽しむのではなく、ヒーローごとの個性でぶつかり合う天下一武道会のようなイメージです。それでチームの連携がカギになるゲーム。どういうことなんだDota。ハンバーガーとポテチを使っても濃い料理になるだけだぞ。
2.使用できるヒーローが多すぎる。
現在、使用できるヒーローはおよそ120種類以上。しかも無料で。
なのである程度戦えるようになるにはほとんどのヒーローの特徴を覚える必要があります。
...いや無理でしょ。元素記号でさえ覚えられないんだよ?
いっつも使われる強いヒーローだけでも30種類くらい。ポケモンより種類が少ないと思えばやる気出ますかね。
マジで敷居高すぎるこのゲーム。簡単にできる暇つぶしゲームが星のように瞬く昨今、このようなゲームが見向きもされないのは当然です。
3.アイテムが強すぎる
とにかくアイテムが強すぎる。インフレしたパズドラくらい強いんです。例えば...
・一定時間完全スキル耐性を与えるアイテム
・15秒ごとに瞬間移動が出来るアイテム
・4秒間敵か自分を浮かせる(当然攻撃できない、されない)アイテム
個性の強いヒーローに強いアイテムが加わり、集団戦が起こったらどうなるのか。
...そうですね。大怪獣バトルです(まあそれがDotaの醍醐味)。観戦している私たちはヤムチャ視点。何が起こってるのかわけわかめな訳です。
4.アップデートの頻度が高い&変更の幅が大きい
恐らくこれが最も凶悪。「1カ月プレイしないと別ゲーになる」と言われてるくらいパッチで色々変わります。
一つの更新で50種類以上のアイテムが追加されたり、マップが少し変わったり、ゲームルール自体が変わったり...そのため復帰勢が復帰しにくいゲームがDota 2なんです。
こんなに欠点を並べてお前Dota 2好きじゃないだろと思った人もいるでしょう。ごもっともです。私もこんなに出てくるとは思いませんでした。
しかし、それでも時間を忘れてやり続けてしまうほど面白いんです。
1.奥が深いからこそ、やれることがたくさんある
私は、Dota 2というゲームを世界で最も奥が深いゲームだと思っています。
詳しい説明は追々しますが、とにかく出来ることがあまりにも多いから、数多くの作戦を立てることが出来るんです。いわゆる「可能性は無限」ってヤツです。LoLとの比較はチェスと将棋と言えばわかりやすいでしょうか。
やればやるほどシナジーやアイテムの構築が見つかる。パッチやスキルの調整でやれることが増える。もう無限に遊べちゃうんです。やりこみ要素がとんでもなくあるんです。
2.逆転がしやすい
Dota2は他のMOBAゲームと比べて逆転がしやすいゲームです。チームごとのゴールドが10000ゴールドもの差がついていてもあっという間に逆転してしまうのがDota 2です。
「これもう楽勝っしょ」とか思ってても一瞬の気のゆるみで負けることが多々あります。
どっちに転ぶのかがわからない。最後まで目を離せない。それがDota 2の面白いところです。
3.プロの試合がとっても興奮する
私個人としてはこれが一番推したいポイントなんですが、これは次で詳しく説明していきます。
「世界で一番盛り上がる」Dota 2プロシーン
世界最高の賞金総額、盛り上がり...Dota 2のプロシーンは非常に面白いです。各地域ごとにプロチームが存在し、日々しのぎを削っています。
ちなみに上の画像は世界最強を決める「The International(通称TI)」。今回で10回目です。
各地域の大会でポイントを稼ぎ、ポイント上位がTIに出場するというのが毎年の流れです。
私はeスポーツタイトルの中でDota 2が一番好きです。「世界で一番盛り上がる」と言っても過言ではありません。
1.チーム、プレイヤー
やはりプロとだけあって、魅力的なチームやプレイヤーがたくさんいます。
TI(世界最強を決める大会)で前人未到の二連覇をしたOG。
世界最強キャリーとして一時代を築いたMiracle-が所属するNIGMA。
中国最強emoが率いるInvictus Gaming。
プレイヤー→引退→コーチ→選手復帰してそのまま優勝したCeb。
ここで挙げたのはごく一部です。私も3年前にDotaを知った新参者ですが、それでも十分熱中できるほど個々が濃いです。
それぞれのチームにストーリーがあり、各チームがDota2でぶつかるさまは非情に興奮します(ちなみに私はOG推しです。anaおかえり)。
2.戦いはゲームの前から始まってる
Dotaは試合の前から心理戦が始まっています。ゲームが始まる前にピックバンから始まるのですが、ここから面白いです。イメージとしてはリアルタイムでプロ野球のスタメンをその場で組み立てる感じ。
環境や対戦相手の傾向を読み、何を選べば勝てるのかに全神経を注ぎます。中には広辞苑くらいの紙を持って議論するチームもいます。情報を制する者はDotaを制す。
画面の向こうでリアルタイムで作戦を立て、相手の出方に合わせて調整する。リアルタイムで組み立てられる様は見るものを離さない魅力があります。Dotaはゲームの前から試合なんです。
3.才能と努力がコンマ1秒に滲み出る
特に熱いのは集団戦。彼らは数万時間以上Dota2をプレイしているため、プレイングが神がかっています。特にアイテム起動やスキル発動などのマクロ動作。彼らの経験と才能が1クリックと反射神経として現れ、さながら美しいものを見ているように踊るのです。
私たちには何が起こってるのかは言語化できません。正直実況も追いつきません。しかし、ゲームをプレイする彼らにはわかってる。私たちが悪手と思ても、数十秒後にはそれが最善手となっている。その一挙手一投足を追うことで、彼らの血のにじむような努力を、溢れんばかりの才能を味わうことが出来るんです。
彼らの積み上げた時間が、努力の結晶が、磨き上げた才能が。コンマ1秒の攻防で全て表現される。息をするのも忘れてしまうくらいにプレイに見惚れてしまう。
私はその瞬間がたまらなく好きなんです。
※このnoteはJiniさんの「好きなものを「推す」だけ。共感される文章術」を再度読み返し、やってみようと思って書いた文章です。Jiniさん、語る喜びに気づかせていただきありがとうございました。
この記事が参加している募集
よかったらサポートおねがいします! 読書や編集のお供となるホットココア代に使わせていただきます!